虎影レビュー@おもに小学生編

  • 2015.06.26 Friday
  • 08:25



何回目だ(笑)
いいんだよ、好みにハマったんだからw
何度も言うが、観たかった斎藤工がこの映画には活写されている。

初日に誘ったまったく虎影に対して予備知識なしだった友人夫婦は

「独特な世界だったけど面白かったよ。でもさ〜、監督が血がでない、万人受けに作りましたっていうから安心してたのに、出た!ドバーっと血でてた!あれで出てないってどういうこと?!ビックリしたよ!」

と私の肩を揺さぶった(笑)

同時に

「月影役の芳賀優里亜さん仮面ライダー555(ファイズ)の子だよね!」

と大興奮。(そこか!w 旦那さんが特撮マニアな夫婦)


鈴太郎にも感想を聞いてみた。

・忍者のかっこよさはフツウ。

(フツウ?って聞き返したら、何度もつかまるからってw)

・竹の強化服は作ってみたい。あれ作ったらびょーんと飛べるんだよね。

(だったらいいね。母ちゃんそれなら見てみたいから作って)

・一番面白かったのは爆弾パチンコ。パチンコは大人がやるもので面白くなさそうだけど、爆発するならやってみたい

(オイ)

・子どもの名前はオケツ? え?コゲツっていうんだ。だよね〜オケツじゃヘンだよなって思った。ウンコウンコいうからさ〜オケツって名前なのかな〜って思った。

(感動もくそもないっすね。)


2作目があったら観に行く?と聞いたら

え?続編あるでしょ。キャラ出てきてたじゃん。行ってもいいよ〜。あの人強そうだったし。

でも虎影はもうちょっと強くなって貰いたい。

だそうです。

友達も観るかな?といったら

細かく、○くんはOKだけど、△くんは観ないかな、あと女子は忍者に興味ない子じゃないとダメかな〜とえらそうに申しておりました。

あはは、監督!小学生まだちょっと人を選ぶみたいです(笑)

2は、虎影が伝説の強さをもっと披露するか、強化服みたいに新たな武器によってちょっと強くなっててくれると誘える友達が増えるとドラ息子は申しておりますw


何も考えずに、そんなアホなー!なんだこれ〜、うそーん!ってツッコんで笑いながら虎影一家良かった、良かったと映画館を後にする作品に監督が腐心して仕上げてくれたんだなあと思ったんですが、子連れでみにいけるか直接聞いてきた人には目なしのビジュアルと予告みてOKなお子さんなら大丈夫と言ったのでご参考までに。

伊賀でも小中学生ゲラゲラ笑ってましたしね。

あのノリに乗っかってしまったもの勝ち。

海街ダイアリー 平成の細雪

  • 2015.06.25 Thursday
  • 12:28
JUGEMテーマ:映画
 
小津作品との比較で語られているのと同時に、カンヌ映画祭で上映されている頃、イギリスの新聞サイトだったかに細雪と比較しているようなコメントがあったのを思い出した。
小津作品については、私はよくわからない(秋刀魚の味くらいしか観たことがないエセ映画好き)。
細雪は谷崎潤一郎が描く大阪の四姉妹を四季とともに描く小説を原作に、3度映画化されている程なので映画も原作も日本通の人なら知っているんでしょう。
海街ダイアリーは鎌倉を舞台に描く四姉妹の話。
とはいえ、この四姉妹、末っ子の女の子は母親が違う。
父は不倫の末に家族を捨て家をでた。その相手の女性との間の娘が四姉妹では四女にあたる浅野すず。
だが、その女性も亡くなっており、父はすずを連れて別の女性と再婚。
その地でほどなく亡くなってしまう。
知らせを受けて、三姉妹が葬儀にかけつけると、泣きじゃくる現在の妻。気丈に振る舞うすず。
もう血の繋がった両親のいなくなったすずの気持ちをなんとなく慮った三姉妹は、別れ際
鎌倉に来ないかとすずを誘う。
一瞬とまどう顔をしながらも、すぐに「行きます」と答えるすず。
ほどなくして、四姉妹として鎌倉の家で暮らすことになり、四季を通して姉妹として家族として新たに過ごしてゆくこととなる。

姉妹のそれぞれの立場や事情を鎌倉の景色と彼女たちが過ごす家が優しく包み込む。
画面から伝わる柔らかな視線は、監督の視線ではなかろうか。
監督の視線が父親というか男性親族のものという気がする。

誰も知らないやディスタンス、歩いても歩いてもなど監督の作品を観ているといつも、穏やかな優しい視線を感じる。
監督のその目線は、とても優秀なカウンセラーのようだ。
多くを語りかけないし、こちらも話そうと思っていないのに
心の中にある澱のようなものを、涙として出させるような不思議な力が監督の画にはある。
鎌倉の空、木々の緑、寄せる波打ち際の海岸、歩く姉妹、振り向く姉妹・・・
なんということはない場面なのに、ぐっとこみ上げるものがある。
自分の中にある哀しみや愛おしさを映画を観ている間にひっぱりだされているような。
そして、四姉妹がちょっとずつ探りながら、時にうっとおしく、時に寂しく、時に嬉しくと新たな家族の距離感を築いていく様子をかいま見て
よかったねぇと泣き笑いする親戚のような気持ちにさせられるのだ。
その監督の目線のせいなのか、結構ヒドイ父親だと思うのだが、漫画同様父親はそれほど悪い人に思えないし登場人物達も酷い人間だとはあまり思っていないような空気がある。
どちらかというとまだ生きている三姉妹の母親のほうが生きて姉妹と会う機会があるだけに複雑に描かれている。
身勝手な風に描かれているというか。
娘は母親に厳しいからなあ(笑)
というか人間は同性のほうに厳しいものですからね。
わかるからこそ、納得できない。
その微妙な関係性を綾瀬はるか演じる長女と母親役の大竹しのぶ(微妙にすれた雰囲気を醸し出しているあたりがさすがすぎる)が非常によく魅せてくれた。

全編にわたって細雪のような、女優達が輝く紛れもないスター映画でありながらも
本当にこの四姉妹が鎌倉で暮らしているような親密な風合いも感じられる是枝印の映画になっている。

役名と同じ名前だという広瀬すずは、まさに浅野すずとしてスクリーンに生きている。
こんなカワイイ妹だったらお姉さん達もうちにおいでっていうよなぁ。
可愛がっちゃうよなあ。
そして、素直だけど色々我慢してきたすずは、お姉ちゃん達の前で改めて子どもとして生き直し
姉たちも、特に長姉の幸(さち)は自分も子どもだったらこんな風に過ごしたいなんて思いながら
もう一度子ども時代をすずとともに生きて居るんじゃないかな。
周囲の人々に温かく支えられながら、肩を寄せ合って暮らす姉妹の繊細な機微がとても美しく感じられる映画。

 

高台家の人々

  • 2015.06.24 Wednesday
  • 13:21
ごくせんもデカわんこも原作を読んだことがないのだけど、今回その原作者・森本梢子さんの新作をご紹介。

高台家(こうだいけ)の人々。
高台家の人の気持ちが読める3兄妹とフツーのOL・だけど、ものすごく妄想が面白いおっとり女子を巡る話。
豪華なビジュアル、華麗な経歴の高台家の人々。なのだが、心が読めるばかりに
自分たちへの態度とその裏の心理のギャップに皆さんどうも人間不信気味。
けれども、そこへ登場する平凡な主人公は、平凡だけれども心根は優しく
そして、とっても面白い妄想をする女の子だった。
口べたで、どうにもぼんやりしてみえる主人公が、実はかなり豊かな妄想の世界を持っていることで
いつしか3兄妹はその妄想のトリコに。

同じ会社で働く長兄は、主人公の存在に癒され、笑わされて、ちょっとずつ心の鎧を降ろしていき
主人公と付き合うことになる。

そこへ絡んでくる心の読める気質をもともともっていたイギリス人の祖母
なぜか全く心が読めないどころかものすごく鈍感な3兄妹の父親
心は読めないが、非常にストレートで剛速球な性格をしている母親
主人公と長兄が働く会社の人々といった登場人物たちがバランスよく物語を闊歩し
主人公の妄想に笑い、あとからちょっとほろりときたり、ドキドキしたりする
恋愛ストーリー件家族物語、なんである。

日々の生活に少しかさつき気味な私の心にも
じわじわくる笑いとほほえましさと少しのきゅんとくる描写に癒されます。

まだ高台家の人々しか読んだことがないんだけど、今同じように続刊中の
アシガール(タイムスリップもの。女の子が殿様の足軽になるという題名からしてダジャレかいという話)も気になる今日この頃。

 

魔界系俳優に捧ぐ  シャドウハンターとビザンチウムそして松本洋子

  • 2015.06.11 Thursday
  • 12:59
JUGEMテーマ:映画

現時点で私の中での三大魔界系俳優は以下の通り。

ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ


ジェイミー・キャンベル・バウアー


デイン・デハーン


魔界系とは、ドラキュラとかに素で間違われそうなビジュアルの俳優のことです。
勝手に私が今定義しました。

目つきが鋭く、色白かつ目の下にクマ飼ってますよね?みたいな青白さとでも唇だけ赤い金髪系。
体つきも華奢。


昔からある吸血鬼ものやゾンビもののほかに昨今では、ティーン小説を元にしたダークファンタジーが流行りまくったのでこういう異世界系キャラを演じる俳優さんも増えていますねー。

で、私の中でこの3人の何がいいかというと
相手役と並んだときの雰囲気が好きなのです。
といっても、ジェイミーさん以外の2人は、人間を演じているときにも病的な感じの役柄ってだけですけどね。

ビザンチウムでケイレブ演じるフランクは白血病の青年で、普段から青白く、ヨロヨロしていていかにも生命力が弱そうですでにドラキュラなんじゃないの?って感じだったし


ライフ・アフター・ベスのデインもゾンビの彼女より血色悪い青年で幽霊みたいだったし。
(あ、写真からするとベスにしか目が行かないw)


ジェイミーさんはトワイライトサーガでドラキュラ、シャドウハンターでも魔力をもつ美青年とかなり神秘的な役柄がビタっとはまってた。

逆にオフショットの彼は陽気なにいちゃん度合いが格段にあがってる写真が多くて、心惹かれないっす(笑)
(↑関係ないけど、シャドウハンターでのジェイミー様は、水嶋ヒロがイギリス人になったらみたいな感じだ。)

なので、興行的に世界でも微妙らしいシャドウハンターの続編がストップしてキャストかえてテレビシリーズになるらしいですが

私はジェイミーとリリーコリンズ演じる
続編を熱望しています!

(多分もうないんだろうけど)

ビザンチウムは、ドラキュラものとしてはふつうでしたが、シアーシャ・ローナンとケイレブ・ランドリー・ジョーンズの雰囲気がとっても好きなので個人的には好きな映画の仲間入りです。病んでて孤独な2人という雰囲気が堪能できました。

なんでこういう孤独感を抱えたカップルが好きかというと、小学生の時に読んだ漫画

松本洋子の黒のシリーズが原点かと思います。

松本洋子の漫画は当時、赤川次郎原作モノのサスペンスと作者オリジナルらしい黒魔術やらなにやらが絡んだ洋物モノサスペンスを連載しており
この世界観が、ハリウッドのダークファンタジーの世界観と被るんですよ。
いつも主人公の女の子が薄幸そうだったり、実はみたいな裏の顔がツボでした。
明るいヒロインのコメディたっちのミステリーもあったのですが、個人的には不幸感満載な洋物サスペンスが一番好みだったんですよね〜。
薔薇の葬列とか、呪いの黒十字とか黒の迷宮とか。
子どもの頃の影響力ってコワイですね(笑)
あの頃の漫画の世界がハリウッドからやってくるなんて良い時代になった。
ハリウッドはコンテンツ不足ときくので、日本の漫画は漫画でも少年漫画じゃなくて
こういうニッチな少女漫画にまで手を広げて映画化すると少なくとも日本では大受けするんじゃないかと思われる。
アメリカやヨーロッパの雰囲気や文化を練り上げちゃって別物になっている感じが
逆輸入な物語っぽくてどうですかね?
ぜひ、誰か売り込んでいただきたい。

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