子供に引っ張られて着々と鉄子の道を歩んでいる鈴之助です。
この前penで特集していたと思ったらお次はブルータス。
まーこの二つはターゲットやスタンスが似てますからね。
テーマもかぶるっつぅもんでしょう。
ブルータスの次号は日本再発見で日本の祭りやら神社仏閣が取り上げられるらしい。
ちょっと前にpenのバックナンバー調べたら同じような特集あったし。
私が鉄道にこれだけアンテナ張るようになったのはここ1年以内の話なので
定期的に組まれている特集なのかもしれないけど。
(女性系のアート特集だの海外への癒し旅みたいな)
今回の軍配は断然ブルータスです。
写真の美しさやレイアウトの素敵さ、いろんな企画を詰め込んだのはpenなんだけど
私はやっぱり活字が読みたい。
しかも系統だった企画で読み終わるとちょっと知識が深まるみたいなものが好きなのでブルータスの企画はど真ん中でした。
これ読んで思い出したのがブルートレインの旅です。
幼馴染みのさっちゃんとともに、大学生時、双方の母方の祖母を訪ねてブルートレインの旅をしたのです。
就職するとなかなか祖母の所にも来られまい。
私の祖母が山口で、さっちゃんの祖母が広島。
そこで東京からブルートレインに乗って、下関へ行き、下関と門司港でご飯食べたり休憩してから広島方面へ戻る。
まず私の祖母の家に2人で泊まって、そこから山口市&湯田温泉へ行った。
で、私の祖母の家から今度は広島を目指し、友人の祖母&親戚宅へ。
ここには泊まらず瀬戸の音戸というところへ宿泊しつつ呉や尾道を旅しました。
広島では本当は市内に泊まるはずだったのだけど、ちょうど広島国体か何かの会期中でホテルが満杯。
流れ流れて瀬戸の音戸という尾道から船でいく小島の宿に泊まったのでした。
下関から広島県内まではローカル線を乗りまくって、福山からだったか岡山からだったか新幹線で帰京。
私の方の祖母の話を少し。
物静かな祖母は1人の生活に慣れてしまっていたので、人の気配でよく眠れなかったようだし、夜になると街灯もあまりない田舎でコンビニも夜10時過ぎには閉まる地域だったので
一度コンビニに行こうとしたら
「女の子が夜7時を過ぎて外へ出てはいけない!」
と厳しい顔のまま玄関に仁王立ちされました。
あのときの毅然とした顔と、帰るときに
「もう会えないかもしれない。」
と言いながら泣き出したおばあちゃんの顔がブルートレインと重なります。
祖母はこの約1年後に亡くなり、葬式で会った近くに住んでいた伯母に
「来てくれて嬉しかったと何度も話していた」
と聞かされた。
棺の中に眠るおばあちゃんの顔をみた瞬間あの時の祖母が浮かんで、泣きました。
ブルートレインは今年、すべての運転が終わった。
TVでその映像をみながら、あの旅はやって良かったよなあと思ったんだけど、その思いがまた雑誌から出てきて得した気分です。
- 2009.07.16 Thursday
- 雑誌雑感
- 12:38
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- by 鈴之助
東京駅発着はなくなったけど、上野発着はまだあるから・・・。