めんどくさい男はやっぱりイヤだ

  • 2015.05.31 Sunday
  • 22:38
私の父はやっぱり運が強い。
それも悪運ね。

先日は、高速道路で事故にあったとしゃあしゃあといわれたまげた。

聞けば、相手の車がよそ見していて
車体の側面をがりがりとこすられ
サイドミラーが吹っ飛んだらしいのだが、本人は無傷。
車は修理に100万近くかかったそうだが、0対10で助かったとかなんとか。

以前より勢力が衰えても相変わらず、心臓に悪い話をフツーにされるので参ります。
毎年毎年新ネタを増やし続けていますが、いい加減もう少し落ち着かないかな・・・

もう成人してからは、父にはズバズバ小言を言ってるんですが
基本自分大好き、自分マンセーな人も大好きで
人に指示されたり苦言を呈されたりするのが大嫌いっていう人物
なので
父に面と向かって罵詈雑言を吐かない弟にときたま私の気が強すぎるとか
ブツブツ文句言っているらしい。

まあ、去年は何年かぶりのお前なんか絶縁だ!二度と会わないという罵詈雑言の電話とメール受けましたけどね(はぁ)

なんで文句言われているか知ってるかというと、全く立ち回りの上手くない弟が直々に
「姉ちゃん、たまには親に優しく連絡してやってくれ。」
などと言うのです。
なんで?っていうと素直にオヤジが姉ちゃんの愚痴を言っているなどと抜かす。

バカなの?
(バカなんですよね・・・あ、しまった本音がw)

ちなみに、うちは無口な母親も、同じタイプでだいたい私が聞いているとむっとするようなことをしゃらっと話してくる・・・

母には、誕生日と母の日が近いのでいつもまとめて本人の希望を聞いてやっているのですが
父にも同じようにしようとしても、父は好みがうるさい。
気に入らないと、絶対に使わないし、下手すると捨てる。
で、聞くと「特にいま欲しい物がないからいい。食べ物?別に食べたいものもない。」
なぁんていうわけですよ。
私は、日本人ですが、いらない、ない、と言われたら、そうですかと引き下がるようにしてる。
察するとかめんどくさいんで。
去年は母には美容系のプレゼント+食事で、父には父の日は食品、誕生日は
上記の言葉が返ってきたので、そのまま何もしないでいたら
今度は母から「お前はいいよな・・・」といわれたとかで
お父さんが僻んでいるから、私も今年は買い物に連れて行って貰おうと思ったんだけど
あんたも忙しそうだからいいわとか連絡してくるわけです。

めんどくせー!

結局、父に電話を替わってもらい
話を聞くと、その時に思い描いている形の帽子があればそれが欲しいと。
私が最初母に提示して、母からはお父さんが乗り気じゃないからと断ってきた日程を
その日なら都合付けられるからときたもんだ。

め、めんどくさい・・・。

ようは、父は自分に話を通して欲しいわけですよ。
で、ポーズとしては(あるいはその話をされたときには)特に欲しい物はないんだけど
考えてみたら、こういうものだったら欲しいという展開になるわけです。

もう一度いいます。


面倒臭い!!



年を経る毎に元々持っている特質みたいなものが強調されてきており面倒さ絶賛増量中。

しかも、恐ろしいことに、私の性格から顔、背格好からこの父親に似てるんですよっ。
あたし、こんなめんどくさい老人になるの?
将来姑になったとして、こんなキャラだと絶縁されちゃいますよ。

「母の日?特に欲しい物ないから」とか言っておいて
何も来ないと「薄情」だといい
何かきても「なにこれ?センス悪いわぁ」


・・・悪辣な嫁いびりだ。
文字にしていても震えが来る醜悪さ&怖さ。

き、気をつけよう。

母の還暦の時には、身内で旅行をしており
父はその時に自分の古稀には韓国あたりに旅行に行きたいと宣った。

父と旅行。
考えただけで恐ろしい。

弟の結婚式でオーストラリアまでいったとき。
妊婦だった私は、医師にはあまりオススメしないと言われましたが
ワガママな父の世話を私の家人に背負わせるわけにはいかないしと
体調整えて行ったわけです。
その父親自身が、飛行機に乗ると放射線が、磁気がエトセトラエトセトラ・・・が胎児によくないからいかなくていいんじゃないかなどと言ってましたが、危惧したとおり
現地ではラーメン食べたい、いいオパールがみられる宝石店に行きたい、食器が観たい、オイスター食べたいとまあ、要望がわんさかでるわ、街歩きすると1人でふらふら行っちゃうから何度も見失い、戻ってくるのを待ったり探したりする羽目に。
自分の食べたい日本的なラーメン屋を探して2時間とか街を彷徨わせてお腹はいたくなるわで大変だった。
だから、家族で旅行も国内ならみんな言葉が通じるのでまだなんとか構わないけど
海外は勘弁して欲しい。

まだ消化しきれていない心の叫びが出てしまった(笑)
 

虎影 カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2015にて

  • 2015.05.25 Monday
  • 12:57
JUGEMテーマ:映画


すみません、今回も長い。長いので、少し続きに移動。

新宿シネマカリテで、6/20から公開予定の「虎影」を先行プレミア作品として上映するとのことで行ってきました。

本来は昨夏に観ているので、1人でも多くの方に観て貰うべき?とも思ったんですが
すみません、我慢できませんでした。
だって、上映後に西村喜廣 監督とキャストの三元雅芸さん、 屋敷紘子さん、仁科貴さん、 加藤桃子さんが登場するっていうんですよ!
監督やキャストからの裏話が聞きたいという欲に負けました(笑)


最初にこのトークで印象に残ったことを書いてしまいます。
西村監督が、この作品は観に来る人がワクワクしてみられる娯楽作品として創りましたというようなことを仰ったんです。
だから、家族で大勢の人に観てスカっとして欲しいって。


そう、虎影ってそんな作品です。
それも日本で作られたという雰囲気がそこかしこに溢れている娯楽作品。
しかも、メジャーな空気と、ちょっとカルトな怪しげな雰囲気が微妙に絡まり合っててカッコイイのです。

私は残念ながら、西村監督作品も、斎藤工氏の映画も全部は制覇していない不届きものですが
間違いなく、お二人の代表作の一つになると言い切ってしまいます。

特に斎藤工さんについては、ここを観ている方はご存じの通り、私はファンなわけですけれども
ファンとしてスクリーンで観たかった色々な彼が虎影として余すことなく活写されています。
斎藤工で一本だけと言われたら、迷わず、虎影を薦めます。
そういう作品です。

映画好きだ!って叫んだところで、子どもがいて
私ばっかり、じゃ、映画観てくるから!ってホイホイ出掛ける訳にもいかんのです。
かといって親子3人で映画観るのに、アニメか戦隊物しか観られないのは悲しいわけです。
選択肢が欲しい!
でも洋画で吹き替え探すのはわりと大変で、邦画に親子で楽しめる作品が量産されているかというとそうでもない。

いや、あるんですけど、我が家の場合、息子がめんどくさい男子でして。
去年は私と息子が映画館の前で観る、観ないでケンカになった作品が
偉大なるしゅららぼん
ハロー!純一
前者は、宣伝ポスターを観た瞬間に「コワイからイヤ」
後者は、「小学校は自分が普段行っているところだから映画館では観たくない」

どちらも観に行くのはいいよって言うから一緒に行ったのに、映画館前で拒否。

観ない!という人間を引き摺って映画館に入れるわけにはいかないので
泣く泣く諦め、しゅららぼんはDVDで観ました。
っていうか、DVDで観たら、しゅららぼんもえらく真剣に観ていた。
このやろーって思います。
多分、ハロー!純一もDVDで観たらフツーにみるんですよ、きっと。

でも!ですよ。
虎影は、男子の好きな大きなフックが最初にある。

そう、忍者です。

※伊賀上野城

外国人も大好きなようですが、子どもも勿論大好きですw
ドイツにいる友達が仮装週間みたいな時期があるそうで
自身の子どもたちに手作りの忍者衣装を誂えて登校させたら老若男女に大人気だったそうで。
もう、羨ましい。
はい、大人の私も忍者になりたい。

そして、忍者たちが入り乱れて、財宝のありかが書かれている巻きものを奪い合う冒険譚であり、アクションムービーなわけです。
これは男子食い付きます。


え?女子っすか?
女子には虎影演じる斎藤工氏がいるではないですか!
ずっと旬(By西村監督)な男が主演ですよ。


そして!虎影と戦うこれまた凄腕忍者の鬼卍(おにまんじ)役の三元雅芸さんも格好いいんだわ。
監督の役柄イメージはカリオストロの城の石川五右衛門だそうです。
うん、確かに五右衛門でした!
この鬼卍の妹役が清野菜名さん演じる鬼十字(おにじゅうじ)。
こちらもイっちゃってる目をしてるのにカワイイ〜。
私は鬼兄妹のファンになっちゃいました。

※ロケ地☆
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Life after beth ライフ・アフター・ベス 〜そして人生は続く

  • 2015.05.25 Monday
  • 12:42


ゾンビ映画はわりと好きなのだが、ハイチがゾンビに深く関わる国だという知識は
この映画で初めてしったレベルのニワカです。

冒頭、デイン・デハーン演じるザックの彼女ベス(オーブリー・プラザ)が森の中へと消え、葬式後らしいシーンへと切り替わる。ベスはハイキングへ行こうと1人で森の中へ入り、ヘビに噛まれて死んだ。
ザックとベスはあまり上手くいっていなかった。
けれどもいざベスが亡くなってしまうと
その喪失感と最近の険悪な態度などを後悔する気持ちが生まれて罪悪感と後悔が押し寄せるザック。
悲痛な表情で彼女の家へ行くと、ハイチ出身の家政婦が、ベスの父親モーリー(ジョン・C・ライリー)に罵声を浴びせて出て行ってしまうところだった。
そう、このハイチ出身の女性がわりとキーパーソンぽく何度も会話にでてくる意味がわからず
帰宅後に調べたら、ゾンビ=ブードゥ教=ハイチで発展という図式がでてきて
これを映画で取り上げたことから世界的に広まっている常識
(?)らしい。いや、しらなんだ。

まあ、とにかくそのハイチ出身の女性が出て行くのと入れ替わるようにベスは自ら墓穴を掘り、自宅へ戻ってきた。
両親は喜び、ザックも、本人に今度はきちんと気持ちを伝えて、また2人の関係を構築していこうと浮かれちゃう。
このうかれっぷりが、どちらかというと、ベスよりザックの方が血色も顔色も悪そうで若干ゾンビっぽいテンションの低そうな、陰鬱な雰囲気を持ったデイン・デハーンが演じているので、ビミョウに気怠げでなんか良いのだ。
監督もそれを意図したらしい。
昔のジム・キャリーばりのコメディアン俳優が演じると、多分クドイ。
なにせ、ベス役も人気のコメディエンヌだというので、わりと迫力もくどさもあり、ゾンビ化が進行してもちょっとキュート、でも暑苦しいというか、なんというか突き放せない厄介さを上手く醸し出しているだけに。

ザックのこの若干儚げで陰鬱な雰囲気を気弱で情けないか弱い男子にみせるのに大きく貢献している人物がもう1人。
ザックの兄カイル(マシュー・グレイ・ギュブラー)
トイ・ストーリーのウッディにロボコップの性格を搭載しました!みたいな
若干警官、軍事オタ系の何考えているかいまいちわからない無表情さですぐにキレて叫んだり銃を出したりして威嚇する。
この兄もゾンビになったベスとどっこいどっこいの恐ろしさw

なんだろう、この出てくる人物がみなちょっとタガが外れているような
ちょっとねじ曲がっているようなところがトッド・ソロンズ監督の作品あたりを思わせる。(もうちょっとわかりやすい)


徐々にゾンビっぽくなっていくベス。
えらい怪力になるわ、感情のコントロールもできなくなってきて、ちょっとしたことでキレて暴れるのですっかり100年の恋・再熱も冷え切って怯えるザック。
そこへ、母親同士が親友だという女子エリカ(アナ・ケンドリック)登場!
文字通り腐っていくベスに比べてなんて健康そう!(笑)
正しきアメリカンガールが出てきたことで、ベスのゾンビ化も対比が激しく
ちょっとエクソシストみたいな様相を呈してくる。

さて、ザックはベスにどう向き合うのか?!

ちょっと変わったテイストですが、ラブコメと言われたらそうなんだろうってところ。
ゾンビ男子と人間女子のウォームボディーズほどの胸キュン系の話ではないけど。
結末としてはこういうものの方がある意味現実的であり、私は好きかも。

そして、人生は続く。
人生は、生きている人間のもの、なんですね。
死んでいくことは忘れられていくことだというような言葉を誰かが言っていたような気がするのですが
ラストでそういう気持ちになります。


この映画、結果はあるけどそれに至った原因はあまり求められていない映画です。
なので、多分この映画の中でゾンビはスムース・ジャズと屋根裏が好きっていうシーンがやたら出てくるけど
それがなぜかはまったくわからない。
作っているときに、こういうアイディアはどう?っていうのをいいね〜ってのをどんどん採用したようないい加減さがある。
その切りっぱなしなエピソードがちりばめられているところが個人的にツボでした。

興味のある方は
現在新宿シネマカリテで上映中なので、是非。
他の映画館で観られるようになるか不明なので、逃さないほうがよいでっせ。


あい らぶ むーびー (キネマ旬報、SWITCH、ケトル)

  • 2015.05.21 Thursday
  • 09:00
雑誌コーナーで色々漁ってまして、お持ち帰りした3冊はどれも太鼓判☆満点の読み物です!

いやあ、やばい。

映画っていいですねぇ〜

と朗らかに呟きたくなる五月晴れ。

まず、キネマ旬報。
ひっさびさに買ったのは勿論

特集 斎藤工、「ヴェール」を脱ぐ

これが読みたかったからなわけですが
いやーいいです!
個人的に今まで特集された彼のものでいっとう好きかも。
周囲の人々が語る彼が万華鏡の中みたいに多面的で、その中でもご両親が語るインタビューがまさに
斎藤工の作られ方としか言いようがない。

その語り口も、とりあえずこねて形を作って焼いてみた
そうしたらこんな陶器になってるみたいです

もしくはこうやって映画を作って公開してみましたがどうですか

みたいなご両親も自分たちが良いと思うものを与えてきた
それを咀嚼していまああなってるみたい、
そんな彼を判断するのはそれぞれの人でね
といった上手い距離感で語られててステキです。

「斎藤工」という人が魅せてくれるものをご両親もとてもワクワク楽しみにされているんだなあ、と。
うーん、自分も鈴太郎とはこの距離感の親子になりたい。
がんばろ。

そして、虎影ですよ。
あの映画を伊賀で観て、監督の「斎藤工」への愛をひしひしと感じて良いなあと思ったんですが
それを文章からも感じられます。
ともに共闘する戦友みたいな。
映画を面白くしてゆきたいっていう愛にすごぉ〜く溢れてる!

映画にまつわる何足ものわらじを履く「斎藤工」を
西村喜廣監督には俳優として多くの顔をこれからもスクリーンに焼き付けていただきたいです。

まずは、虎影2絶対撮って欲しいので、というより前も書きましたがシリーズ化を希望しているので
ヒットしますように!

そして、SWITCH
こちらも超久々に買いました。
是枝監督の今までの仕事と最新作、海街Diaryが、どーんと特集されています。
いま、家人と私が夜な夜な「かわいい、かわいい」と愛でている広瀬すずがまんまな妹役という
おじさんおばさんキラーな映画になっていると思われる。
この作品は、勿論漫画も持っています。
ええ、ワタクシ元少女漫画オタですからね。
吉田秋生といえば、BANANA FISHは連載初回からリアルタイムで読んでた世代です。
でも、作品的な好みは「夜叉」が大好きです。
桜の園に至っては映画版(1990年度版)の方が好きかもしれない。

で、今回の海街Diaryもこの桜の園的な映画化なのではないかと踏んでいます。
つまり、原作と映画は別物。設定や登場人物達のもつ雰囲気等はそのままだけどストーリーとしては別の軸を持っているんじゃないかと。
是枝監督が撮るとなるとそうとしか考えられないので。
なので、原作を読んでいる、知っているということが映画を観る上でのアドバンテージにもならなければ邪魔にもならないという非常にピンポイントにバランスをついた作品に仕上がっているのではないかと期待している。
この特集はその期待を高めるもの。

映画を観るのが怖いようなさらに楽しみなような。

最後にケトル

バックトゥザフューチャー愛が大爆発している。
この表紙が、昔よくあった映画館に掲げられてた作品看板みたいでそこからズルイ(笑)

私はこの映画はというよりこの時のマイケル・J・フォックスが心の恋人だったので
いろんなものがあふれてきちゃって困ります。
これが、最初に予定されていたエリック・ストルツのまま公開されていたら、多分私はこの映画のファンではなく
マイケル・J・フォックスもファミリータイズのアレックス役にハマッて終了だった気がする。
そして、その後一時期映画を観まくる人生を送ったかどうかも怪しい。
それほど、この作品とマイケルの影響は大きかった!

映画を観るタイプとして、キャストが重要な割合をしめる私のようなタイプは割といる。
好きな俳優、女優がでているからこの映画観ようっていうのは今でも私の中では作品を観る大きな動機になりうる。
けどね、その作品にあう役者か、もしくはこの役者だからこそ、こういう作品にみたいな製作側の人の役割っていうのはものすごーく大きいわけです。
好きなキャストであれば、とりあえずその作品を観るだろうけど
その後に
この監督の他の作品を観てみようとか
あの場面に出ていた俳優さんも凄く良かったとか
あのときのBGMが耳について離れないからサントラ買おうとか
そうやって1本の映画から派生して映画好きになるには、制作側の大きなこだわりと信念がピタっとハマッた時にしか生まれない。

そのハマった瞬間への軌跡が見事紙の上で再現されている雑誌です。

いやあ、映画って本当にいいですね(By 水野 晴郎)
 

ゴーン・ガール 〜カルロス・ゴーン・ガール

  • 2015.05.12 Tuesday
  • 00:00
家人はこの題名をみるとどうしても
カルロスゴーンの顔が浮かんでくると言います。

のっけから映画の世界観をぶちこわすつかみで申し訳ない。

私もすっかりカルロス・・・違う!と脳内でノリツッコミをおこなってから映画の世界に入るという
しちめんどくさい作品になってしまいました。

家人曰く、5人に1人はカルロスゴーンを思い浮かべていると思うと言っている。

そんなバカな!

で、この作品。
デイビットフィンチャー監督作品。
原作があるんですね。
副音声での監督解説をちょっとだけ聞いてたら
原作者とのロケ地エピソードとか出てきたりしたので「へえ〜原作があるのか。」と。
原作があるものの映画化だと原作読んでないと意味さっぱりなカットが出てきたりするんだけど
そこは、さすがデイビット・フィンチャー!
何かある、何があるんだ?わかんないけど嫌な予感がするーとずっと思わせる不穏な音楽と映像と表情。

この監督ってほんと、性善説信じてないですよねー。
いい人なんているわけないだろ、みんな一枚皮を剥げば醜く、汚く、自己中だと言い切っているというか
非常に人間をみる目線が冷徹。

でもこのぶれない視点が、今回の作品ではもの凄く美しくハマッててじわじわきます。
セブンでは「ぎょえー!」ソーシャルネットワークでは「みんな不快な人物に描きやがったな!」
というしてやられた感に不快になったんだけど(笑)
今回の不快さは、なんか作品のもつテイストと均衡を保ってて良かったというか。

私の父親はこの作品を観て
「最近韓流ドラマばっかり観てたからストーリーが二転三転するのに頭ついていくのが大変だった。いやーたまにはこういう頭使う作品観ないとな!」

お父さん、大丈夫か?もうボケてるんじゃないか?
やっぱり老いると脳の構成も単純になるのか?
面白かったけど、頭が追いつかないほど複雑奇怪ではなかったぞ、父よ(笑)

ベン・アフレック演じるニックとロザムンド・パイク演じるエイミーの出会いから夫婦関係
そして、エイミーの両親この4人がでてくるシーンが非常に芝居がかっていて、空々しい。
私にはあのエイミーの両親が元凶にみえた。
有名な作家である父親は、エイミーをモデルに「アメイジング・エイミー」という本を書いている。
エイミーには小さな頃からその自分であって自分ではないアメイジング・エイミーが陰日向となりちらついている。

聡明で美しいエイミー。
頭が良かったばかりに、周囲の期待に完璧に応えてきた彼女。
小さい頃から自分という人間の脚本家であり演出家であり主演女優という状態。
そりゃ自意識過剰にもなるよねぇ。

ベンアフレックは賢いはずなのに、ちょっとバカな感じが漂う役が本当に上手いな。
エイミーの聡明さを際だたせるその存在感に唸った。
双子の妹の存在もキモで、血縁かつ生まれる前から一緒な存在だけにこのダメな兄の徹頭徹尾味方で
追い詰められる主人公の支えであり、この女性がいるからこそのエイミーの疎外感の描かれ方もよりくっきりするというか。

しかし、「本来の自分」って何でしょうね?
人からみえる自分、ある角度から切り取られて写る自分、自分が思う自分。
私はこういう人間であるというアイデンティティは、非常に不確かで曖昧なもの。
自分を演じちゃうと、結婚にも筋書きが必要になってくるのね。
そんな結婚イヤですけども。

エイミーとニックはある意味ではかなりお似合いの夫婦なんだと思う。
その方が世の中も平和というか、割れ鍋に綴じ蓋っていう諺が頭をよぎったなあ。
筋書きとある種の洗脳のようなものは泣き喚くよりもかなり有効なんだな、幸せかどうかは別問題だけど。
私は、人生気楽に生きてゆきたいので、映画の中だけであって欲しい話。

そして、カルロスといえばゴーンじゃなくて
個人的にはカルロストシキ&オメガトライブを思い浮かべたい(違)

小さな世界はワンダーランド 小さい子は気が強いものなのね〜

  • 2015.05.11 Monday
  • 23:39


紹介文抜粋。
『アース』『ライフ −いのちをつなぐ物語−』を手掛けたBBCアースがピクサー・スタジオの協力を得て製作した新感覚のネイチャー・ドキュメンタリー。シマリスとスコーピオンマウスという小動物の視点で自然界を捉え、2匹が成長していく姿をハートウォーミングな物語と共に紡ぎ出す。極上の映像美にも魅了される子ども大人も楽しめる1作。

抜粋終わり。




マーク・ブラウンロウ監督のインタビュー

ドキュメンタリーでありながらストーリーを持たせるという手法は見やすくていいですね。
日本でも子ども向け動物ドキュメンタリーというと「ダーウィンが来た!」あたりが有名でしょうか。
子どもたちも見慣れていると思うので、そのままのダイナミックな映像だけより
物語性があると子どもも飽きずに目をランランと輝かせて観るかと思います。
それも今回は小動物を彼らの世界からみたようなカメラワークで魅せる作品。

導入部のきのこがにょきにょきと生えるシーンやどんぐりが頭上からゴツーン、ゴツーンと落ちてくるシーンなどは迫力あるしワクワクします。
シマリスがどんぐりを頬袋に収めるさまも音といい可愛くてかつ美味しそう(笑)
もう一匹の主役であるスコーピオンマウス(バッタネズミという日本名より英語の名前のほうがカッコイイわ)も可愛らしい外見なのに主食はサソリやらワームだっつーんだからスゴイ。遠吠えもしちゃう。
超小さいオオカミみたい。
映画ではそこまで描かなかったけど、小さなヘビ、なんと同じ仲間であるネズミ類も捕食するらしい完璧な肉食獣だそうで。
すげー。

舞台挨拶で、日本語版ナレーションの斎藤工氏はスコーピオン派と言ってましたが
私と鈴太郎は、スコーピオンマウスのシーンはわりとビクビクしましてw
鈴太郎など、3Dメガネ外しましたからね。
シマリス派です。
会場ではお子さんはシマリス派が多いかな?と言ってましたが
多分、スコーピオンマウスの方が登場人物がみなどう猛だったからだと思われる(笑)
シマリスも昔何匹か飼っている子がいましたが
彼らも実はかなーり気が強いけどね。
相当人になれていないと、がっつり噛みつかれます。

上映時間も44分とダーウィンが来た!+αな時間でうちの子は映画館であまりじっとしていられないの〜ってお子さんでも
なんとか観ていられる時間かと。
お子さんは500円ですしね。
親子で映画館行くのにオススメです。

第1弾とあったので、評判がよければ第2弾、第3弾と作られていくのではないかな〜。

最後に余談。
私もまた動物飼いたくなっちゃいました。
正確にはいるんですけどね・・・金魚とメダカが。
でも、もっと意思疎通できる動物が飼いたいっす。
世話(水替え)が大変なわりに家族がああしたいこうしたいと希望だけ述べるのでめんどくさいw
自分が主体で飼うなら犬か猫か鳥あたり。
このブログにも「わくわく動物ランド」「ジュウシマツネタ」というカテゴリーがあって
近年自宅か実家で飼っていた子たちのエピソードは記したんですが
自分がちゃんと飼っていたわけではないので欲求不満であります、はい。
JUGEMテーマ:映画

小学三年生〜♪

  • 2015.05.02 Saturday
  • 23:15
※タイトルは舟木一夫の「高校三年生」のフシで唄って下さい。え?しらない?!



私にとっては人生のターニングポイントというか特別な響きのある年です。

鈴太郎がその年になり、自分自身のその頃の記憶をかなり掘り起こされている不思議な感覚です。



私自身が小三の時、実家から独立するまで住んでいた成田へ引っ越しました。

転校生となり、ドキドキしながら新しい学校へ行き、色んな事に驚いたものです。



小学校時代に出会った友人達と今も交流が続いている。

ボーっとしてみえる鈴太郎も、既に生涯の友に出会っているのかもしれないと思うと非常に感慨深い。

私もボーッとしていたんだけど、そんな私を形作ってくれたのはこの時期に出会った友人達なので。



転校先で出会って仲良くなった友人の多くが、似たような成績だったため同じ高校へどーんと進学しました。

小中高と多感な時期をなんだかんだと関わり合いながら過ごした影響は大きい。

私の映画好き、音楽の趣味、本の趣味、興味の対象はこの時に友人達の影響を大きく受けながら土台が作られている。



そして、トドメは大学生の時です。

小三の転校初日、通学路で転入生同士として会い母親同士が挨拶しあった友人と何の因果か

中学で同じ部活になり、同じ高校に進学し、同じ大学に通うことになりました。


そして、そのまま世田谷区用賀でルームシェアして一緒に住んだ。

共通の友人がわんさといた上に、その家は渋谷から電車で10分弱という遊びたい盛りの女子大生達には好立地(笑)

あっという間にその用賀の家は何かあると誰か泊まったり遊びに来たりするたまり場になった。

歯ブラシが20本以上あった。

そこでその幼馴染みとひたすら映画を観て音楽を聴いて本や漫画を読んでいた。

といっても、お金がないので、普段はVIDEOを借りてきてお互いのチョイスのものを観たり、相談し合って借りてきたり。

図書館に通い、漫画は友人達と貸し借りをしていた。

当時、お茶の水には女性専用のお茶の水図書館(現在は 一般財団法人 石川武美記念図書館 )があって

ここは、女性漫画家の漫画も読める図書館だったので、ちょこちょこ通いました。

そのまま神保町までブラブラして、授業に必要な古書を見てまわったり、1人でカレー食べたり

さぼうるでお茶して帰るなんてことをやってました。

(今は明治大学が国際マンガ図書館なるものを作るらしく、先行図書館として米沢嘉博記念図書館というマンガとサブカルの図書館があるらしい。すごい。いま学生なら通い詰めちゃうなw)



バイト代が入ると映画館やライブハウス、舞台観劇へ。

そうそう、映画は試写会でタダでみることができる!っていうのがわかってせっせとぴあに葉書応募しては試写会で映画観たりしてたなあ。

あとは、女の子一人だと怖いけど、複数なら大丈夫だろうとオールナイト観に行ったり

時にはクラブやオールナイトのイベント行ったり。

旅行は勿論、夜行バスや青春18切符。

宿泊場所はユースホステルや、友人の家や寮。

海外もやすーい航空券で宿泊は一泊1000円台のところにドキドキしながら行ったもの。



それでも、バイト代前はお金がなくて、先輩に奢って貰ったりしてしのいでた。

ご飯よりも映画代にお金使ったりしてました。

モラトリアム気味だったんだけど、それでも今思い出しても凄く楽しかったなあ。



「アタックオブキラートマト」を観ながら寝てしまったり

うっかり2人で「女優霊」を観てしまい、トイレに行けない!と部屋の真ん中に固まって震えてたり(バカ)

レンタリビデオ屋で「死霊の盆踊り」というタイトルに観るか観ないか小一時間悩んだり(アホや)



そんな思い出から早20年近くが経とうとしているんだけど

今も何して遊ぶ?ってお互いの家族も一緒に遊びの計画をたてられる幸せ。

今年もGWはその友達に会いに行っちゃいます。うふふ

あのとき8歳だった私に言ってあげたいです。



何十年経っても、未だに一緒に遊んでるよ、良かったねって。

私には姉も妹もいないんだけど、姉妹のような感覚です。

彼女の旦那さんも結婚前から友人。

鈴太郎も彼女たちには0歳の時から親戚かよってくらい会っている。

最近は会う度に、私の子どもの頃にそっくり〜!って彼女が爆笑する。



鈴太郎にもそういう人がいるといいなー。

でも、私の紫微斗数での友人運は最強といえるんだけど、鈴太郎はそこがウイークポイントなのよね〜。

なので、最強の友人運を持ったパートナーができるといいなあ。

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