オデッセイ 火星ひとりぼっち
- 2016.02.22 Monday
- 18:28
JUGEMテーマ:映画
最初に。いつも思うんですが、都心部での吹き替え版上映を増やして欲しい。
特に新宿。ここは3箇所の映画館で同じ作品がかかることが多いので、大作の時はせめて1館、1日1回でいいから吹き替え上映して欲しいなあ。
映画好きに育ててきた鈴太郎、いろいろ観たいという作品の間口も拡がってきたんだけど
いかんせん、字幕のハードルが結構高いのです。
読めるようになっては来たけど、吹き替えのほうがやはり母国語な分頭にすんなり入ってくるようで
字幕で観るのは嫌がるんですよね。
今回のオデッセイは、大人でも字幕だとよくわからない箇所がちょいちょい出てきそうな話でした。
俳優さんの声の演技が全く削られてしまうのは確かにイタイのだけど
字幕と吹き替えだと情報量持ちがいますし。
というわけで、マットデイモン演じるマーク・ワトニーが火星ひとりぼっちになる映画を観ました。
映画のストーリーとしてはワトニーがトラブルから火星に1人取り残されてしまい、なんとか生き残ろうとするという簡潔なもの。
生き残るアイディアが、色々計算したり、理論を応用したりと具体的な感じでこれがSF・・・つまりフィクションであって
どこかがウソかもしれないし、というかもともと全部が本当、リアリティをもって描かなくても構わない世界なのに
なんだかいま火星にいってトラブルがあるとこうやってNASAの人間は対応するに違いないと思わせる説得力がありました。
それがあまりにも自然なので、みているときにその凄さがわからないという弊害が(笑)
とにかくワトニーが前向きで明るくてメンタルが強くどんな環境でも生き残れるのはこんな人っていう見本みたい。
そういう意味でも若い人がみるとよりいいかも。
小学生でも「火星?ちょう行きたい!砂っぽい星♪トンネル掘りたい♪」
とかいっている鈴太郎レベルでもかなり面白く観ることができた模様。
かーなーりー、星やら月を身近に感じるようで、小学校高学年の理科に興味をもたせるにもいいかもしれませんぜ。
唯一、ちょっと興ざめしたのが、中国という国の扱い方。
ハリウッド映画で、中国はいま大事なお得意様市場なのはわかるんだけど
アルマゲドンにおけるロシア人宇宙飛行士と描き方が一緒。
アルマゲドンでは、宇宙ステーションだったかでなにがしかの故障があったときに
ロシア人がスパナもってがんがん叩いたら直ったみたいな描写があるんですが
今回は中国の宇宙センターに行ったらしきNASAの人が説明聞いて
「それはうちでは1995年までの話でそれ以降は使ってないんですよ。」
と戸惑い気味にいうシーンがあるんです。
軽くあんたらの技術だと20年前だとディスられてます。
え?大丈夫?という気持ちを観客にここで抱かせてどうすんだ。
これ、中国で公開するときにジョークとして観客が笑っているんだろうか?
それとも違う訳が当てられているのかなー。
と、ここですっかりハリウッド事情に頭がいったので、もし原作通りだったとしても
もっと自然に出して貰いたい。
それ以外は、後半の考えてみれば
ありえねー!
も、いやいや、ワトニーたちならあり得るかもと思える映像とキャラクターで面白かった。
これからの時代、火星じゃなくてもあれくらいポジティブかつ知識を活かして自分を盛り上げていきてゆきたいものです。