僕のいた時間 〜8話まで
- 2014.02.28 Friday
- 13:35
JUGEMテーマ:エンターテイメント
私は難病ものは好きではない。
現実生活って色々あるので2時間で終わる映画ならともかく連続ドラマできつい現実を観るよりは夢を見たいと思うタイプ。
だけれども、今回は斎藤工氏につられて観たわけです。
(そういえば、一リットルの涙はふじっきーにつられてみて沢尻エリカと錦戸亮の好演にやられたのよね)
三浦春馬演じる青年が等身大で無理のない人物というのかな。
感情移入しやすい嫌みのない青年でついついじっくり見てしまった。
その後も、彼を取り巻く家族や周囲の人の描き方が良い案配にリアルで切実な描き方であり視聴を楽しみにしている。
開業医の長男だけど、医学部を目指し入学した次男が優先され期待されずにいる寂しさ、家族での居場所のなさ。
それでも母親の愛情を願って期待しては失望する姿。
話の通じない弟へぶつけられないいらだち。
一見普通のイマドキの青年なのだが、抱えている孤独感の滲ませ方が秀逸。
そして、もっともぐっときてしまったのが
病気が進行してきて、母親に打ちあけた5話と母親への気持ちを吐露した8話。
主人公は最初、家族に病気になったことを打ち明けられず、打ち明けたのも知られてしまったのも友達や先輩といういわば他人。家族にはいろいろ引け目や関係の難しさがあってネガティブなことなんてとうてい言えないといった雰囲気だった。それが、そうそう黙っていられる病状じゃなくなり、母親の肩を揉むといってまだ動く右手でゆっくりと肩もみしながら病気を打ち明ける。
動揺する母親に向かって
「母さん、病気になってごめんね」
親が一番いわれたくないセリフだと思う。
病気になって一番しんどいのは本人で、親としては病気の身体で生んでしまってごめんという気持ちになるところ、子どもに病気になってしまってごめんねなんていわれては立つ瀬がない。
それでも、期待に応えられなかった自分が病気にまでなってしまったと吐露する切なさ。
身を切られるような言葉をまさに絞り出すように呟いた主人公の絶望と哀しみが痛いくらい伝わってきた。
8話は母親に関心を持たれていないつらさを直接本人にぶつける。
それも、母親の過干渉から苦しんでいる弟を思いやる形で話す。
弟に自分の人生から出て行ってくださいといわれてしまった母に。
僕も褒められたかったな・・・
陸人(弟)の好物知ってる?
唐揚げが好きなのは僕だよ。
(陸人は)母さんが喜ぶから、唐揚げが好物だと黙って食べていたんだよ
母さんに褒めて欲しいから、医学部に入ったんだよ
母は、自身が妻として母として医者の跡取り息子を育て上げなければならなかったプレッシャーを吐露して泣き出す。
この母親の佐和子さんは、主人公については息子というよりもう1人の夫のような扱いをしていたんだね。
子どもの前で親が泣くってことは、それだけ子どもの方が大人であり、実は頼りにしているってことなのではないかと。
親としてはダメなんだろうけど、あれだけ主人公が病気がキッカケとはいえ色々と周囲の物事や問題を冷静に見通せるっていうのは無意識でも親が、子どもにずっと甘えてきたせいで親の手を煩わせないように育つしかなかった下地があったんじゃないかなあ。
主人公は身体は動かなくなってこようとも、精神的な自立を親から果たす一歩を踏み出したし
家族(弟、母)はそれぞれ少しずつ本音を話せるようになったんだなと感慨深く思える場面でもあった。
澤田家は、あと父親がそれぞれの家族と向き合えるかが終盤描かれるのかな。
こうして、毎回コツコツと描く家族と主人公の関係の変化が上手くてついつい見入ってしまうのですよ。
が、が!
我らが斎藤工である。
最初は、後輩の彼女を横からかっさらおうとギラついた視線を怪しいBGMとともに振りまいていた工くん。
いい人ばかりじゃアレなんで適度に世俗にまみれた先輩が徐々に主人公との距離を変えてくる設定なのか
もしくは、春馬くん演じる主人公の男性に並々ならぬ想いがある青年なのかしら・・・と穿った見方をするくらいだったのだが。
いつまでも、何か裏がありそうな引っ張り方をされた唯一の人物だったので
彼の描き方がこのドラマの展開を大きく左右するキーパーソンではないかと思いつつ観てきたんだけど
突然物わかりの良い包容力のある恋人の側面が強調されたので、違うのかなあ?と首をひねっていました。
繁之先輩の心の内がさっぱりわからないからいつまで経っても違和感が消えなかったんだけど。
というのも
主人公・拓人の病気の進展とともに、裏では拓人の彼女・恵にこっそりと近づいていき、そこからライバル宣言、病気が原因なのを隠して恵を振ったのを知りつつ弱った彼女に猛アタックして2年おつきあいから結婚へと順調に駒を進めてきた。
恵ちゃんの母親にも気を配り。
そこへ病気の進展した拓人を同じ病気の介護を担当している恵を手伝いに行かせるって大人の余裕っていっても、2歳しか違わない20代後半。
拓人や恵に引け目があるくらいならそもそもあんな計画的にガッツリねらいにいくかね?
別れた理由も知ってるんだから、元彼のところへ婚約者行かせたらそっちに戻っちゃうと不安になるでしょ?いくら病気とはいえ。
だからなのか、しょっちゅう繁之先輩は恵ちゃんに電話を掛ける描写があった。
そして、拓人と恵は電話だけでなくメールでやりとりする相互のコミュニケーションが強調されるのに、先輩から恵ちゃんにかけるという一方通行な電話のシーンばかり出てくる先輩。
そこまで不安なのになぜ行かせるんでしょう?
と、いつまでも1人どういう立ち位置の人物なのか不明で真意がわかりづらい人物だったし
どこかでとけ込む瞬間が来ると思って見守ってるんですが
こっちの読解力が足りないのか?
それとも最初のBGMや視線に惑わされすぎて脳内の人物設定が誤ったのか?
いやいや、やっぱりまだ何か真意が別の所にある人物なのか?
と、まあ正直いろいろ考えすぎだったような(笑)
8話でようやく本音がみえてきたというか。
来週の9話で心情がくっきり描かれそうなので、その落としどころも見所かなと思っている。
恵ちゃんと並ぶと二人の外見上のイメージから先生と生徒みたいな年の離れた関係性を感じてしまったのもあり
最初から大学で助手やってた年の離れた先輩っていう設定じゃダメだったのかしらとまだちょっと思ってるんだけど
先輩もそれほど大人ではなかったというか、大人なフリをして包容力と理解力のある先輩であり彼としていなきゃいけなかったけどそれには無理があったというところなのかなあ。
家を1人で決めて結婚しようと言ったのも不安の表れで早く2人の関係を固めたかったんですかね。反面、拓人の元に行かせたりと妙に懐深いところをみせようとして墓穴掘ったというか。
繁之先輩の表情だけみていると、恵ちゃんを離したくはないけど、拓人と恵ちゃん二人が想いあっているのも勘付いていそうだしまだ、何かを思い悩んでいるようにもみえる。
次回今まで拓人との間で語られなかった本音が引き出されるのかなあと感じたんだけど、どうなんでしょうね。
グーパンチで拓人を殴るシーンが予告であって、来週はようやく対等に向き合ったシーンになるんじゃないかと予想中。
そうでないと、よく少女漫画にある完璧な存在<社会的な地位があり外見もよい>恋敵だけど、主人公カップルの想いの強さに負けたのをプライドが高くてなかなか認められない単なるヒール役になってしまうような。
あの脚本の雰囲気からすると、それぞれに清濁があって、本音をみせると皆少しずつ変化していく人物像になってるので、先輩も次回そうなるのではないかと!
と、まあ半ば願望を交えて書いてみた。w
実は、そもそもこの話に三角関係はいるのか?という違和感が実は私の中でずーっとあってですね。ははは。
別に恋愛がない方がとはいわないんですけどね。
恵ちゃんと先輩の関係ってこういうと残酷ですが、拓人がもし亡くなってしまったらアリな関係だと思うんです。
というか、元カレと今の彼が知り合いって時点でこのシチュエーションだと拓人の病気がわかった時点でアウトな気がするんだけど、感覚が古いのかなぁ。
恵ちゃんの拓人への気持ちについても、数ヶ月付き合った位でわき出るような想いかなあって思うし。
だから、恵と拓人はその辺がドラマたるゆえん(=夢物語)なんだけど
若くして自分の将来の「家族」に出会ってしまったってことなんでしょうね。
それだと少し浮世離れしているから、先輩というちょっと生々しい存在を投入し恋愛に現実味をもたせたのかなあ・・・。
結局私にはよくわかりませんが、最後までみるとまた感想が変わるかな〜。
私は難病ものは好きではない。
現実生活って色々あるので2時間で終わる映画ならともかく連続ドラマできつい現実を観るよりは夢を見たいと思うタイプ。
だけれども、今回は斎藤工氏につられて観たわけです。
(そういえば、一リットルの涙はふじっきーにつられてみて沢尻エリカと錦戸亮の好演にやられたのよね)
三浦春馬演じる青年が等身大で無理のない人物というのかな。
感情移入しやすい嫌みのない青年でついついじっくり見てしまった。
その後も、彼を取り巻く家族や周囲の人の描き方が良い案配にリアルで切実な描き方であり視聴を楽しみにしている。
開業医の長男だけど、医学部を目指し入学した次男が優先され期待されずにいる寂しさ、家族での居場所のなさ。
それでも母親の愛情を願って期待しては失望する姿。
話の通じない弟へぶつけられないいらだち。
一見普通のイマドキの青年なのだが、抱えている孤独感の滲ませ方が秀逸。
そして、もっともぐっときてしまったのが
病気が進行してきて、母親に打ちあけた5話と母親への気持ちを吐露した8話。
主人公は最初、家族に病気になったことを打ち明けられず、打ち明けたのも知られてしまったのも友達や先輩といういわば他人。家族にはいろいろ引け目や関係の難しさがあってネガティブなことなんてとうてい言えないといった雰囲気だった。それが、そうそう黙っていられる病状じゃなくなり、母親の肩を揉むといってまだ動く右手でゆっくりと肩もみしながら病気を打ち明ける。
動揺する母親に向かって
「母さん、病気になってごめんね」
親が一番いわれたくないセリフだと思う。
病気になって一番しんどいのは本人で、親としては病気の身体で生んでしまってごめんという気持ちになるところ、子どもに病気になってしまってごめんねなんていわれては立つ瀬がない。
それでも、期待に応えられなかった自分が病気にまでなってしまったと吐露する切なさ。
身を切られるような言葉をまさに絞り出すように呟いた主人公の絶望と哀しみが痛いくらい伝わってきた。
8話は母親に関心を持たれていないつらさを直接本人にぶつける。
それも、母親の過干渉から苦しんでいる弟を思いやる形で話す。
弟に自分の人生から出て行ってくださいといわれてしまった母に。
僕も褒められたかったな・・・
陸人(弟)の好物知ってる?
唐揚げが好きなのは僕だよ。
(陸人は)母さんが喜ぶから、唐揚げが好物だと黙って食べていたんだよ
母さんに褒めて欲しいから、医学部に入ったんだよ
母は、自身が妻として母として医者の跡取り息子を育て上げなければならなかったプレッシャーを吐露して泣き出す。
この母親の佐和子さんは、主人公については息子というよりもう1人の夫のような扱いをしていたんだね。
子どもの前で親が泣くってことは、それだけ子どもの方が大人であり、実は頼りにしているってことなのではないかと。
親としてはダメなんだろうけど、あれだけ主人公が病気がキッカケとはいえ色々と周囲の物事や問題を冷静に見通せるっていうのは無意識でも親が、子どもにずっと甘えてきたせいで親の手を煩わせないように育つしかなかった下地があったんじゃないかなあ。
主人公は身体は動かなくなってこようとも、精神的な自立を親から果たす一歩を踏み出したし
家族(弟、母)はそれぞれ少しずつ本音を話せるようになったんだなと感慨深く思える場面でもあった。
澤田家は、あと父親がそれぞれの家族と向き合えるかが終盤描かれるのかな。
こうして、毎回コツコツと描く家族と主人公の関係の変化が上手くてついつい見入ってしまうのですよ。
が、が!
我らが斎藤工である。
最初は、後輩の彼女を横からかっさらおうとギラついた視線を怪しいBGMとともに振りまいていた工くん。
いい人ばかりじゃアレなんで適度に世俗にまみれた先輩が徐々に主人公との距離を変えてくる設定なのか
もしくは、春馬くん演じる主人公の男性に並々ならぬ想いがある青年なのかしら・・・と穿った見方をするくらいだったのだが。
いつまでも、何か裏がありそうな引っ張り方をされた唯一の人物だったので
彼の描き方がこのドラマの展開を大きく左右するキーパーソンではないかと思いつつ観てきたんだけど
突然物わかりの良い包容力のある恋人の側面が強調されたので、違うのかなあ?と首をひねっていました。
繁之先輩の心の内がさっぱりわからないからいつまで経っても違和感が消えなかったんだけど。
というのも
主人公・拓人の病気の進展とともに、裏では拓人の彼女・恵にこっそりと近づいていき、そこからライバル宣言、病気が原因なのを隠して恵を振ったのを知りつつ弱った彼女に猛アタックして2年おつきあいから結婚へと順調に駒を進めてきた。
恵ちゃんの母親にも気を配り。
そこへ病気の進展した拓人を同じ病気の介護を担当している恵を手伝いに行かせるって大人の余裕っていっても、2歳しか違わない20代後半。
拓人や恵に引け目があるくらいならそもそもあんな計画的にガッツリねらいにいくかね?
別れた理由も知ってるんだから、元彼のところへ婚約者行かせたらそっちに戻っちゃうと不安になるでしょ?いくら病気とはいえ。
だからなのか、しょっちゅう繁之先輩は恵ちゃんに電話を掛ける描写があった。
そして、拓人と恵は電話だけでなくメールでやりとりする相互のコミュニケーションが強調されるのに、先輩から恵ちゃんにかけるという一方通行な電話のシーンばかり出てくる先輩。
そこまで不安なのになぜ行かせるんでしょう?
と、いつまでも1人どういう立ち位置の人物なのか不明で真意がわかりづらい人物だったし
どこかでとけ込む瞬間が来ると思って見守ってるんですが
こっちの読解力が足りないのか?
それとも最初のBGMや視線に惑わされすぎて脳内の人物設定が誤ったのか?
いやいや、やっぱりまだ何か真意が別の所にある人物なのか?
と、まあ正直いろいろ考えすぎだったような(笑)
8話でようやく本音がみえてきたというか。
来週の9話で心情がくっきり描かれそうなので、その落としどころも見所かなと思っている。
恵ちゃんと並ぶと二人の外見上のイメージから先生と生徒みたいな年の離れた関係性を感じてしまったのもあり
最初から大学で助手やってた年の離れた先輩っていう設定じゃダメだったのかしらとまだちょっと思ってるんだけど
先輩もそれほど大人ではなかったというか、大人なフリをして包容力と理解力のある先輩であり彼としていなきゃいけなかったけどそれには無理があったというところなのかなあ。
家を1人で決めて結婚しようと言ったのも不安の表れで早く2人の関係を固めたかったんですかね。反面、拓人の元に行かせたりと妙に懐深いところをみせようとして墓穴掘ったというか。
繁之先輩の表情だけみていると、恵ちゃんを離したくはないけど、拓人と恵ちゃん二人が想いあっているのも勘付いていそうだしまだ、何かを思い悩んでいるようにもみえる。
次回今まで拓人との間で語られなかった本音が引き出されるのかなあと感じたんだけど、どうなんでしょうね。
グーパンチで拓人を殴るシーンが予告であって、来週はようやく対等に向き合ったシーンになるんじゃないかと予想中。
そうでないと、よく少女漫画にある完璧な存在<社会的な地位があり外見もよい>恋敵だけど、主人公カップルの想いの強さに負けたのをプライドが高くてなかなか認められない単なるヒール役になってしまうような。
あの脚本の雰囲気からすると、それぞれに清濁があって、本音をみせると皆少しずつ変化していく人物像になってるので、先輩も次回そうなるのではないかと!
と、まあ半ば願望を交えて書いてみた。w
実は、そもそもこの話に三角関係はいるのか?という違和感が実は私の中でずーっとあってですね。ははは。
別に恋愛がない方がとはいわないんですけどね。
恵ちゃんと先輩の関係ってこういうと残酷ですが、拓人がもし亡くなってしまったらアリな関係だと思うんです。
というか、元カレと今の彼が知り合いって時点でこのシチュエーションだと拓人の病気がわかった時点でアウトな気がするんだけど、感覚が古いのかなぁ。
恵ちゃんの拓人への気持ちについても、数ヶ月付き合った位でわき出るような想いかなあって思うし。
だから、恵と拓人はその辺がドラマたるゆえん(=夢物語)なんだけど
若くして自分の将来の「家族」に出会ってしまったってことなんでしょうね。
それだと少し浮世離れしているから、先輩というちょっと生々しい存在を投入し恋愛に現実味をもたせたのかなあ・・・。
結局私にはよくわかりませんが、最後までみるとまた感想が変わるかな〜。