日経ビジネスWEB版より

見出しには、理系ってついてますが
若者全般へのメッセージ。

これからの人にとってとても重要なことが書いてあったと思う。


上田氏が毎年学生に出している問題部分かから少し抜粋。

『あなたはメーカーに勤務し、東南アジアの工場で働くことになりました。そこでは有害物質を排出し、公害を引き起こしています。赴任早々、それに気づいたあなたは、上司に報告しましたが、効率重視の上司は『そうはいっても』と、改善しようとしません。さて、あなたはどうしますか?

(1)実名で告発する。
(2)匿名で告発する。
(3)何もしない。

(中略)

2006年、200人の学生のうち、(1)が数人、(2)が十数人、残り180人が(3)でした。
なんと9割が知らぬふりをするんです。答えたのはまだ会社に入っているわけでもない、会社に忠誠を誓っているわけでもない、学生たちなのです。これがはたして自由な社会で出てくる比率でしょうか?
いまの学生たちはインターネットなどを通じて実にいろいろなことを知っています。しかし、真実を自由に話せない社会は豊かな社会とは言えないでしょう。なぜ、9割もの学生が「何もしない」を選ぶのか。愕然としました。
(中略)
一昨年でも(1)と(2)を合わせても全体の2割にはいきませんでした。ところが、昨年の震災と原発の事故の後に聞いてみたら、何と、(1)が30人、(2)が100人、(3)が70人と、告発派が過半数の130人になったのです。
悪いことを隠蔽してはならない、正しい、ということを表に出していかなくてはならない。教養がもたらす「自由」が体現される社会とはそういうことが当たり前の社会だと思います。』


池上氏のまとめ
『教養=リベラルアーツの、リベラルとは、さまざまな枠組みから自由になることである。ではどんな枠組みからどう自由になることなのか。まず、それを考えること自体が教養の第一歩である、ということ。これまでの常識が通じない、変化の激しい今のような時代においては、教養こそが次の解を出すための実践的な道具になり得る、ということ。であるがゆえに、教養を身につけたからには、傍観していてはだめで、社会に対して、積極的にコミットメントする、参加する、関わっていかなければ、真の教養人とはいえない』

枠組から自由になれないと、自分の生活や周囲の目が気になって
悪いとは思っているけど、、、と(1)や(2)を選択できない。

自由って重くて責任があって、知力も能力も体力も必要なのよね。

好き勝手にやって、周囲のことは知らん、自分だけよけりゃあとはどうなっても構わないっていうのは自由人ではないってことを子供に教えていかなきゃいけないなーと日頃考えている事を頭の良い方々は見事に言語化してくれました。

ぶっちゃけ、今まであった価値観はすでに砂上の楼閣。
自由になろうじゃなくて、自由に成らざるを得ない時代が来ている。

肝に銘じようと思います。


  • 2019.11.29 Friday
  • -
  • 12:50
  • -
  • -
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Comment
「最近の若いモンは」という記述はギリシアだかエジプトから発掘の古文書にもあるそうですので、古今東西、順送りのことなのかもしれませんが。

自らのことを振り返っても、おそらく陰でボヤかれながらも赦されてきたことが多々あるように思います。そして、いまだに未成熟を反省いたします。

家庭や学校という特殊な環境で通用していた「自由」やら「平等」やらが、じつは愛情や制度や法律で保護された上に成り立つ・きわめて特別なことであって、たとえばそれはお金を仲立ちにした取引の場面では通用せず、言い訳の通じぬ過酷なものであることを、いかに世間で稼ぐようになる前に教えるか。

伝統の座標軸のどこに自らを位置させるか。
それだけを考えて身を処すだけで、7割がたの問題はクリア、などという時代は終わったようで、ここから先には果てしもない約束のない沙漠が広がっています。

「和を以て尊しとなす」ということばは、天下太平を意味するものではありませんね。聖徳太子がそう言ったのは、そう言う必要がある状況があったからでしょう。

未来のオトナであるこども(そしてその親御さんも)は、たいへんだ。
生きる術としての哲学や指針を持たざるを得なくなる。

例によって、とりとめのないコメントになりました。御免下さい。



  • 小早川淳一
  • 2012/06/29 03:27
自由とは責任、自由とは義務、自由とは権利、自由とは自律、自由とは自我。

歴史的に、人民が自由を得た時代は、ほんのわずか。それを自覚すべきですよね。今は幸せだけど、今は大変な時代なんです。
  • おぐ
  • 2012/06/29 23:24
>小早川様
天下泰平の世の中は歴史的にみると非常に少ないですよね。
ボンヤリ生きていられるってやっぱり幻想だったんだと、震災以後強く思うようになりました。
簡単に心が折れている場合ではない。
自由を謳歌するにはそれなりの対価を払わなければならないと叩き込まないと、うっかり淘汰されちゃうなーと。
でも、自分の気持ちと行動次第で大きく切り開いてゆける世の中でもあるので、道はある程度あるけど、その道を曲げられないよりは今の方がいいんじゃない?と楽観主義の私は思うのです。

>おぐさん
幸せだけど、大変な時代
そうですね。選択の自由があって、それだけの努力と義務を果たせる状況に生きている事に感謝するべきですかね。
これからの人には大変なんてなんだ!と力強く生きていって欲しいな。
これまでの価値観なんてぶち壊せ。
  • 鈴之助
  • 2012/07/10 12:00





   

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