百年の時計 ミッキーカーチスの存在感がズルイ!
- 2014.09.24 Wednesday
- 08:56
JUGEMテーマ:映画
伊賀の國忍者映画祭にて鑑賞。
わーもう1ヶ月経ってしまった!!
香川県高松市を走るローカル線「ことでん」を舞台に繰り広げられるお話。
監督はガメラとゴジラをそれぞれ撮った監督は彼しかいない!と紹介された金子修介監督。
主演は、いまフジテレビの昼顔で主人公夫に迫る部下役を演じている木南晴夏さんとミッキーカーチス氏。
木南さんは美術館の学芸員(キュレーター)神高涼香。
ミッキーカーチス演じる高松市出身の現代美術家・安藤行人の企画展を計画する。
こういった企画展に応じないと言われていた安藤が故郷で初めての展覧会を行うというので涼香は張り切るのだが
肝心の本人と会ったら、「やりたくない」と言ったりどうも雲行きが怪しい。
安藤から、100年前に作られた懐中時計をポケットからだされ
「この時計を私にくれた人に会えたら、創作意欲もわくかもしれない」
というようなことを言われ、渋々安藤と一緒に人捜しを始める。
人捜しの過程で、涼香自身も過去と向き合うことになり、またそこで出会った人々にもそれぞれの想いや過去が明かされていく。
この前半部分の展開が後半の安藤の作品へと繋がっており、観客もまた安藤の作品世界の一部になるような造りになっている。
それぞれの登場人物の想いが積み重なって、ことでんという電車も日々走ってきたんだとぐっと胸に迫るものがあります。
そこに生きてきた自分、見慣れた故郷の風景でその当時何を考えていたか。
各々が自分と向き合うような疑似体験が出来る作品。
すごく良かった!
まず、安藤という現代美術家がミッキーカーチスって反則だわーって。
ぴったりすぎて何も言えないキャスティング(笑)
木南さんも生真面目で気の強いキャラクターが似合っていた。
フジテレビで鈴木浩介さんを惑わせているドラマ・昼顔の部下とはまた違った可愛さ。
対比するように、旧家に嫁いだ進歩的だけど楚々とした美人といった役割を演じていた中村ゆりさん。
この女優さんは、意志は強そうなのにぐっと耐えているといった風情の役柄が似合います。
監督が「綺麗でしょ」ってもの凄く嬉しそうにいってたのもあって印象に残ってるw
一緒に観た友人(美術系)がインスタレーションという手法自体が時代遅れではあるので
安藤が自身で「私は過去の人間だ」といったのはある意味その通りで、そこまで考えての設定と展開なら凄いかもと言ってました。
なるほど〜。そういう設定も考えられた上での話かもしれない。
ことでんの魅力のみならず、香川県の良さも存分に感じられるし、「うどん県」の要潤ポスターがデカデカと張り出されていたり、知事や市長まで出演して地域ムービーとしての熱意と面白さも伝わってきます。
高松には行ったことがないけれど、自身の原風景に想いを馳せながら観ることが出来て、高松にも行きたくなるという良い映画でした。
地域性がありながら、それぞれの郷愁に訴えかける普遍性がある。
全国で巡回上映しているそうなので、近くで上映していれば是非観て欲しい。
凄くオススメです。
映画祭では監督に突撃(?)してサインいただいちゃいました〜。
監督もシャイな方(多分)でしたが、こちらも動揺して映画が面白かったとしか言えずw
監督作品では、1999年の夏休みやクロスファイアが好き。
どっちも原作ファンでもあるんだけど。
こちらは最新作
撮る作品のテイストの振れ幅がスゴイw
予告みたけど、女優さんの動きにキレがあって格好良かった。
武田梨奈さんヌイグルマーZで観て以来気になってます。
セゾンカードのCMで頭で瓦割りやってる美女。
西武戦の始球式でも披露していて、家人が驚いてたな。
カワイイものね〜。このギャップが素晴らしい。
清野菜名さんは園子温監督のTOKYO TRIBEにもでてるよね?
金子監督はこれからの女優さんをみつけて撮るのがお好きなんですね〜。
2014年9月27日から公開予定だそうです。
少女は異世界で戦った