ものの見方
- 2013.03.13 Wednesday
- 13:28
今まで保育園の親御さんとたまに話すと、鈴太郎の学年は落ち着きがない、元気だけど集団でのまとまりがないという話が良く出ていた。
が、別の保護者さんたちと話して、全く違う意見が出てきてなるほどなと思った。
中ででも上の学年にお子さんがいる保護者がいったことに目から鱗。
いわく、
確かにまとまりはないけど、子どもたちがこうしたいああしたいという意志や主張が強い。
上の子の学年は、集団の指示にはよく従える子が多くて一見聞き分けは良いけど、自己主張や実行力が薄い気がしている。長い目でみれば、それぞれの意見をぶつけあって、どう自分たちで考え実行していくかといった自主性が大きく育つ方が良いんじゃないか。
今は意見をぶつけあってまとめあげるまではなかなかいかなくて、すぐ喧嘩になっちゃったり先生は大変そうだけどね、と。
確かに、担任の先生は若いながらもなるべく子どもの自主性を尊重したいと、あまり子どもたちの遊びには手も口もださない。
何かの催しものでは子どもたちから意見を集め、アイディアを出し合うのをフォローすることを心がけているそうで、先生が子どもたちに提案する発想やアイディアもわりと高度だったりおもしろいものが多い。
例えば、年少(3歳児クラス)での劇では劇中でのセリフ、歌、踊りの他にパズルをやった。
劇は誰もが知っている話「三匹のこぶた」だったのだが
それぞれのこぶたが作る家がパズルのピースになっていて背景の大きなダンボールに1人一つずつ貼っていくと家になる。
それをオオカミが吹き飛ばすと、パズルのピースが取れて家がなくなったことを表現していた。
オオカミが鍋に落ちるシーンでは、家のピースを裏返してまたパズルを貼りなおし鍋と炎になっていた。
パズルピースを貼るのにあっちへわらわらこっちへわらわら、こぶたさんたちは舞台上で大騒ぎ。
鈴太郎はパズルピース持ったまま、無意味に3回くらいわざと滑って転ぶ芸(違)を行っていた。
と、まあ子どもたちは時にそのレベルについてゆけていないこともあるのだが、それはそれで味といえば味になっている(笑)
当時は子どもたちがパズルピースを貼るのを辛抱強く待っていたりで舞台が間延びしちゃうなーなんて思っていましたが
舞台と客席の違いも曖昧な子どもに普段と違う雰囲気の中、普段の生活の様子をみせつつこういうこともできるようになりましたと成長をみせていたのねと今頃気づいた次第。
まあ、ちょっとした小競り合いは日常茶飯事で、弱肉強食を地でいってるところがあり
年中や年長から編入した子の中には馴染めなくて・・・という子もいる。
なので、手放しにすべてを喜べないのだが。
話が逸れますが、先生は1歳児クラスから新卒で入ってきて、今回初めて卒園生を出す。
先日、最後の保護者会に顔を出したら、話しているうちに先生がすでに泣きそうになったりしてしんみりしてしまった。
オムツ換えから離乳食、遊び、昼寝と生活全般に渡って面倒をみてきた子が多いので、先生が初めて喋ったことを聞いたり歩いた姿をみたり、こどもの多くの初めての経験を一緒に体験している。
ちょっと羨ましくもあり、でも大変だよなと思ったり。
ステキな先生に5年もみてもらえてよかったね、鈴太郎。
(先生かわいいし。おかげでクラスの男子はみな面食い・・・)
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