ブルックリン 故郷は遠くにありて想うもの
- 2016.08.17 Wednesday
- 13:49
JUGEMテーマ:映画
仕事のないアイルランドでくすぶっている主人公を姉が案じて、懇意にする神父に妹のニューヨークでの家と仕事の斡旋を依頼した。
主人公は姉、母と別れ船に乗り込み、1人ニューヨークへ。
ブルックリンの下宿とデパートでの接客の仕事を得てホームシックになりながらも必死に環境に順応しようと頑張る。
親しい友人ができて、ボーイフレンドもでき、仕事にも慣れ、並行して大学へも通い自信がでてきた矢先に実家である不幸が起こり、一次帰京することとなる。
帰ってみると、実家も周囲も慣れ親しんだもので居心地がいい。なにより老いてきた親が心配。
地元の男性と親しくなり、こっちの生活も捨てがたい。
ニューヨーク・ブルックリンでようやく軌道に乗った生活と恋人はどうするのかー?
故郷と移住先の生活、人間関係、それぞれの利点と不便な点を主人公の目線で見せるのだがこれが普遍的。
親元や故郷を離れて暮らしたことがある人なら、思い当たることがあるようなエピソードや感情が描かれ
主人公ガンバレ!と思うと同時に、自身の今までのがんばりや郷愁が呼び起こされる良作。
それぞれの人が賢明に生き、手探りしながら前進している姿は清々しくもありいじらしくもあり。
主人公を演じたシアーシャローナンの哀しげなのに意志の強そうな表情にぐっときます。
彼女は日本の女優さんでいうと大竹しのぶさんみたい。
なんというか、演じる役柄によって顔つきまで大きく変わってみえる憑依系っていうんでしょうか。
主人公のブルックリンとアイルランドでのそれぞれの相手役の男性も各々の魅力があって主人公じゃないけど迷いますw
関係ないけど、その魅力的な相手役さんたちなんですが
映画観た後に次回作とか気になって検索したら俳優さんは2人とも劇中とえらくビジュアルが違う姿が出てきて驚愕。
>ドーナル・グリーソン、エモリー・コーエン
ハリウッドってなんであんなにサイボークかアンドロイドかみたいな美男美女いっぱいいるのに、オフショットの俳優は誰だこれみたいなわけわからん気の抜けたビジュアルとかボサボサ頭のザンネンな人とかになっているのかわけわからん。
役作りも相まって(先日驚愕したオスカーアイザックとか作品毎にだれかわからなくなっていくという)、多分道ですれ違ってもわからないみたいな人だらけです。フシギだ。
今回でいうとドーナル・グリーソンさんなんて凄すぎ。
この人が
最近はこんなビジュアルで。
ちょっと前はハリポタでロンのお兄さんだったり
こんな感じになっていて、わからん。
ちなみに、私が驚愕しまくっているオスカーアイザックとともに、スターウォーズフォースの覚醒にもでていた。
いわれてみれば、あの!っていう。
レヴィナントにもでているらしい。
というわけで、現在かなりイケイケの売れっ子アイルランド俳優さんでした。
オフの姿がヨレヨレ過ぎて浮浪者と揶揄されたキアヌ・リーブスなんて序の口だ!
というわけで、ブルックリン。
1950年代のアメリカの希望と1人の女性の自立を観ながら
スクリーンに自らの自立とがんばりを投影させられ、自分で自分を褒めたい状態にしてくれる作品。
元気がでます。
暗い風景の中ドアだけ明るいとか、海は綺麗なのに寂しそうとか、色彩に目を奪われることしばしば。
故郷に帰ってからの心の動き、分かりますねー。田舎にいても田舎なりの幸せが用意されてるんだもの。ただ姉はね…!
あ、主人公は『つぐない』の妹の幼少期を演じた子ですね!(原作の『贖罪』ファンです)
教えていただけてよかった!と思える映画でした^^ ありがとうございました!
わおー、気付くのに遅れてしまいました。
丁寧に作られてる素敵な作品ですよね!
つぐない観てない上に原作も読んでない…そっちを観るべきか。
この女優さんグランドブダペストホテルでいいなと思って
あとはビザンチウムとラブリーボーンしか観てないんですが
表情に哀愁や含みがあっていいな、と。
大成していくのではないかと期待してるところです。