ドアを開けたら
- 2005.02.28 Monday
- 23:57
ピーンポーン。
「あ、お父さんだ」
バタバタバタ〜と走る6歳児と3歳児。
がちゃ
「おとーさんおか・・・」
凍りつく子供2人。
ドアを開けると、そこには恐ろしくグレーがかったでかい顔。胸の辺りには赤いものがシャツに染み付いている。
ドアを開けたら、妙にバランスの悪いフランケンシュタインがいました。
6歳児(私)、3歳児(弟)、固まる。
するとフランケンが手を挙げ
「うおー」
といいました。
6歳・3歳「ぎゃあーーー」
慌てて居間の方に掛け戻ろうとしますが、フランケンが追いかけてくるではないですか!
驚いたあまり、3歳児の弟は転倒。行く手を阻まれた私は泣き喚く弟をそのままに(笑)トイレへ逃げこんだ。
ドンドンドン!とノックされた時には心臓が口から出て死ぬ!と本気で思った。
「お父さんだから開けなさい!」
ドンドンドン。
私は小さな頭で必死に考えました。あの恐ろしい怪物のようなでかい顔がお父さんを食べてしまったに違いない。今お父さんの声がしているのは、あの怪物の体の中にいるお父さんが言わされているに違いない。
「お母さんよ、開けなさい」
きゃーお母さんも食べられてしまった!!
私がなんとかここから生き残って助けを呼ばないと。でもどーしよう、どーしよう!!どうしよう〜!!!
それから2時間。トイレに篭城。泣きつかれてトイレで眠ってしまったので、家族が誰もトイレに入れない。
父がドアノブを1度ドライバーで外して、鍵をバカにしてからトイレをあけ、私を引きずり出したそうだ。
そうです、フランケンシュタインは父であった。
その日忘年会で、フランケンシュタインの被り物と血糊をもらった父、その扮装で玄関に立ち、家族を驚かせることを考えついた。
わざわざ何時ごろに帰るから、お土産があるとあまりしない帰る&お土産コールに子供たちは心躍らせて待っていたわけです。
よもやそんなドッキリがあるとは知らずに。
私はそれ以来ドアをすぐには開けずによく確かめてから開けるようになりました(笑)父は、子供がブラックジョークのわかる年齢を考え違えたようです。
10年後くらいに血糊まみれで倒れるというこれまた捨て身のギャグ?を披露しましたが、この6歳・3歳の時の記憶が鮮烈に我等兄弟に残っていたため
「お父さん、そのギャク笑えない、残念ながら。」
と突っ込んだのみで、父はムスっとしていました。
聞けば、子供の頃からこういうことをやりたかったらしい。
私が6歳児の頃、父といえば非常に怖い存在で、休みの日に寝ている脇でキャーキャー言ってるだけでコブシが飛んでくるようなイメージしかなかった。顔もいかめしい銀行員みたいな感じだったので、冗談をいうとかジョークをやるなんていう想像は全然出来なかったんですけどね。
今はわかります。未だに小学生気質が抜けていないということが。
「あ、お父さんだ」
バタバタバタ〜と走る6歳児と3歳児。
がちゃ
「おとーさんおか・・・」
凍りつく子供2人。
ドアを開けると、そこには恐ろしくグレーがかったでかい顔。胸の辺りには赤いものがシャツに染み付いている。
ドアを開けたら、妙にバランスの悪いフランケンシュタインがいました。
6歳児(私)、3歳児(弟)、固まる。
するとフランケンが手を挙げ
「うおー」
といいました。
6歳・3歳「ぎゃあーーー」
慌てて居間の方に掛け戻ろうとしますが、フランケンが追いかけてくるではないですか!
驚いたあまり、3歳児の弟は転倒。行く手を阻まれた私は泣き喚く弟をそのままに(笑)トイレへ逃げこんだ。
ドンドンドン!とノックされた時には心臓が口から出て死ぬ!と本気で思った。
「お父さんだから開けなさい!」
ドンドンドン。
私は小さな頭で必死に考えました。あの恐ろしい怪物のようなでかい顔がお父さんを食べてしまったに違いない。今お父さんの声がしているのは、あの怪物の体の中にいるお父さんが言わされているに違いない。
「お母さんよ、開けなさい」
きゃーお母さんも食べられてしまった!!
私がなんとかここから生き残って助けを呼ばないと。でもどーしよう、どーしよう!!どうしよう〜!!!
それから2時間。トイレに篭城。泣きつかれてトイレで眠ってしまったので、家族が誰もトイレに入れない。
父がドアノブを1度ドライバーで外して、鍵をバカにしてからトイレをあけ、私を引きずり出したそうだ。
そうです、フランケンシュタインは父であった。
その日忘年会で、フランケンシュタインの被り物と血糊をもらった父、その扮装で玄関に立ち、家族を驚かせることを考えついた。
わざわざ何時ごろに帰るから、お土産があるとあまりしない帰る&お土産コールに子供たちは心躍らせて待っていたわけです。
よもやそんなドッキリがあるとは知らずに。
私はそれ以来ドアをすぐには開けずによく確かめてから開けるようになりました(笑)父は、子供がブラックジョークのわかる年齢を考え違えたようです。
10年後くらいに血糊まみれで倒れるというこれまた捨て身のギャグ?を披露しましたが、この6歳・3歳の時の記憶が鮮烈に我等兄弟に残っていたため
「お父さん、そのギャク笑えない、残念ながら。」
と突っ込んだのみで、父はムスっとしていました。
聞けば、子供の頃からこういうことをやりたかったらしい。
私が6歳児の頃、父といえば非常に怖い存在で、休みの日に寝ている脇でキャーキャー言ってるだけでコブシが飛んでくるようなイメージしかなかった。顔もいかめしい銀行員みたいな感じだったので、冗談をいうとかジョークをやるなんていう想像は全然出来なかったんですけどね。
今はわかります。未だに小学生気質が抜けていないということが。