ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 Fantastic Beasts and Where to Find Them

  • 2016.11.26 Saturday
  • 14:28

 

JUGEMテーマ:映画

 

舞台は1926年。

物語はイギリスから魔法動物学者のニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)がニューヨークへくるところから始まる。
ニュートはトランクに魔法動物を沢山いれている。
この動物たちがちょっとしたことから逃げ出してしまった。
折しも、ニューヨークは謎の生き物のようなものが突如街中に現れて建物や道路を破壊したり人を殺す物騒な出来事が起きており、魔法界も誰の仕業か、人間達が怯えて魔法界の住人達と戦争状態になってはマズイと神経を尖らせている状態。
この逃げ出すキッカケを作ることになり巻き込まれたノーマジ(マグル=人間)のジェイコブ・コワルスキー(ダン・フォグラー)と、その現場を目撃した元闇払いの魔法使いティナ(キャサリン・ウォーターストーン)、その妹クイニー(アリソン・スドル)とともに、騒動の原因を逃げた動物たちのせいにされたりしては大変と動物たちを探し回る。

 

一方で合衆国魔法議会(MACUSA)の有力者グレイブス(コリン・ファレル)は、オブスキュラスという闇の力をもった人間の子どもを捜している。魔法族を絶滅に追い込もうと企む過激派集団、新セーレム慈善会のリーダーであるメアリー(サマンサ・モートン)という養母の側にオブスキュラスの人間がいると予知したグレイブスは養子の1人クリーデンス(エズラ・ミラー)に近づき、オブスキュラスを持った子供を捜すようにとクリーデンスの心理を巧みについて命じている。

 

この二つの話が軸になりやがて一つに収斂されていくのだが
いやー、メアリーっていう名前で、無表情に魔法使いは魔女!抹殺を!とか言われるとね、イングランドの歴史を連想させてムダに恐怖感が芽生えますね。
養子のクリーデンスも妙な髪型といい、陰気な顔つきといい
もうダークな要素を一心に背負っているところがステキ(笑)

 

主人公ニュートのどこかトボけた、かつちょっとオタクっぽい孤独で風変わりな風情がエディさんが演じると
この俳優さんわりと個性的な顔しているし、猫背で華奢な雰囲気で言い淀んだり、ためらったりする姿が似合うのでぴったりです。
正義感の強い真面目なティナとお互い奥手な2人って感じでキュート。
ジェイコブとクイニーの恋物語も見た目的に美女と野獣系で可愛らしい。

恋愛とかサスペンス的な要素もちりばめられているがどぎつくない絶妙のさじ加減で創られているので

子どもも観られるし今までに繋がる要素と次へと繋がっていく要素もブレンドされていてハリポタファンもそうでない大人も楽しめる。

 

なによりよかったのが主要な人物がみな挫折を経験している人たちで影を背負っているところ。
その影が次への謎だったり、他者へ寄り添ったり共感したり助けたりすることへの説得力を担っている。
これは、いろいろとくじけながらも自身の信念を曲げずに生きる不器用な大人達が輝く物語。

 

というわけで、観て損なし。


余談。
グリンデルバルド(ジョニー・デップ)がでてくるというのもウリ(?)の一つのようですが、ハリーポッターシリーズで出てきている人物のようですね。
ジェイミー・キャンベル・バウアーが演じてたなんて!大分イメージ変わってますが
私が勝手に名付けている「魔界系の俳優」じゃないですか!
今更ながらハリポタも4から観てないので見なおしてみようかな。
ハリポタシリーズは脇役でイギリスの若手俳優がザクザク出てますねぇ。

君の名は 

  • 2016.11.26 Saturday
  • 14:15

別場所に記載した物を編集してアップ。

 

息子の熱望により急遽 君の名は をみてきました。
家人はもう観てるのでジェイソンボーンの方へ。
鈴太郎の感想は自分の中で歴代2位だそうな。
お酒を飲むと酔っ払ってみえないものがみえたりするんでしょ?大人はいいね。みんなお酒を飲む理由がわかった気がする
と言いました。
…その解釈はどうなんだ…とつっこむのはやめました。
彼の映画館でみた映画の中の歴代1位作品は
リトルプリンセス星のおうじ様と私
3位は超高速!参勤交代、スタンドバイミードラえもん、7位に虎影とるろうに剣心、ホビットシリーズっていわれた。


え?スターウォーズは?
ズートピアは?
風立ちぬは?

…まあいいか。
今見たいのはBFGとGANTZ0、ファンタスティックビーストだそうです。
※GANTZ0は彼は年齢制限で観られないことがのちに判明。ザンネン。

 

 

君の名は
新海誠作品としては
言の葉の庭の方が映像と音の混ざり方が好き。
が、君の名はが劣ってるとかそういうわけではない。好みの問題。
超ひも理論から民俗学の逢う魔が時から結の概念までまさに組みひものように掛け合わせた多重層に描かれる恋愛。大人がみても楽しめるのはそういった幾重にも重なる概念やディテールのおかげかな。
高校生あたりに大ブレイクしてるっていうのが嬉しいよねぇ。
そして、映像の美しさ。紅葉や木漏れ日の描写が特に素晴らしい!監督が長野の山の方の出身だからなのか、緑の描写が本当に綺麗です。
そうそう、木漏れ日って日本語独特の概念なんだとか。君の名はをみれば木漏れ日の言葉の意味は一発でわかると思う。

シンゴジラ 

  • 2016.11.26 Saturday
  • 14:07

JUGEMテーマ:映画

 

 

夏に書いたものを今頃ですがアップ。

シンゴジラみてきました。


息子は予告で怯えていたので、夫婦でみてきたんだけど、やはり子供もつれていけばよかった。
彼にはまだちょっと難しいけど。
その後、観に行きたかったのに!と言われましたが、
いやいや、キミめっちゃ怯えてたやん。5回くらい聞いたけど
「行かない」
いうてましたやん。
そうだっけ?
まあ、子どもなんてそんなもんですが。

 

ゴジラは原爆やビキニ環礁の水爆実験などへの問題意識をはらんでうまれた映画とのことで、そのはじまりに東日本大震災や原発の事を絡めて現代の日本にゴジラが現れたら国としてどういう対策をとり向き合うのか?1つの仮定として描かれます。
防衛省から内閣府まで取材を重ね協力を依頼して撮ったというだけあって、こんな事をいいそう、やりそうといった展開のオンパレードでドキュメンタリーのようでした。
アメリカに対して70年経ってもこの国は属国だと政治家が諦観しつつ吐き捨てる様にいうシーンがある一方で米軍に頼ってさすがアメリカだ!なんて喜ぶといったかの国への屈折した心情の描き方にそうなんだよなと思いつつよく国の協力が得られたな?と思ったり。
これは、中学生くらいからみんなみるべきなんじゃないかと。この国の現在の国防のあり方と、自身や国に危機が迫った時、自分はどういう立場の人でありたいかを考えさせる監督のメッセージが強烈に詰まった作品。

 

これでも劇中の展開は結構よく転んだ場合といった仮定の作品ですよね。

特にあの東日本大震災での国から専門家から企業やらいろいろ言ってるけど
あとから検証した時に

それ間違いだったじゃん!
見当違いですよね?
ウソじゃーん!
っていうのをいっぱいみせられましたよね?

みせられてますよね?

 

どんなに中枢にいようが、真実に近かろうが
叡智を結集して人類のためによかれと思う方向に物事はあまり動かないってことをまざまざと見せつけられたんだよなーと観ながら思ってました。

それでも、自分の出来る限り考え行動しないと
動かないどころか物事は後退するし、ろくな事にならないというのも身に染みたので
子どもにも、不測の事態が起きたときキミはどうするのか?っていうことを問いかける場を映画という形でも提示してあげたい。
この作品はその一つになると思っている。

種まく旅人 夢のつぎ木

  • 2016.11.01 Tuesday
  • 18:10

JUGEMテーマ:映画

 

11月5日から全国公開予定のこの作品を東京国際映画祭で一足先に観てきました。
第一次産業を応援する形の作品で、今回で第三弾だそうです。
今回の舞台は岡山県赤磐市。主題は桃。
佐々部清監督がビデオメッセージで
この映画を観て、桃が食べたい、赤磐市に行ってみたいと思えたらこの映画は成功なのかなと仰っていましたが、
そのねらいは大成功です。

とにかく、美味しそうな桃が食べたい!
数日経ってもこの「桃食べたい」という気持ちがぐるぐるしています(笑)
桃好きなんですよねぇ。
加工用に回された桃で構わないから買い取りたいw
桃料理や加工品も紹介されていたので余計に料理に使いたくて仕方がない。
寒くなってきたので、桃のリゾットにして主食で食べたーい。

 

主人公・片岡彩音(高梨臨)は女優になるという夢を、兄の病死によって半ば諦め
地元に帰り、市役所職員をしつつ兄がやっていた桃農家を継いで孤軍奮闘している。
そこへ、農林水産省の職員・木村治(斎藤工)が上司(永嶋敏行)の命でやってくる。

彩音の可愛らしさに惹かれた木村は本人の迷惑そうなそぶりを半ば無視し、農産物のことも二の次といったていでガンガンと彩音に話しかけてくる。
最初は鬱陶しそうにしていた彩音も木村のペースに巻き込まれ、木村もまた彩音や街の人々の作物に対する真摯な姿勢に自らの理想を思い出す。

 

お国言葉と地域の人々のコミュニケーションの取り方は、地元の方がエキストラで随分参加されたのかな。
朴訥なやりとりがちょこちょこ挟まれてみているこちらがよそから来た「木村」の感覚を味わえる作りです。

母方の祖母は岡山県出身なので、この映画観ていて山口弁と岡山弁のミックスを喋っていたんだなと気付きました。

静かなはにかみ屋の祖母だったけれど、
「見られ〜」という言葉を聞いた瞬間に
おばあちゃんもよく使っていた言葉だ!とすごく懐かしい気持ちに。

 

都会から来た農水省の官僚・木村が物怖じしない性格っていうだけでなく、この方言のもつ親しみや地域の人のお
っとりした風情に壁を感じずにグイグイと入っていったっていうのもあるんじゃないか。

 

主人公や登場人物達の夢は一筋縄ではいかなけれど
それぞれが「つぎ木」をしてモモのように何年もかけて別の夢や目標が育っているのに気付かされる。
作る方も食べる方も活力の貰える温かいテイスト。


映画を観て地面から1cmくらい浮いているかな?みたいな軽やかな気持ちになる作品は今思ったよりも少ないの
で、老若男女に是非観ていただきたい。

登場人物の夢の挫折と実現、新たな夢への前進と農家のがんばりや問題点これからの展望がゆったりとストーリーに練り込
まれたこのシリーズは子どもたちが観るにも優れた良い作品。


市のキャラクター「あかいわモモちゃん」も物語を大いに弾ませる役割を担っていて可愛い。
劇中では高梨臨さんが全て着ぐるみの中に入って撮影したんだとか。
動きもとっても可愛いのです。監督が高梨さんが入っているのといないのとでは全然違うと仰ったとのことですが
本当にそう。彼女が入っているからこそより可愛い。
上映当日のあかいわモモちゃん観てそう思った。可愛さの種類が違う(笑)
舞台挨拶のモモちゃんは、とぼけテイストの割合が高めでしたw

桃といえば、作品内で
モモにペインティングされているガスタンクがでてくるシーンがあるんですが
登場人物達より、このガスタンクに目がいってしまって笑ってしまった。

どうやら市のシンボルらしい。

 

最後に。
赤磐市にいってみたいな〜と思って検索したら
赤磐市でロケ地めぐりスタンプラリーをやっている。

 

ロケ地を巡ってスタンプを集めて応募すると、抽選で映画関連グッズや地域特産品などを50人にプレゼントします。
■開催期間/10月22日(土)〜平成29年2月28日(火)

だそうです。
ロケ地マップもあるそうで。
行ってみたいと思った方は是非に。

 

 

 

ここからは余談。

桃の生産量は近年全国一位の生産量が山梨、二位福島、三位長野、四位和歌山、五位山形、六位が岡山県。どの県
も果物の収穫で有名な県ですが、岡山といえば、桃太郎なので、六位は意外な気がします。鈴太郎と生産量ランキ
ングでクイズやってるんですが、私は岡山の桃は三位くらいだと思っていて全然当たらなかった。

 

伊賀市の忍者映画祭に行ったときも、地方にフォーカスをあてた映画を見ましたが
※「百年の時計」金子修介監督・香川県高松市が舞台
※「ねこにみかん」戸田彬弘監督・和歌山県有田川町が舞台
その土地に住む人にとってはどうってことのない景色や物事も見たことのない観客には
息をのむ美しさだったりすばらしさだったりすることがままある。
映画観ると、その地域に行ってみたくなりますしね。

監督自身が映画の形でほうぼうに種を蒔いていらっしゃる。
日本各地の風景や風習、産業、人々を焼き付けた作品がこれからも数多く作られることを願っている。

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