15人いるっ!
- 2017.07.20 Thursday
- 18:29
小さい頃からポワンとしていた鈴太郎。
いつ、キリっとした少年になるのかと待ってみたのだが
最近物忘れのヒドイじいさんみたいになってきました。
「今日学校で○○というイベントがあるからペットボトルがいる!」
などと急に当日の朝言い出す。
そんなイレギュラーな予定、絶対学校からはお知らせのプリントを貰っているはずなのに
ランドセルをひっくり返したところで、
蛇腹になったテスト結果がはらりと落ちるくらいででてきやしない。
肝心のプリントは常に行方不明。
メールできるママ友がいなかったら、保護者会の日程すら不明という
いつもにまして今年はヒドイ穴だらけの伝達能力と忘却力をいかんなく発揮中。
食の好みや言うことがじいさんぽいなと思ったら態度まで!
朝からイライラと怒鳴り通しで大喧嘩ということも増えてきたので
ちょっと妄想を働かせることにしました。(は?)
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鈴太郎の頭の中には
実は耳から出入りする手のひらサイズ10cm弱の小さな鈴太郎が15人いるのです。
しかーし、鈴太郎本人の管理が緩いので、15号までの鈴太郎もあっちゃこっちゃに逃げ出したり
ゴロゴロしており、常時欠席者がいる。
15人+鈴太郎本体が力を合わせればなんなくこなせることも
それぞれの役割と責任が分業制なので1人として欠けると支障がでる。
が、滅多に全員揃わない。
例えば、プリントが紛失し今日の学校行事に必要なものが曖昧となると2号、5号、7号が抜け出している状態。
テストで計算のケアレスミスしているときは計算チェッカーの9号が不在。
帰宅時間が約束より遅いと13号が寝ている。
という具合である。
母としても黙って手をこまねいているわけではない。
話を聞いてないのがわかると鈴太郎の頭をノックする。
「はぁい!鈴太郎!」
と声を掛ける。
すると脳内から
「おおー、かあちゃん!」
「はーい!!」
「なになにー?」
「あ?」
とめいめいの声がするので人数を確認する。
声を聞けば誰が欠けているかはわかる。
そして、欠けている子達を呼び戻すには耳元でもどってこーいとつぶやくと
「はあ〜、なに?用事?」
とぶつくさ言いながら一応戻ってくるのだ。
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なんていう小話を鈴太郎に夜な夜なしております。
この鈴太郎15号シリーズ、すっかり本人に気に入られてしまい
ストーリーが次々とうまれ15号たちは数々の失態をやらかしているのですが
いかんせん現実とリンクしているので
鈴太郎がウケればウケるほど、母の胸中は複雑なのであります。