百年の時計 ミッキーカーチスの存在感がズルイ!

  • 2014.09.24 Wednesday
  • 08:56
JUGEMテーマ:映画


伊賀の國忍者映画祭にて鑑賞。
わーもう1ヶ月経ってしまった!!

香川県高松市を走るローカル線「ことでん」を舞台に繰り広げられるお話。
監督はガメラとゴジラをそれぞれ撮った監督は彼しかいない!と紹介された金子修介監督。
主演は、いまフジテレビの昼顔で主人公夫に迫る部下役を演じている木南晴夏さんとミッキーカーチス氏。
木南さんは美術館の学芸員(キュレーター)神高涼香。
ミッキーカーチス演じる高松市出身の現代美術家・安藤行人の企画展を計画する。
こういった企画展に応じないと言われていた安藤が故郷で初めての展覧会を行うというので涼香は張り切るのだが
肝心の本人と会ったら、「やりたくない」と言ったりどうも雲行きが怪しい。
安藤から、100年前に作られた懐中時計をポケットからだされ
「この時計を私にくれた人に会えたら、創作意欲もわくかもしれない」
というようなことを言われ、渋々安藤と一緒に人捜しを始める。

人捜しの過程で、涼香自身も過去と向き合うことになり、またそこで出会った人々にもそれぞれの想いや過去が明かされていく。
この前半部分の展開が後半の安藤の作品へと繋がっており、観客もまた安藤の作品世界の一部になるような造りになっている。

それぞれの登場人物の想いが積み重なって、ことでんという電車も日々走ってきたんだとぐっと胸に迫るものがあります。
そこに生きてきた自分、見慣れた故郷の風景でその当時何を考えていたか。
各々が自分と向き合うような疑似体験が出来る作品。

すごく良かった!

まず、安藤という現代美術家がミッキーカーチスって反則だわーって。
ぴったりすぎて何も言えないキャスティング(笑)

木南さんも生真面目で気の強いキャラクターが似合っていた。
フジテレビで鈴木浩介さんを惑わせているドラマ・昼顔の部下とはまた違った可愛さ。

対比するように、旧家に嫁いだ進歩的だけど楚々とした美人といった役割を演じていた中村ゆりさん。
この女優さんは、意志は強そうなのにぐっと耐えているといった風情の役柄が似合います。
監督が「綺麗でしょ」ってもの凄く嬉しそうにいってたのもあって印象に残ってるw

一緒に観た友人(美術系)がインスタレーションという手法自体が時代遅れではあるので
安藤が自身で「私は過去の人間だ」といったのはある意味その通りで、そこまで考えての設定と展開なら凄いかもと言ってました。
なるほど〜。そういう設定も考えられた上での話かもしれない。

ことでんの魅力のみならず、香川県の良さも存分に感じられるし、「うどん県」の要潤ポスターがデカデカと張り出されていたり、知事や市長まで出演して地域ムービーとしての熱意と面白さも伝わってきます。
高松には行ったことがないけれど、自身の原風景に想いを馳せながら観ることが出来て、高松にも行きたくなるという良い映画でした。
地域性がありながら、それぞれの郷愁に訴えかける普遍性がある。
全国で巡回上映しているそうなので、近くで上映していれば是非観て欲しい。
凄くオススメです。

映画祭では監督に突撃(?)してサインいただいちゃいました〜。
監督もシャイな方(多分)でしたが、こちらも動揺して映画が面白かったとしか言えずw
監督作品では、1999年の夏休みやクロスファイアが好き。
どっちも原作ファンでもあるんだけど。


こちらは最新作


撮る作品のテイストの振れ幅がスゴイw
予告みたけど、女優さんの動きにキレがあって格好良かった。
武田梨奈さんヌイグルマーZで観て以来気になってます。
セゾンカードのCMで頭で瓦割りやってる美女。
西武戦の始球式でも披露していて、家人が驚いてたな。
カワイイものね〜。このギャップが素晴らしい。
清野菜名さんは園子温監督のTOKYO TRIBEにもでてるよね?
金子監督はこれからの女優さんをみつけて撮るのがお好きなんですね〜。
2014年9月27日から公開予定だそうです。
少女は異世界で戦った

 

Cut 2014年 09月号 BOYS TALK 2014

  • 2014.09.21 Sunday
  • 01:30
JUGEMテーマ:とにかくロック!

久々に雑誌ネタ。
最近、家族でONE OK ROCKのワンマンライブin横浜スタジアムへいき、翌日はるろうに剣心・伝説の最期編を観てきました。
そちらの感想はまた別途書こうと思っているので、今回はワンオク絡みで買ってしまったcutについて。
もう次の号が出てるけど。

ONE OK ROCKといえばうちではこれ。

The Beginning

これ、映画のエンディングで聴いていた時は普通にアメリカのバンドの曲だと思ってた。
途中で日本語が聴こえてなぬ?
そこから去年くらいから過去さかのぼって聴いてみたらどれもいいじゃないかと家族でハマるにいたる。
家人は、先日のライブくらいではまだ物足りないらしく、まだまだガッツリライブで聴きたいらしい。


さて、雑誌のことを。
ONE OK ROCKのヴォーカルtakaと佐藤健の対談。なかなか読みごたえありました。
佐藤くんはわりと毒舌家さんなのね。
私の中には観てきた役柄(Q10の高校生やら龍馬伝の岡田以蔵、BECK、るろうに剣心くらいか?)や顔立ちからはもうちょっとおっとりした人を想像してましたが、カミソリ系といいますか、かなり骨っぽく鋭いタイプっぽいですねぇ。
takaさんの方はライブで観たのが全てだけど、書く歌詞といい、ステージングといい、文面から受ける感じそのまま。
この人は根っからロックスターである自分を演じているし、生きているって感じ。
なんだか強気な感じで、若さがあるな〜。
強気に今後も羽ばたいていってもらいたい。

そのほかも男性同士の対談がどれも興味深かった。
アンケートがあって、そこに男に生まれて一番よかったこと、損したことっていう項目がそれぞれあったのだけど
損したことの項目がみんな「ない」とか結構どうでもいいことしか書かれておらずw

性別的には、やっぱり女性のほうが「損」を感じる場面が多いんだなーっていう。
それは、私が生まれ変わるなら男に生まれてみたいと思っているからですかね?
それとも、日本だとまだまだ平等じゃないから?
やっぱり男子のほうが楽しそうなんだよなあ。

鈴太郎には男の子だからこうしなさいといった事はほとんど言わない。そして、自分のことは自分でやらせるようにしている。

彼が大きくなったころには、cutでGIRLS TALKなんて特集があった日には
「女で損したことはないです」
っていう回答が並ぶアンケートになっているといいなー。

って話がジェンダー論になっちゃうのでこの辺でおわり。

最後に、るろうに剣心 京都大火編(映画シリーズ2作目)の主題歌。
映画としてはこの2作目が一番面白かったかなあ。
この主題歌は音楽だけ聴いているとインパクトに欠けるかなあと思ってましたが、映画のエンディングにかかるには映画上の展開と非常にマッチしていて良かった。聴くほど味わいが増すタイプの曲。


 

マレフィセント アンジェリーナジョリーの為の映画

  • 2014.09.21 Sunday
  • 00:22
JUGEMテーマ:映画



アンジェリーナ・ジョリーのアンジェリーナジョリーによるアンジェリーナジョリーの為の映画。
キライじゃない。いや、この女優さんの存在感が好きなのでむしろ好きな作品。
多分彼女が演じていなければマレフィセントはここまで魅力的な人物にならなかったんじゃないかな。
あてがきされたみたいにピッタリ。
彼女のパブリックイメージとリンクして役柄にもの凄い説得力を与えている。

私はディズニー作品そんなに観ていない上に眠れる森の美女とか話の概要を知っているだけで話をまともに読んだことがないので、本来悪役であるマレフィセントの邪悪さを知らない。けれども、知らないものにとってもなぜこれだけの憎しみを持つようになったのかを丁寧に見せてくれるので本来の人物造形と違っていようが、マレフィセントに感情移入しやすい。

この解釈でいくと、マレフィセントは超いい人で、オーロラの父がカスっていう話になっちゃうんだけどw

子どもなんてキライ、苦手といいつつ、子育てに不向きな3妖精の目も当てられない育てっぷりにぶつくさ言いながら陰ひなたとなり手をさしのべて実質育てちゃってるマレフィセントさん。昨今はやりのツンデレキャラで良い感じ。
産みの親より育ての親でしょ!ってアンジーにでっかい声で言われている気がした。
この辺がねー、現実とリンクしまくりでものすごく説得力もっちゃってるのよね。
ここまでやると本人的にも女優やり尽くした的なものがでてくるんじゃないのか。
女優のみならず、製作や監督、慈善事業に育児と八面六臂の活躍だものね。
表現することを女優だけに拘るタイプではないってところでしょうか。

もともとカメレオン女優というタイプではない、かなり外見も含め個性の強い人だけど
それが時代とうまくマッチした女優さんですよねー。
そういう時代の引きを持った女優さんが作品の引力も見事に何倍にも膨らませたタイプの映画。

少女時代のマレフィセントがキュートで描写も伸び伸びしていてかわいいです。
オーロラも天真爛漫さが前面に出ていて眩しいっす。
エルファニングってアンニュイなイメージが私にはあったんだけど
こういう邪心のかけらもないという役柄もハマるんですねぇ。

とまあ、女優陣が総じて非常に魅力的に描かれています。
女の子がうっとりする世界かも知れないという意味でもアナと雪の女王にリンクするのかなあ。
でも、男に何か恨みでもあんのか?っていうくらい俳優陣の扱いがヒドイ(笑)

 

西遊記はじまりのはじまり

  • 2014.09.20 Saturday
  • 23:54
JUGEMテーマ:映画



少林サッカーを監督&主演したチャウシンチーの監督最新作。
どうしても観たくてなんとか行ってきました。
※一般公開は2014年11月21日からです。

中国で大ヒットしたそうですが、これは観なきゃソン!
ムリして観に行って良かった。良かったよ〜。
普段映画観ない人でも爆笑できる作品かと。
少林サッカーより私は好きです。


この作品は、三蔵法師、孫悟空、沙悟浄、猪八戒の4人が出会う前を描いたオリジナルストーリー。
日本語吹き替え版では、斎藤工氏が、三蔵法師と名を改めることとなる主人公の妖怪ハンター・玄奘(ウェン・ジャン)、貫地谷しほりさんが女性妖怪ハンターの段(スー・チー)を演じるとのことなので、絶対に家族でまた観に行きます!


主役の俳優さん大人気らしいのだけど、ここ10年近く映画にだいぶ疎くなっちゃってるので知らず。
(検索したらいきなり不倫で大騒ぎっていうプライベート情報がどどーんと。び、びっくりした。工さん不倫ドラマで人気なのはなんの因果か?w)

知ってるキャストはスーチーさんとショウルオくんの台湾キャストくらいだったのだけど、スーチー姉さんの魅力も大爆発してます。格好良くて色っぽくてお茶目でカワイイ!
台湾の女優さんの時止まった状態のビジュアルとスラリとしたスタイルはいったいなんなのか(笑)
本当にいつまでも可愛くて素敵で嬉しくなっちゃうなあ。

そして、ショウ・ルオ(空虚王子役)の空虚王子のバカバカしさ!薄っぺらさ!
ヒーヒー笑いましたー。いやあ、似合いすぎる!衣装にまで「空虚」って書いてある(笑)

沙悟浄、猪八戒も含め、たよりな〜い妖怪ハンター(だけどイケメン)玄奘との出会いがどれもこれもクソって感じで、中でも酷いのが黄渤(ホアン・ボー)演じる凶悪な孫悟空

孫悟空が凶悪?!

劇中で陰険で狡猾と表現されているwww

ビジュアルが、私にはロード・オブ・ザ・リングのゴラムにしかみえなくて
「愛しいしと」とか言い出すんじゃないかとハラハラ
もう酷いんですわ。
ずーっと。そりゃ大日如来も怒りますってレベルの凶悪さ。
これくらいにしておきます(笑)

随所にわかりやすいそしてバカバカしい笑いに溢れ、ちゃんと肝のところで酷いことしたひとは酷い目に遭うように出来ている。

いかにして西遊記へと繋がるのか、冒険活劇&ラブストーリーとして是非観て笑ってください。
そして、ラストは音楽までききのがさないように!
ここも知ってる人にはずっこけるような爆笑エンディングとなってます。
いやーチャウシンチーさんスバラシイw
このくだらなさが好き。

最後にその監督自らの番宣を貼り付けておきます☆

アンバランスバランス

  • 2014.09.18 Thursday
  • 12:52
JUGEMテーマ:育児

自分も相当ボーッとした子どもだったけど、親の立場になるとあれはイラっとしますねぇ。

マイワールドの強固な壁を築き上げ、集団行動なにそれ食べられるの?
くらいの鈴太郎は今もって半分くらい人の話を聞いておらず、ポワンと生きております。

いつもコントかな?って思うのが
トイレに大の方で行くとき。
トイレに行く10歩くらいの間に忘れるらしく
うちは古い造りなのでトイレは男性用の和式と洋式2つくっついてあるんですが
その男性用の方で小をやるわけ。
で、途中でハタと「あ、違う。ウンチに来たんだった!」と気付くらしい。
いつも、バタバタと駆け込んで小→「漏れる!」っていいながら横の洋式に移動→ホッとした顔
というアホなことを繰り返している。
しかも、トイレがコワイらしく、どうでもいいことを大声で話しかけてくる。
「あのさーあのさー、ねーお母さん聞いてる?!」
「なーにー?」
「いまボク鼻水でてるかでてないかわかるー?」
「・・・(マジどうでもいい)」


先日は一年生から今も使用しているはずの道徳の教科書をみたことも聞いたこともないといって出てこず。
結局連絡帳に見あたらないので教室においてないか本人に確認させて欲しいと書き込む羽目に。
が、帰ってきたら、ランドセルの妙な空間にひっそり挟まってたらしく「出てきた」とケロっといっていた。

算数のノート何気無くみたら7月で終わってる!
え?今どうしてるんだ?と思って聞いたら
「あ、そうそう買ってこいって先生に毎回言われてる」
おーい!
もう9月中旬ですが。

休みの日まで買いに行けないので、どこに書いてるのかと聞いたら
学校から配られているドリルの答えを書くノートの隙間にギッシリ書かれてる・・・。
見かねた先生からも算数のノートを買ってあげてくださいと連絡帳に書かれて帰ってきた。
保護者会の時に、気付いたのが最近ですみませんと先生に話したら
「本人には何度かご両親に買って貰ってねって話したのだけど通じて無いようだったので書かせて貰ったのだけど、工夫してドリルのノートにきちんと書いてるから、応用力あるし大丈夫よ〜」
って言われた(笑)
逆に連絡帳に書かれたら、週末に買いに行くって行ってるのに
毎朝「買ってきてくれた?!」と責められ、なんだこのスイッチの入り方は。
頭に来たので休みの日にはさんすうとこくごののノートは2冊ずつ買いました!うはは。

そうかと思うと、こちらが出した漢字書き取りの問題には
これは学校でまだならってません
と細かく書き込んで本人曰く学校で習ってない漢字は意地でも書かない(笑)

今日の体育は何やったの?って聞いても
「うーん・・・、忘れた!」
って笑顔でいうくせに本当に習った漢字と習ってない漢字の区別がついとんのか?!

アンバランスさが面白いといえば面白いんだけど
なんだありゃ。

美術教室は本人が謎の作品を嬉々として量産する中、おじいちゃんに
またゴミを作ってきたのかとせせら笑われております。
容赦ない(笑)
でも、本人まったく意にかえさず。
マイペース君で良かったと言えば良かった。
がんばれw

誰に似てるのかと言われると、私なんだけどね。
義父母がたまーに、大丈夫か?って言ってますが、たぶん大丈夫。いや、しらんけど。
私一応結婚もして働けてるし。

とはいえ、日々微笑ましく見守るなんてことが出来ず鈴太郎とは喧嘩しまくっております。

昼顔 9話 女達が物語をつくり、動かしている

  • 2014.09.16 Tuesday
  • 08:30
ドラマ・昼顔。つくづく、このドラマは女性が中心ですね。
脚本やプロデューサーが女性なのもあるのかな。
ドラマの話を進めているのがほぼ女性。
唯一動いているのが、リカコさんの旦那さん位。

そのせいなのか、家人は観ていても途中で寝てる(笑)
私が翌日にあらすじを説明してひとくさり感想を述べるのを聞けば充分だといわれ…w
あのドラマのツボは完全に女性に向けられてるんですねぇ。

ダメよダメダメといいつつ、なんだかんだの行動力で北野先生に連絡取ったり出会ったりしちゃう主人公紗和ちゃん。

家族を捨て、男のために水商売も致しますのリカコさん。

息子夫婦の仲をなんとか取り持とうとかなり裏目な行動をとりまくる紗和姑さん。

必ず旦那を取り戻す!と紗和と夫の職場にも根回しし、時には旦那も突き飛ばし、心理的に引っ捕らえて引きずりまわそうとメラメラしてる北野先生嫁のノリコ

ちょっかいだしてた上司(紗和旦那)の変化には敏感に反応し、妻の紗和に旦那さんとりますと宣戦布告にくる部下女性


今でも加藤(リカコ不倫相手の画家)は私の手の内にいるのよ、これ以上ないサポートもできるしとほくそ笑んでいそうな加藤の元妻

書いてるだけで、お、お腹いっぱいだ。

これだけ女たちが動くと、男たちはオロオロしたり突っ立ってるだけ(笑)でも話がまわるーメリーゴーランド状態。

女たちがギャーギャー騒ぐほどに、この男は私のものだ心理が働くみたいで、半ば勝手に取り合いしてるようにもみえます。

前へ出る演技をする人とひたすら立ってる演技をする人が織り合わさってるのでつい見入ってしまうのだけど、やっぱり、私は北野先生も加藤画伯も個人的には好きじゃないなぁ。


2人とも女性はまあ賛否はどうあれ現実を振り切って来てるけど、男2人はそれぞれ情や立場も気にかかって中途半端で紗和にもリカコにも曖昧な含みのある態度にみえちゃう。
狡いよなぁという気持ちが拭えない。

紗和ちゃん夫も観ざる言わざる聞かざるでスルースキル高いのは嫁姑の間をうまくいなしてて問題起こらない分にはいい旦那さんなんだけどねぇ。
いかんせんまだ30そこそこの特に子ども嫌いでもない妻にハムスターの親として生きていこうって残酷。
姑に鍵渡しちゃってるのも結果として、夫婦の問題にまで干渉させることになってるので、スルースキルの高さと事なかれ主義がちりも積もって、妻がもうだめだこりゃってなった時の燃料投下にしかなってない。

こういう細かい歪みの設定や積み重ねがうまい物語。
既婚者の恋愛なんで、基本現状になんらかの違和感や不満がなきゃトリガーにならないから、それぞれの相手役と後々成就することがあってもうまくいかないんじゃないかなーと既婚者としては思うわけです。
恋愛って一種の脳内勘違いだし。
勘違いの後はやっぱり人間性が好きか、その人といて楽しいかが残るんじゃないかなあ。同性の友人への感覚と変わらない。私の場合。

日本の場合は紗和旦那さんのように、恋人からいきなり血縁者みたいな感覚になる人が多くて性愛が結婚とは断絶してるタイプが突出して多い気がする。
昔ほど子どもがいないことがプレッシャーにもならないし。
この辺は悩ましい問題だよねぇ。
そりゃ、誰だって新しく現れた相手の方が新鮮だもの。

寿命がのび、自分のために生きる人が増えてる日本人には結構痛いところを突いたテーマなんだなー。
誰もが、誰かの付属品じゃなくて自分をみて欲しいって思うんじゃないかなあ。

なのである意味、ドラマの美男美女が織りなす話で満足出来るなら、こんなに手軽なことはない。
芸能人にキャーキャーいうのも、男性にとってのキャバクラみたいなもの。
女性に人気の俳優さんは、家庭円満に一役かってるかも(笑)

トップスター

  • 2014.09.07 Sunday
  • 18:36
家人がファンの「優待券の桐谷さん」がTVに出るというので録画しておいた番組を観た。
したらば、元宝塚トップスターの大和悠河さんの生活とファンとの関係とやらがもう作り話を軽く凌駕するレベルでスゲーな、と。
大和さんがもともとお嬢様らしく?世田谷に家はあるが帰るのがめんどくさいからと常宿が帝国ホテル。
週4日は久兵衛でお寿司、5日あればヨーロッパへオペラ観に海外へ飛ぶという生活。
ファンの中にはお弁当チームと洗濯チームがいてかわるがわるお弁当作りと洗濯を担当しているらしい。
誕生会はこのファン達から「大河さんは、私達のバラです。」とか賛美されるメッセージを読み上げられプレゼントの嵐。

大河さんいわく、自身が質の良い物に囲まれ感性や何やらを磨いているのも、自分とファンのため。
最高のコンディションでファンが感動し喜ぶ舞台に立つためにやっている、と。

いやー突き抜けてていいね。
そういえば、鳳蘭さんの手記も
ご主人に夜6時までには帰って育児と家事が完璧なら女優復帰していいと言われて時も保育園の送迎や食事、家事を請け負ってくれたのが、ファンの方だと書いてあった。
離婚後もファンがかわるがわるおさんどんにやってきてくれたから私は乗り切れた、と。
その時、ファンとの関係がなんて特殊なんだ!と思ったんだけど
そうやってファンが自身の生活を削る分、スターもそれに応えて最高のパフォーマンスを!って腹を括っているところが
なんとも男前というか、潔い。
鳳蘭さんは、宝塚は私の全て、いや宝塚は私そのものって名言を吐いてましたが
きっと大河さんとか他のタカラジェンヌでずーっとファンの偶像でいるって決めている人は多かれ少なかれこういう状態なんじゃないかと。
ある意味ファンと結婚した、みたいな。
一度ハマったら抜けられない魅力ってこういうところにもあるんだろうなー。
私もオタク体質でミーハーなのでハマるといっときはスゴイのですが、やっぱりね、自身もそうだけどその対象者も変わっていくのよね。容姿もそうだし、考えとか、役柄とか。
宝塚は一度ついたイメージや外見をなるべくそのままに留めて変わらない努力をしているっていうのが、ファンを長く続けるのに貢献しているよね。
ヅカファンがちょこちょこ周りにいるのだが、その真髄が少し垣間見えた気が。
いやー、私もきっかけがあるとこっちにいきそうです(笑)


みられなくなるかもしれないけど、一部みつけたので貼っておく。

 

2つ目の窓&ニジニジトーク

  • 2014.09.07 Sunday
  • 18:28
JUGEMテーマ:映画



この映画観てみたいなあと思ってアンテナたててたところへ、主演の村上虹郎くんのインタビュー記事をいくつか読んで
そのきちんとした考え方に良い育ち方をしたんだなあ、ちょっと実際にどういう人かみてみたいなあって思ってました。
私の世代だと、お父さんの村上淳さんは主に映画でちらちら観てきている。
個人的には、双生児、金融腐食列島呪縛、ナビィの恋、フィラメントあたりが印象的だと思っている。
お母さんのUAさんは、太陽手に月は心の両手に、情熱あたりはCD持ってました。
悲しみジョニーのPVなんて石井聰亙(現:岳龍)監督(最近だとシャニダールの花とか。私は狂い咲きサンダーロード、逆噴射家族、水の中の八月あたりは特に大好きなのだ)だよ!
うわーっていいながら観たものです。
そういったお二人から生まれた息子さん。どんな表現者になるのか興味あるじゃないですか。
たまにツイッターでもそういうの呟いてたら、虹郎くんご本人がリツイートとか気軽にバンバンしてくるので
平成生まれ、ネットの垣根が低くてフレンドリー過ぎ!
と返ってこっちがビビったくらい(笑)

そうしたら、なぁ〜んと。斎藤工氏とのトークつき上映がこれまたこの日時を逃したらまず行けないという日程でポンと降ってわいてきまして。
で、いそいそと行ってきました。2つ目の窓鑑賞&ニジニジトーク。

ニジニジトークは、虹郎くんが会いたい人と一緒にトークするっていうイベント。
工さんと虹郎くんは、シュタイナー教育を受けた縁でお互い昔から知っていたそう。
虹郎くんが会いたかったそうで、その日が初対面だと言ってました。
二人してサルエルパンツにそれぞれ主張の強いコーデで登場してましたが、それぞれ似合ってた。
言葉の選び方が感覚的なのに、言っていることに「なるほど」と思わせるのが二人とも巧い。
表現を重視した教育を受けてきたからなのかなあ。
語彙の豊富さが本を多読したとかそういう豊富さじゃなくて
感触や匂いみたいなものを感じさせる身体的な表現が多いなあ、なんて思いながら聞いていました。

さて、映画。
河瀬直美監督の作品を観るのは実は初めて。
自然と、人の気持ちや想いがシンクロするような映像で、痛々しいながらも生命の強さを感じる映像だった。
人の生死や思春期からの成長を軸に奄美大島での人々を描いているんだけど
まず、主演二人の村上虹郎くん(界人)と吉永淳さん(杏子)がすごく良かった。
その土地にいる男の子と女の子っていう存在感があった。そこに生きているんだなって。
だからこそ、彼らが感じる痛みや想いが、島の景色と共に大きな渦となって迫ってきた。
界人は、10年前に東京から奄美大島に引っ越してきた設定で、対する杏子は母親が島のユタ(巫女)で
生まれながらにして島にいる。
そういったバックグラウンドの違いも画面に映ってた。
そして、同い年だと、女の子のほうが大人なんだよね。その辺もきっちり描かれてて女性のパワーが画面に溢れてたなあ。

その反面、界人と母親の関係はちょっとわかりづらかったかな。
界人の母親の内面は殆ど描かれないから。
界人が乗り越えていくべき心情の問題で片づけられてしまったのは何か監督の意図があったのか?
その辺は私にはよくわからなかった。
実の父親が本当に父親役をやっているので、いろんな意味でリアリティがそちらに引っ張られすぎたきらいがあるような?
こちらが事前にそういう情報をしっていたからというのもあるんだろうけど。


以下、内容にちょっとふれてます。

杏子の母、イサ(松田美由紀)が死期の近い病気で
それを受け入れられない杏子と受け入れようとしている父(杉本哲太)の葛藤
そして、島の人々に見守られ、謡い踊られながら見送られるという一つの死が描かれるのだけど
この一連の描き方が一番胸に残った。
この死に方って、現代人にとっては一種の理想だよなあ、と。
イサは杏子に、私にはあなたがうまれあなたにも家族が出来て子がうまれると命が続いていく、だから死ぬのは怖くないんだというようなことを語るシーンがあって、輪廻転生というか、人の命も自然の中に組み込まれ、一体となって始まり、終わっていくことの繰り返しなんだというようなことが、ああいいなあ、そうそう、そうありたいよねと凄く胸に入ってきました。

死っていうのは「忘れられていく」ことであるんじゃないか。
でも、別の命が生まれて、そこからまた命が生まれてと繰り返されると自身の破片がその命に入っていくっていうんでしょうか。
そうすることで「忘れられずに」生き続けることができる。

新たな育っていく命は、死への恐怖や恐れも凌駕していく存在なんだな。
死の描き方で、生命の煌めきや生きていくことの力強い美しさを強く感じる作品。

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