凡人の苦悩
- 2005.05.31 Tuesday
- 23:43
よく画家や作家、俳優、研究者などにいるその道では素晴らしいけど、「普通に」生きて行くことができないって人がいますよね。
破天荒だとか個性的だと表現される人だ。私は一時こういう人に羨望の眼差しを持っていた。
そんな時期にはまった映画と本がある。
映画は「アマデウス」。本は夏目漱石の「こころ」である。
アマデウスのサリエリとこころの先生にいたく共鳴した。
サリエリはモーツァルトに、先生はKに、激しい羨望と同時に嫉妬を抱き、どちらもモーツァルトとKの死のきっかけとなるのだ。
サリエリは才能と立場を冷静に評価するだけの能力は、ある。だが才能あるもの(モーツァルト)はそんなものを易々と乗り越えて遥か高みへあっという間に行ってしまう。
先生の場合は、才能というよりは恋愛に絡んでの嫉妬が大きいのだが、やはり相手を認めた故に自分の劣等感を刺激される。
自分を凡人と知るがゆえの苦悩を描き、吐露した作品。わかるなあと非常にシンクロしたのだ。
自意識過剰な時期だったんでしょうが、自分の心の闇を見せられたようだった。
後に、天才肌の人と接する機会があり、逆に目立たぬように注意を払っているのに、目立ってしまったり周囲に合わせられない、嫉妬や羨望が混ざった人の腹黒い思いなんかも一身に背負って傷付いている人もいることを知ったのであるが。
生きてゆくには、凡人も天才も楽じゃないのだ。
破天荒だとか個性的だと表現される人だ。私は一時こういう人に羨望の眼差しを持っていた。
そんな時期にはまった映画と本がある。
映画は「アマデウス」。本は夏目漱石の「こころ」である。
アマデウスのサリエリとこころの先生にいたく共鳴した。
サリエリはモーツァルトに、先生はKに、激しい羨望と同時に嫉妬を抱き、どちらもモーツァルトとKの死のきっかけとなるのだ。
サリエリは才能と立場を冷静に評価するだけの能力は、ある。だが才能あるもの(モーツァルト)はそんなものを易々と乗り越えて遥か高みへあっという間に行ってしまう。
先生の場合は、才能というよりは恋愛に絡んでの嫉妬が大きいのだが、やはり相手を認めた故に自分の劣等感を刺激される。
自分を凡人と知るがゆえの苦悩を描き、吐露した作品。わかるなあと非常にシンクロしたのだ。
自意識過剰な時期だったんでしょうが、自分の心の闇を見せられたようだった。
後に、天才肌の人と接する機会があり、逆に目立たぬように注意を払っているのに、目立ってしまったり周囲に合わせられない、嫉妬や羨望が混ざった人の腹黒い思いなんかも一身に背負って傷付いている人もいることを知ったのであるが。
生きてゆくには、凡人も天才も楽じゃないのだ。