7/1は映画の日なのでもう一本。

 

西島秀俊×香川照之っていう組み合わせは何作目でしたっけ?
そのリスクをおかしてもこの組み合わせで勝負してくるだけの力がありましたね〜。
私が一番好きなこの2人の組み合わせ作品は、アンフェア(最初のTV版)なんですが
その時とは今回役割的には逆になった感じです。
(私はアンフェアでの編集者役の西島さん推し。平坦なしゃべりと理知的な顔があの役柄にめちゃくちゃ似合ってた。)

 

そっち行ったら崖だからー!落ちちゃうからー!っていう観客の心の叫びを無視して
ずんずんとヤバイ方へ突き進む登場人物達にハラハラドキドキしながら
ああああー!やっぱりやばかったじゃない!
みたいなスリルとサスペンスを存分に味わえるサイコスリラー。

 

元刑事の犯罪心理学者・高倉(西島秀俊)とその妻(竹内結子)。
初対面からそこはかとなく変な空気満載の隣人・西野(香川照之)。
最初から西野が奇妙なので、「私が隣人だったら絶対に近づかない!」と観客も思うのではないか?
が、高倉の妻は、なんかチガウ。
失礼しちゃうとプリプリしながらも、お裾分けを持っていったりする。
で、西野家の家族が高倉家でご飯食べちゃったりするわけです。

高倉が帰ってきたときに変な顔するんですが、観ている観客はそれ以上に
「えー?!」
っていう状態。

 

そう。いろいろとズレて奇妙な登場人物の中でもわたしゃ
この竹内結子さん演じる妻の行動にはかなり「?」マークいっぱいでした。
いや、西野との接点やその後の展開、ラストの彼女なんてもう色々と手に汗握るし、胸を打たれるんです。
サスペンス好きなら是非観て欲しい。

が、どうしても突っ込まずにはいられない!

 

その1 引っ越し挨拶に手作りのチョコレート
引っ越して隣の人によろしくお願いしますって挨拶に行くのに手作りのお菓子?
市販品ではないというのが話の中でわかってビックリした。
料理好きの料理上手っていう設定だったんだろうけど、映画の中でそう思わせるような描写が微妙だった。
確かに夫婦2人暮らしで凝った料理を出している風だったんだけど、あんまり映像から伝わらず。
夫婦2人だからと言われればそれまでですが
西野家を招待した夕食も品数が少なかった。
料理好きの人の家に行くと机に並びきらない位料理が並べられるっていう印象ないですか?
ブログとかにホームパーティーでした!って載せる料理とかスゴイじゃないですか。
うわー、美味しそう!みたいなシーンが絵的にもあんまりない。
西野家の人間や高倉が美味しいというシーンはあるんだけど
西野家は観客にすでに明らかにヘンだと思われているから、そのままに取れないし
高倉は夫だからなあ。

 

その2 ビーフシチューのお裾分け
その1にも関連するんですが、作り過ぎちゃったのでと西野家にわざわざボウルに入れたビーフシチューを持っていくんです。
え?変な人!って警戒してたんじゃないのか?
でも、料理好きなら、こういうことで燐家との関係の改善を図るのかしら???
一応主婦の居る家に、いきなりお裾分けでシチューっていうのも首を捻る。

 

その3 竹内結子さん自身が空虚な思いを抱えている主婦にみえない
ちょっと世話好きで好奇心旺盛な明るくて可愛い奥さんという感じで
なんていうか、裏表がなさそうな天真爛漫な感じなのです。

他人に付け入れられるような隙のある人物にみえない。


うーん。この印象実は西野と連動してます。
西野は最初全く怪しくない爽やかな人物として描いた方が良かった気もする。
明らかに怪しいのに、近寄っていくちょっと他人の家に首を突っ込みたがる妻みたいな図になってしまっていて
無神経な印象を与えていたというか。なんか巻き込まれるのもさもありなんみたいな。

 

これは監督の意図だったのかしら?

 

観ながら、ずーっと頭の中にこびり付いていたのは
北九州監禁殺人事件
尼崎事件
この二つ。
特に前者を強く連想させる設定で、この現実の事件も経緯をきくと「なぜ?」「どうして?」という不可解さでいっぱいになる。
(何その事件と思う方はぜひwikiか何かで一読してみて下さい。ゾッとします。)

 

わからないものは怖い。

 

クリーピーも、まさか、そんな、ばかな!と観客に思わせながらも
その不条理さにいつの間にか深みにはまってしまうものの怖さをより映画的にリアルに体感させるためのズレであり理不尽さを
登場人物達の不可解な行動に込めた
のかなあと思った。

 

 

よく自分の行動や考えでも上手く整合性を取って説明が出来ない事ってありませんか?
人間全ての人が合理的に考えて行動しているわけではない。

ふとしたときに、いつもなら取らない行動や発言をしたり
どう考えてもそれはやらないだろうということをやってしまったりするのではないか。

 

人という物の不可解さと恐ろしさ、底の知れない感じを存分に映像的に体感しつつ
娯楽として楽しめる極上の映画。

 

映画館でやばいよやばいよーって思いながら観てみてください。

  • 2017.04.24 Monday
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