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2020年2月鑑賞。

 

よかった‼︎よかったです。
過激なのにちょっとマヌケで、凄惨な場面の直ぐ後にクスッと笑える描写を挟むとか三池崇史監督の素晴らしさの真骨頂が全力で楽しめる映画。


役者も素晴らしい。
まず女優陣いい。
ベッキー
小西桜子
藤岡麻美
いやぁサイコーです。

すげーな、おいと思いながら観てた。
藤岡さんはディーンフジオカの妹さんなんですねー。

この映画では修羅雪姫の梶芽衣子のようでした。

 

小西さんは前田敦子さんみたいなピュアな感じなのに微妙にやさぐれたような雰囲気もあって重度のジャンキーっていうなかなかにハードな役柄なんですが、守ってあげたくなるような脆さも垣間見えて。

窪田正孝と並ぶと2人とも泥の中の蓮みたいな清々しさがあって歌舞伎町に咲く清廉な花のような2人は本当に絵になる。
初恋を体現した2人でした。


ベッキーさんは巷でも話題なようですが、ハーレイクインみたいなビジュアルで疾風怒濤、驚天動地と言った激烈な四字熟語が浮かびまくりの大暴れ。
いやぁ、すごい。


内野聖陽 ケンジ(byきのう何食べた?)どこ行った?
染谷翔太 楽しげに狂言回し
大森南朋 ゲスでいいねー!
村上淳 かっくいい
三浦貴大 わかんないレベルだった!
塩見三省  ラブ️
ダンカン 騙されたw

いやぁ、俳優さんみんなすごかったよー。楽しそうだった(笑)
窪田正孝の魅力もめちゃくちゃ堪能できます!いい役者さんだ。

彼は結構ぎりぎりで生きている人間を姿で納得させる俳優さんですよね。

凄いハマってました。



血と首と腕が飛ぶラブストーリーって何それ?と思うそこのあなたにおすすめします。
三池崇史監督流のファンタジックラブストーリーです、これは。

 

周防正行監督 の作品を久々に観ました。

2019年東京国際映画祭にて鑑賞。
舞台挨拶で、役者さん達が監督が横で楽しそうにしているのをみてこれでOKか?と思いながら演じてたというような事を仰ってて
まさに、監督が最も観客席に近いところで、あ、これおもしろい、と思う瞬間を撮ってたんじゃないかなという気持ちになる作品でした。


今回鈴太郎も連れて行ったのだけど、中学生の彼も素直に面白かったと。
主人公や主要人物の境遇には陰惨なもの、やるせ無いものが見え隠れしているのだけど、周防監督はそこはサラッと匂わせるだけで細かく描かない。そのさじ加減、目線が優しいです。
鈴太郎も薄々わかっているようだけど、わからない部分は大人になってから
そうかぁと思えばいい。
そう思える作りをしている。


舞台は1915年(大正4年)から始まる。
あとで、鈴太郎は
おおばあちゃん(私の祖母の事)が生まれたあたりから始まってたねと言いました。
そう。私の祖母は1916年生まれで私は彼に祖母から聞いた話をいっぱいしています。
子供の頃はパンツなんて履いてないとか(笑)
新潟の田舎の話なので東京あたりとはすでに事情が違ったかもしれないけど、
まあそんな田舎のひとなので、映画なんて子供の頃は見たことないと思うけど、それでいいのです。
観るとしたらこんな方法だよねぇ
観たら楽しくて忘れられないよねぇ

周防監督の映画愛あふるる人情コメディー。
小さいころに出会っている主人公とヒロイン。
どちらも家が貧乏。ヒロインの母親はどうやら女郎さんのようだし。
映画をみるなんて夢のまた夢。
それでも裏から覗いたり、紛れ込んだりして観る半ば夢の世界。
二人の心に強く刻まれた映画の「絵」はそれぞれ大人になると
空き巣の片棒を稼ぐ「ニセ活弁士」と新進女優という形で実現している。
どちらもそれぞれ後ろ暗いところを抱え(ヒロインにはパトロンがいるニュアンスの描写あり。)ているけれど
主人公は、ふとしたきっかけで泥棒家業から抜け出し足を洗おうと違う環境に飛び込む。

小さい頃の記憶が主人公とヒロインを繋ぐ。
周りに悪党も厳しい人もちゃっかりものも出てくるけれど、みんな憎めないいい塩梅のキャラクターなんです。
そのキャラクター達が喋り、笑い、怒鳴り、嘆き、活弁士がいた時代を活き活きと闊歩する。
わたしたち観客はそれを観て笑い、ドキドキし、切なくなったりする。


100年前といまと映画という娯楽で連綿と繋がった気持ちにさせられる作品。
娯楽を楽しめる時代は良いものです。
それを仕事にできた主人公達も好きこそものの上手なれ。
夢を追い続けることは正しい。という気持ちにさせてくれる映画

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とにかく宣伝の「泣ける映画」というフレーズが大嫌いでこのフレーズが予告で出てきた作品は基本観ない。
というか劇場で泣きたくないのです。
人前で泣きたくない。
というわけで公開当時盛大にスルーしてました。
原作もいまだに読んでおりません。

が、佐藤健作品にいろいろと手を伸ばしている現在、観ました。

そして、スクリーンで観なかったことを後悔した。

 

 


主人公は泣く。ボロ泣きする。
けれども、もう一人が嘲笑している。

この作品では佐藤健さんは「僕」という主人公と「悪魔」という二役に扮している。
泣きをぶった切る存在というのは泣きたくない人間には非常にいいスパイスになりますね。
まあ、後半にちょっと裏切られるんですが(笑)

 

僕は母を亡くし父とも疎遠になり、彼女とは別れ、数少ない友人がいて、猫一匹と暮らす映画が好きな孤独な青年。
おまけに脳腫瘍を患ってしまう。


悪魔は囁く。
この世から一つ何かを消すと、1日寿命を延ばしてやろうと。


そうして、1日にひとつずつ何かが消えていく。

 

最初に自分の心にかなり響いたのが映画がモチーフの重要な部分を占めていたから。
アンダーグラウンドだの太陽を盗んだ男だのブエノスアイレスだの。
自分の学生時代観てガツンと来たものがいくつも出てきて「うわあ!」ってなった。

 

さらに一人息子と母親のエピソードがもう。

一人息子を持つ私をどこまで愚弄すれば気が済むのかと川村元気氏に問いたい。

 

あんな風に泣かれて、でも我に返ったようにアクマに「君は僕なんだよね」っていきなり言い放って。

反則です!

こんなにエモい展開なんて!!わー恥ずかしい!と地団駄踏んでもダメっす。ダメっすよ。

 

以前学校から息子宛に手紙を書いてくださいというお題がでて、息子のいいところを10個書いて渡した。
その時にああでもないこうでもないと考えながら手紙を書く自分とかブワーっとリンクしてしまい。


佐藤健という役者は、物語世界へのいざない方がうまいのです。
なぜうまいのかというと、常に物語世界に合わせた主観と客観の二つを役柄を通して観客にみせる技術をもっている。

そして、陰影の濃さが心に引っ掛かってくるのです。
スクリーンに佇んでいるだけだと思っていると

客観と主観がいつのまにか混ざり合う場面に立ち会っていて、こちらの感情を大きく揺さぶってくる。

観客を映画の世界に同化させてしまう。
この俳優の表現は途轍もない。
この映画で再認識。

 

ああ、でもこの予告編の宣伝手法…ほんともったいない。

(この件に関しては略)

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映画館で映画観たいよーってことで過去にみたままこちらには書き込んでいない映画評をアップ。

これは2018年だったかな。

午後半休で用事を済ませた後、息子と合流して帰宅するには時間があるので映画!
予備知識無しに飛び込んだ作品はベルギー映画

新宿のシネマカリテだったかなあ。


エンジェル、見えない恋人
原題 Mon Ange


ラブストーリーなんだなというだけで見始めたら、めっちゃラブストーリー。
ヒロインのマドレーヌが盲目でエンジェルと言う名の男性が透明人間なんですけど、流石ヨーロッパ映画。

SFか!というようなファンタジックな展開なのにえらく描写が官能的でした。ヒロインが子役から少女、現在と3人の女優さんが演じてるんですがそれぞれかわいい。
カメラが男性の目線なので、ヒロインの可愛らしさや美しさ、艶かしさにクラクラいたします。

(ちょっとストーカーっぽいんだが)
シェイプオブウォーターと同じ系列かな。


同じフランス映画の「世界でいちばん不運で幸せな私」の中で描かれる愛の素直版。

これこれマリオンコティヤールとギョームカネ。

こちらは、社会への欺瞞や反抗があってお互いに素直に愛を語れない二人の屈折した純愛ストーリー。

 

対して、みえない恋人は全く屈折はない。けれども社会から隔絶された世界で物語は展開する。

 

それぞれの映画は
お互いの世界に相手しかいない。
そのほかの人間は全てモブ。

 

世界でいちばん不運で幸せな私のほうではあえて現実を無視して二人で乗り越えていこうという

実は現実を無視できない世界を描いているけれど、この映画は徹底的に周囲を排除。

でも結果、二人しかいない世界を描いているという意味では同じ方向性の作品になっている。


なるべくそぎ落として主人公の心理描写を繊細に描いてて好きな世界でした。
少し毛色の変わったどっぷりなラブストーリーを観たい方にはオススメ。

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2019年後半の話題を席巻した映画でしたね。

別場所のものを加筆転載。

 

マーベルものからは外れてるとの事ですが、マーベル全般に疎くバットマンもジャックニコルソンが演じた1987年?くらいのジョーカーしか知らないのです。
それもかなりうる覚え。
よってバットマンの生い立ちも曖昧で劇中のエピソードでこれはどう考えてものちの重要人物、重要なシーンなんだろうなと思った場面もピンと来るのがスリーテンポ位遅かったんだけど、それでも作品としてはいろいろな感情が渦巻くという意味では面白かった。
面白かったんだけど、ホアキンのインタビューに限らず兄のリバーフェニックスを思い出したというのは、彼の苦悩や死に様となんだか被るような感覚があったからです。兄が演じる可能性もあった役柄なんじゃないかと思えてしまってなんとも。
酷い虐待を受けて育ち、その記憶も曖昧なままに成長の過程で様々な困難にあい、親の面倒をみながら、自身の不安定さが親に起因する事に気付いてしまう。

ホアキンと兄のリバー。


自身が望んだ未来も親の言霊みたいだったり、その夢の叶い方も本人が望む温かい笑いではなく、嘲笑混じり。
でも観ているこちらも主人公の不安定さと異常さを遠巻きに見ている観客のような気持ちになってなんとも居心地が悪い。
人が感じる違和感とちょっとした悪意が増幅していくさまは、今の時代の鏡のようで、それでいて普遍的な寓話のように感じる物語に仕立てられてるのが凄い。
凄いけど、怖いし、これを肯定してしまうと倫理観が崩れる気がして恐ろしいというなんともかんともな作品でした。
個人的にはホラーよりよほど怖い。

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全然車を知らない興味ない私でも全編楽しめる実録娯楽映画に仕上げるハリウッドはやはりすげ〜なって事で。
★★★★


★一つ分はクリスチャンベール演じるケンダニエルズの妻役がカトリーナバルフだった事。
ドラマのアウトランダー(王家の紋章in 19世紀スコットランドイングランドバージョン)のヒロイン。このドラマ滅多にアメドラを観ない(長いから)のにヒーローとヒロインが大好きなキャラ設定だったのでシーズン1だけ頑張って観たんです。
この映画でも旦那さん大好きキャラででも黙ってついてくるだけじゃなくて、隠し事された!ってなった時に旦那に凄い勢いで事実を話せと迫るシーン芯の強い女性像を鮮やかに演じててよかったわー


本編の殆どは、マット・デイモン演じるル・マンを制した後にカーエンジニアとして生きているキャロル・シェルビーと彼にスカウトされた形の破天荒なイギリス人ドライバーケンマイルズを演じるクリスチャンベールの友情と車とレースへの想いを描いている。
ちょっとしたエンジンや材質の違いを感覚で感じて調整しては車の性能を限界まで引き出す姿が、なんか車が生き物みたいにみえて、あれだけ人生を賭けて才能を発揮できれば幸せだろうなぁとものづくりの素晴らしさを感じられる描き方だった。


ここまで出来るか?を運転中車と対話するような感じで運転してるのも興味深かったし。


車音痴にもライバルのフェラーリの車は曲線が官能的でかっこいいとわかるんだけど、憎らしいキザな敵役みたいな扱いでした。まだまた新興の小さい車会社だしっていう感じだった。そうなんですか?(車の歴史を全然知らない。オホホホ)
ドライバーの男性役者がゴクミの旦那さんみたいだったとかほんとくだらない感想しか浮かばない。


前半妻の話ばかりしましたがケンの息子さんもいい味出してて、お父さんの夢と才能を応援する素敵な家族なんですわ。
あの息子さん実際にどうなったのか気になるくらい良い存在感でした。
だめだ、あんまり良い感想が書けないのでここでおわり。観てください(笑)


クリスチャンベールの顔が作品によって激変するわ、実在の人物に似せてくるわでもとの顔忘れそうです。太陽の帝国のあの子役が‼︎と思うのもそろそろやめるべきですね。すっかり大俳優。
あの作品は日本人が出てくる日中戦争から太平洋戦争に突入した中国でその中に巻き込まれていくイギリス人少年を描いた作品。
当時スピルバーグ監督が描く中国や日本軍、同世代のイギリス人少年が演じてるということで大々的に宣伝される中観たので非常に印象深い。同時代を子役から生きていて名優の道を歩んでいるのを見られるのはやっぱり嬉しい。

今後もいろいろな姿を見せてほしいなー。

 

マットデイモンはいつもそつがない。

今回もたぶん役作りとしていろいろやっているんだろうけど、この俳優はやりすぎない感じがよい。

クリスチャンベールがやりすぎるきらいのある俳優なので、バランスが良いというか。

プロデューサー的な俳優なんだなーと今回の映画を見ていても思いました。

 

 


 

 

指輪物語やホビットの冒険を書いた小説家トールキンの少年期から青年期にかけての友情や恋愛、物語が生まれる過程を描く。
彼はシングルマザーの母を早くに亡くした孤児だったんですね。
母親の遺言と本人の高い知性から、名門の学校へ編入し、上流階級に属している子弟の3人と仲良くなり、文学や芸術について語り合い、自分たちの作品を持ち寄っては批評し合いながら認め合って切磋琢磨していく。
最初は階級差からお互いを無視したりとなかなかに大変そうな関わり方なんだけれど、少年らしい単純さと純粋さでそれらを乗り越えときに喧嘩をし時にからかい、助言し、力になる。なんとも素敵な友情が育まれていく。


一方で同じく孤児出身で同じ篤志家に引き取られていたエディスからも励まされる。彼女とはお互い恋愛感情を抱くけど、やはりここでも階級や孤児である点、貧乏な生活などが色々障害になって一筋縄ではいかない。


合間に4人が出征した第一次世界大戦の戦場での様子が挟み込まれてストーリーが展開していく。
悲惨な戦場ものちの物語の世界観に影響を与えているのがわかる作り。
多感な時期に出会って育まれた絆は、トールキンにとって彼らとの友情や愛情を書く事で刻むものだったし、彼らが創作の大きな動機と力にもなっているというのがありありとわかって味わい深い。


トールキンを演じるニコラスホルトは見るたびに大きくなって…という近所のおばちゃんみたいな感覚が湧く俳優(笑)
アバウトアボーイの紅顔の少年が立派になってと出てきた時から感慨深いんだから困ったもんです。

同様にリリーコリンズも好きな女優さんなので、立派な眉毛でと同時にキュートさが相変わらず全開で無条件に好きw
というわけで、幼馴染でかつお互いに好意を持っていく過程はうまくいきますようにとこれまた親戚のおばさんみたいな心持ちで観ていました。
なんの話やねんw

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前評判通り面白かったー!

主人公一家の父親、お馴染みのソンガンホさんですが、彼は何というかどこにでもいそうな市井の人を演じるのがうまい。それも人が良さそうだけどちょっと愚鈍そうというか下品そうで、でも図々しさが憎めないみたいな役柄が似合う。


考えてみたら1999年のシュリで初めて観た俳優でその後も何本も国際的にも有名になった作品にでてますね。

私がみた中でのお気に入りは
タクシー運転手と殺人の追憶です。


今回はそれらを凌駕しちゃった。


ポンジュノ監督の描く世界はちょっと怖くて、スリルがあって、可笑しくて、そして哀しみがある。
お金持ちの家にあるきっかけから貧乏な主人公一家が身分を偽って入り込んで働き口を得るんですが、どちらの家族もそれぞれの家族に対して絶妙に無神経なんです。


象徴的なのが洪水で、裕福な一家は臭いが気になるけど色々洗い流されてスッキリした天気などと言うし
主人公一家は嘘を言って一家に取り入ってるわけで。


そこから起こるのがスリルとサスペンスと笑いだけではなく、哀しみと憤りが描かれているからこその展開と余韻が凄いのです。


なんというか、上下の階級からみる感覚のすれ違いや無理解を視覚でもストーリーでも存分にみせられます。

監督は韓国社会を象徴する話を描いたそうですが、こうして他の国の人間に響く、ある意味普遍的と思わせる嗅覚というか表現力凄いなぁ。

その表現力もたまにツッコミたくなるような部分があるんだけど、なんか話の展開にくるまれているうちにどうでも良くなる手腕にも磨きがかかってる気がする(笑)

 

韓国映画のド迫力っていうと、かなり事実が重いとかエグイ話になる印象があるんですけど

そこを描きつつ、軽さや笑いのテイストがあって妙に乾いているところが

世界的に受け入れられている理由なのかなと勝手に自己分析。

直近のスノーピアサーとオクジャは観てないのでとくにスノーピアサーが観たい。

 

アカデミー作品賞か監督賞の受賞はあるんじゃないかしらん。
あとね、個人的にはウォンビンの復帰作をまた撮って欲しい(笑)

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すみません。もう観に行ったのは去年の話ですが。

 

漫画原作とのことですが、原作未見のまま山田孝之、佐藤健、荒川良々という化学反応を観に行った。
3人共本人の特性および、特性からくる意外性がうまく引き出されており
社会にくすぶる、こんなもんじゃない俺という足掻きと焦燥感がうまく映画化されていた。

 

特に、主人公兄弟を演じた山田孝之と佐藤健の正反対なのに似ているやるせない表情が良かった。


兄・右近(山田)の方は人生からドロップアウトしているけど
世の中への怒りと不満が渦巻いているがゆえに右翼活動に身をささげていて
活動資金のために右翼団体が行っている徳川埋蔵金を掘るバイトで食いつなぐ日々。

 

そこへどこからともなく現れた荒川良々演じる男。
デリヘルチラシに映る女性が好きで家に呼びたくてお金を貯めているんだけど、それが全部小銭。
その様子をみて、同情する右近。
はたから見るとどうしようもない結構気持ち悪い状況なんだけど、つい笑ってしまう。

 

左近は、兄のどうしようもない生活を軽蔑している風で
本人はエリート商社マン。が、これはこれで自分の人生に飽き飽きしているようで
周りへの目線が冷え冷えとしていて随分と見下している。


人を見下し何事にも冷めた人物を演じさせたら同年代の俳優で佐藤健の右に出るものがいない。

 

そんななんともいやな感じが溢れている3人のもとにある日
壊れかけたロボットが現れる。

ロボオと名付けられたソレは
機械につよい左近の手によって、見かけに反してかなり最先端のAIロボットだということがわかり、3人の人生を劇的に変えてしまうのだ。
普段の3人の日常が無駄にリアルな感じなせいか、荒唐無稽な展開をみせてもなんだか「アリ」かなと思わせてしまう。
ラストの着地もなんかあの3人ならこれはあり得るといった不思議な着地で面白かった。
日常に不満が溜まっていて、ちょっとスカっとしたい人におすすめしたい。

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2000年代に入り
アイアムサムのダコタファニング
メイジーの瞳のオナタ・アプリールについで真打が登場しましたよ。
ギフテッドの少女メアリー演じるマッケンナ・グレイス。

 

20世紀に天才子役と言われた
ナタリーポートマンやジョディフォスターはのちにオスカー獲りました。
上にあげた少女たちも大人になって充分にその力があると思わせる演技力をすでに子供の段階で備えている。
世の中にはメアリー以外にも天才はいっぱいいるのね・・・という気持ちにさせられるギフテッド。

 

私の中ではアイアムサムとメイジーの瞳と三部作と言いたい。
すべて少女の目を通した映画で
観終わった後の気持ちが似ている作品です。
それぞれの葛藤を時にぶつけたり自分で消化したりしながら相手との関係を作っていく家族の話。

 

ギフテッドは、本人の能力に対してのアプローチの違う祖母、母、母の弟という大人たちがいる。
自分でも持て余し気味の高い能力をもった少女を前に数学者だった祖母は天才として伸ばしてあげたいと一流の講師をつけることが彼女の幸せだと信じて疑わない。


そして、同じくギフテッドだった母親は、母(メアリーにとっては祖母)との確執に疲れ自殺してしまっている。
その姿をみて娘を託されている自身も能力が高かったであろう弟は、早々と戦線離脱してガテン系の仕事で生計をたて親とは絶縁状態になって姪を育てている。


姉や自分のように屈折した想いや確執を持った人間にしたくないと祖母から遠ざけ「普通の」生活を送らせようとするのだけど
息子と孫を見つけ出し、その能力の高さを目の当たりにした祖母は親権を巡って裁判を起こす。

 

メアリーは叔父と一緒に暮らしたい。
けれども普通の小学校では勉強したいことがなくて浮いてしまう。


数学書を嬉々として読むメアリーに対して、どう養育していくべきか周囲の大人たちは悩み、自分なりの解をメアリーに差し出す。

 

メアリーのこのアンバランスさは養育する身になると本当に大変だと思うけど
映画として観ているこちらにはとにかくそのアンバランスさが魅力的で愛らしい。


様々に降りかかる現実に涙したり怒りを爆発させたりしながら、家族の関係を築いていく姿にじーんとする。

叔父にとっても姪にとってもそれぞれの存在が代えがたいギフトでもあることをこの作品は余すことなく描いている。
メアリーと叔父の隣人女性役がドリームにも出演していた女優。
フォートランのシステムエンジニア先駆者が、ここではメアリーたちの太陽のような明るくて歯に衣着せぬ女性として登場し、観客の心を代弁し
彼女の眼を通して映画の物語の世界へと入りこませてくれる。

 

なかなか素敵な作品です。


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