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評価:
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飛行機内で観た映画その2
順番的には最後なのですが、もっともツッコミどころがあった作品なので2番手に。
SF好きな家人が5分で寝てしまった作品。
と書くとげげー駄作かとお思いでしょう。
この作品リメイクなので、多分元々の作品は素晴らしかったのだと思う。
CGなんてないような時代なので、どう宇宙と観客を結びつけるか、サスペンスや恐怖を体感させるか、その時代なりの工夫や見せ方があったんじゃないかなと思うんです。
最初に言ってしまうと、リメイクにはその工夫が足りない。
人類滅亡映画ってジャンルにしてしまいたいほどありますよね。
この映画での主役演じるキアヌ・リーブス自体何回地球を救っているのかわからないほどです。
私は、多くの人の記憶にあるであろうマトリックスシリーズでの救世主よりコンスタンティンでのやさぐれた救世主役が好きなんですが
今回の救世主っぷりはねえ・・・ネタとしてこれは外せないわ!!と思って
眠気が吹き飛んで無理矢理観ちゃったんですけど、ツッコミどころありまくりであるという以外に見所があんまりない。
勿体ないなあ、ジェニファーコネリーとかつかってんのに。
この映画はもう、この後どうなるの?!っていう展開の面白さを放棄してるとしか思えないので
思いっきり完結にネタバレストーリーを述べてしまいます。
一応肝心な所は文字の色をかえて隠してみますね。
宇宙からの代表として「人間から地球を守る」ために話し合いにやってきた宇宙人キアヌ(役名忘れました・・・)。
でかい球体にのってやってきたもんだから人間はビビってしまって、何もされていないうちから攻撃。
攻撃を受けると防御されるようにプログラムされていた球体やキアヌの護衛ロボットが攻撃すると
人間側がさらにパニックに陥って総攻撃。
すると宇宙人側の防御ロボ、怒ったどー!!と無数の小さい虫になって人間を含むあらゆる物達を腐食することで破壊し根絶しようとする。
(この下文字白です。ネタばれ構わない方は反転させてみてください。)
とめられるのはもはやキアヌだけ。そのキアヌのココロを動かせるのも
地球外生物学者のジェニファー(同じく役名忘れ)のみ。
最初からキアヌに友好的だったジャニファーにはかなり心を開いている宇宙人キアヌ。
ジェニファーが義理の息子を助けて!と懇願したら
「地球人は変わる」
とかなんとかひとくさりして、ムシムシの総本山につっこむとあーら不思議。
ムシムシ達がばたりと死んで、地球助かったー!!
終わり。
こういう要約をすると5分で終わってしまいそうですよね・・・。
でもねえ、哀しいかなほんと話にこれ以上のものがないのよ。
どうしよう、地球が滅ぼされる〜と登場人物達が大騒ぎしているときからこのエンディングが予想できるので毎回毎回、ハリウッドはどうして地球規模の話を1人、2人の話し合いや決意で解決させちゃうんだろ〜とか
CGじゃなくて、登場人物か脚本を練ることにもっと予算を割いた方がよいのではとか
どう描けば、このストーリーはツッコミどころがあまりなくなるかを考えながらニヤニヤして観ていた私。。。
個人的に私のこの目線は、映画「アルマゲドン」ショックからきてます。
※私はいろいろ理由が重なってこの映画ワーストです。
地球環境に対して横暴である人間を諫めに来るとか
相手は友好的なのに、恐怖から先に攻撃してしまってドツボにはまるとか
きわめて現代的にも有効なファクターというか、現代の方が遙かにリアルに恐ろしく響きそうな大きなテーマが横たわっているのに、その辺無駄にしまくってB級にしてしまった大変勿体ない作品。
キアヌ様もツッコミどころ満載な作品がお好きなようですが、いっそこういう図らずも可笑しくなってしまったような作品じゃなく元から歪んでいるような作品にまた出てくれないだろうか。
ビルとテッドの地獄旅行とか。
救世主系の役柄に大ヒットが多いのでもう無理かと一見思えるけど、この人の作品選びはなかなか読めないので、こだわりなく出てくれる気もする(笑)