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  • 2019.09.05 Thursday
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評価:
海堂 尊
コメント:田口や白鳥をイタコにするんじゃなくて、自身の考えをストレートに文章にしてみたらどうかな〜

JUGEMテーマ:読書

 なぜこのタイミングで・・・って感じですが読んじゃいました。
途中の「悼む人」を差し置いて。
そうこうするうちに「悼む人」は直木賞。
早く読了してそっちのことも書きたい。

チームバチスタ〜について言ってしまうと個人的にはそんなにオススメではない。
巷で言われているように
この作家の使う慣用句や人物を形容する表現が想像してみてもなんだかよくわからなかったりどうにも気障な感じで鼻につくし、読みづらい。
私には主人公の田口という人物像が頭の中に上手く構築できず、そのせいで何十ページかすごく読みづらかった。

自分のことを「俺」といい、本来は外科体質のガテン系でありながらも出世コースに興味がなく若くして窓際族というか世捨て人の空気を漂わせていると読めたんですけど
そこから最初体格はすらりとしながらも結構がっちりとしていて無骨そうな人間をイメージしたのですが、その割に上手く院内政治を切り抜けている様子が描かれるし、仕事の様子からするともう少し線の細い青白いような人物像も浮かび上がってきてしまい。
他の登場人物が容姿から仕草まできっちりと描かれ、そのイメージまでも明確に語られているのに対し、主人公の情報が中途半端な気がする。
主人公視点だから?とも思いましたが、後半登場する役人・白鳥の登場によって主人公田口は完全に狂言回しの役回りを白鳥に譲ってしまって、目線は田口で語られるんだけど脇役なんですよね。
白鳥の関わったら嫌だなーっていう強烈な人物像はビシビシ伝わってくるし、イヤだけどなんか目が離せないっていう魅力も存分に描かれているんですけど、田口にそういう魅力を感じなかったのが個人的な敗因ですかねえ。

あと、ミステリのカテゴリとして「犯人」や「トリック」「謎」に醍醐味のある作品ではない。

では、何がここまで人気で人々はこの本を読んでしまうのか?

やはり作者の書きたいことが明確であるって点でしょうか。

娯楽の体裁をとっていますが、それは多くの人に読んでもらう手段の一つであって、主眼は医療を巡る問題をみんなに知って欲しい。これを強烈に感じる。

とっかかりこれだけ世に受け入れられたのだから、いっそノンフィクションライターとしてばんばん自分の言いたいことを取材して書いていった方が長い目でみたら読まれる気がするんだけどどうでしょうね。

なんとなくですけど、私は続編を読みたいなあという気持ちがそれほど沸き上がってこなかった。
でも、この作者が書くノンフィクションは読んでみたい。
田口や白鳥をイタコにするんじゃなくて、自身の考えをストレートに文章にしてみたらどうかな〜って思ったのと、いま思っていることを取材した上でさらに掘り下げたものなんかを読んでみたいなあ。
どっちかというと物語る文章というより、新聞記者的な文章を連想したのでそう感じたのかも。

  • 2019.09.05 Thursday
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  • 12:59
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Comment
へ〜
まだ読んでいないので参考になりました。ちなみに直木賞をとった天童荒太の作品もまだ読んでいませんが、昔彼の作品をよんで、すごーーーく暗い気分になってしまったため、ちょっと腰が引けています。。
  • 2009/01/30 20:20
ほぼ同じ感想を抱きました。
この作者さまは、日経メディカルオンラインというところでブログを書いています。誰でも会員登録して読めるので、ノンフィクションを読みたかったら、そこでタダで読むのがいいかもしれません。
なんかちょっと屈折している人、というのが私の印象です。
東大とか厚労省とか、権力に対してかなり対抗心を燃やしている感じで。
まあ、確かに彼らは高飛車なんですが、それにしたってそこまで露骨に批判しなくても、なんて思っちゃうので、これ以上はこの人の作品を読む気がしないかも。
小説家としては戦略的に間違ってますね〜。
  • ゲコゲコ
  • 2009/01/31 23:47
>?さん
天童さん前作は寝ずにノンストップで読み泣いた記憶があります。
あれも評論家斎藤美奈子氏にはアダチル小説とやゆされてますが、私は見事に作者に載せられました。
悼む人はそれに比べると苦しんで推敲しまくって書いたか、登場人物が動くのを辛抱強くまったのか静謐でじりじりとした文章です。

海堂さんは一気に書き上げたような迫力あるので筋だけ追えば中盤からはかなり読みやすいです。

>ゲコゲコさん
評価が割れるのがわかる気がします。
これは文系の人間には書けない小説です。そこが評価を押し上げているところがあるのではないかと。
あの文章修飾を全部取っ払った上で、その主張は正しいのか?と正反対の意見も出して検討した上で問題点をあぶり出して欲しいな…と思ったのでノンフィクションと書きましたが、毎日読みたい文章ではないかなあ。
膨満感が(笑)

でも何処までが本当かわからないフィクションに意見を混ぜるくらいなら全部本当のことを書いてもらいたい。
私はわからないから。
  • 鈴之助
  • 2009/02/04 08:47





   
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