ブルーハーツが聴こえる お得な映画体験

  • 2017.04.24 Monday
  • 23:15

ブルーハーツの楽曲にインスパイアされた6つの短編を一挙に観られる「ブルーハーツが聴こえる」
舞台挨拶付きを観てきた。

 

6作品の監督や主な出演者。
『ハンマー(48億のブルース)』監督:飯塚健、出演:尾野真千子、角田晃広、荻原みのり、伊藤沙莉、吉沢悠
『人にやさしく』監督:下山天、出演:市原隼人、高橋メアリージュン、浅利陽介、加藤雅也、西村雅彦、瀧内公美
『ラブレター』監督:井口昇、出演:斎藤工、要潤、山本舞香
『少年の詩』監督:清水崇、出演:優香、内川蓬生、新井浩文
『ジョウネツノバラ』監督:工藤伸一、出演:永瀬正敏、水原希子
『1001のバイオリン』監督:李相日、出演:豊川悦司、三浦貴大、小池栄子、石橋杏奈、荒木飛翔


ブルーハーツの楽曲という面からはどれも結構な変化球作品。
曲から連想されたものを作品にしたというよりは、それぞれの監督が撮りたいものに対してブルーハーツの楽曲へ寄せていった感じです。
なので、ジョウネツノバラなんて、変化球過ぎてビックリする。

楽曲「情熱の薔薇」自体が、TBSで昔やったドラマ「はいすくーる落書」で主題歌だったので私にはこのイメージがでかい。これとTRAIN-TRAINはこのドラマのパート1、2それぞれの主題歌で大ヒットしたので、ブルーハーツといえば学園モノでの威勢の良い不良たちの不器用な生き様みたいなイメージ。

今回、ラブレターはその当時くらいの学園モノ、少年の詩も世相は1980年代が舞台だけど、当たり前だが全く受ける印象も内容も違う話が展開される。

 

6つの中で心に残った作品といわれると、それぞれ小学生男子が登場した少年の詩と1001のバイオリン。
少年の詩はズバリ少年が主人公でその描き方にぐっときたし
1001のバイオリンは、ラストの描き方と曲との重なりが凄く良かった。

 

それぞれ2,30分の短編でしたが、独立した個性を放っていたので個々の作品についての感想を。

 

ハンマー(48億のブルース)
舞台劇のような作品だった。
主人公の行動や言動が煮え切らない代わりに会話のテンポはとにかく歯切れよかった。
ただ、ちょっと私には聞き取りにくいテンションの会話でよくわからないやりとりがあったのが個人的には残念。
後半の破壊力は勢いと疾走感あり。

 

人にやさしく
意表をつく導入。なんと、ばりばりのSF。
監督がスターウォーズに憧れ、ブレードランナーに夢中になったと聞き、短編だったら
撮りたかったSFが撮れるかもと思ったのも納得。
市原隼人の肉体を含む美しさが良かった。
もっとアクション映画にでて欲しい。
役柄設定の意味合いが中盤でわかっちゃうんだけど、そこで「人にやさしく」って皮肉にもきこえるし
ユーモアが漂ってて私は好きだった。

 

ラブレター
学園モノ+SFという合わせ技を駆使しながらも、ノスタルジックに初恋を描く本作。
ノスタルジーに楽曲ラブレターも貢献している。
フィルムでの撮影シーンが効果的に使われていて、山本舞香演じる女子高生の可愛さに同性でもきゅんとなってしまうんですねぇ。

(マジかわええ。舞香ちゃん。舞台挨拶での現代っ子ぷりが見たくなかったような、でもかわいいからいい、みたいなw)
馬鹿馬鹿しいと笑っているとふっと顔を出すピュアな表情や場面にぐっと来る。

井口監督の「純情」がみえる作品。


少年の詩
団地に鉄塔がみえてタイトルバックに少年の詩ってでてくるところから好きでした。
少年がかなりの美少年なのもあって、健気な姿に心を掴まれちゃいますね。

そりゃあね、優香さんがお母さんなら再婚なんてイヤですよ!私でもいやですからw
シングルマザーである母親に言い寄る男性のやり方に言いようのない嫌悪感を主人公だけでなく観客にも抱かせる展開がいい。いましたよねーこういう無神経な大人!平成の世にもいるかしら?

今ならセクハラ&パワハラで訴えられてるレベルだけど、1980年代のシングルマザーは明るく

次の仕事探さなくっちゃねで終わらせちゃうのがなんか切ない。

いや、でもああいう時代だったという感覚が当時はその少年に年が近かった私の中にも残ってる。


ジョウネツノバラ
全編台詞無し。
永瀬正敏の存在感と水原希子の美しさがほぼ全てといった潔い作品。
グレーがかった画面が殺伐とした主人公の心情とリンク。
90年代にあったUndoみたい。(そういえばそれはトヨエツさんと山口智子がでてましたね)

 

1001のバイオリン
原発事故から一家で避難した家と作業員として留まる男性というモチーフに、最初はウーンと思いながら観た。
だけど、今の現状を受け入れられない、受け入れたくない想いと、受け入れないと進めないという想いと、清濁併せのんでそれでも生きて行かなきゃいけないんだという人の色々な形での気持ち、鬱屈した感情と前向きな想いと生きていくための希望の欠片みたいなものが複雑に絡み合い魅せる。絶望と希望が絶妙にかいま見えるラストがとても心に残って、見終わった時に心の中に炎のようなものが灯る。
飼い犬は死んでしまったかも知れないけれど、生き残った犬たちがいる。

生命の逞しさに希望をみたような男達の叫びと表情。

とても心に残った。

余韻って大事だな。

この6作品の最後っていうのが非常に効いている作品だと思う。

血筋の話

  • 2017.04.24 Monday
  • 22:31

私は雨女である。
そして、私の父も雨男である。

この日は降って欲しくないという日に限って悪天候というのがよくある。
なので、受験の時は、泊まるような距離ではないけど
雪で電車が止まるかもしれないからっていう理由でわざわざ都内に宿泊したりした。
子どもの受験やらなにやらには殆ど興味の無かった両親も、試験日の天候だけは絶対にどこかで悪天候になるだろうからと
受験する学校が決まるやいなや、東京のホテル予約してこい、そこは金をだしてやると言われました。
そして、本当に受験日に雪が降ったりしたもんですw

家人には、「あんたはもってるね。」と言われます。


・ディズニーランド行った日に氷雨になり、凍えるような寒さ+パレード中止
・それならばと夏花火大会に行こうと計画したら当日は台風で花火大会が開始5分で中止
・やっぱりディズニーリベンジでしょ!と結婚式の二次会で当たってタダで行ったディズニーは雪になり、やはりパレードが中止に。

 

この辺が付き合い始めのほうにあったので、何かのイベントで雨風吹き荒れると、ニヤニヤするように。

 

祖母は足が悪くみんなで家族旅行というのを億劫がったので
あまり家族で旅行をしたことがなかったのだが、一度だけ車で一泊旅行へということがあった。
この時などは、台風がやってきまして、台風とともに北上。
帰るときは強風吹き荒れ、道路の一部が冠水しており
タイヤが半分くらい埋まる中、父が鬼の形相で車を運転していたのを記憶している。

そうそう、夏のヨーロッパに行ったときも記録的な寒さだとかで、向こうの友人に揶揄されました・・・

とまあ、こんなエピソードばかりなんですが
その原因が血筋にあることが判明しました。

祖母の葬式前日、明日は雪になるか?という微妙な天気で通夜の時は一日雨でした。
伯母たちが
「やっぱりねえ、母さんは嵐を呼ぶ女っていう異名をとったのよ〜」
「明日もきっと雪が降る。でも納骨が中止になるような事にはならないと思うわー」
というではありませんか。

すると、従兄弟たちが
「おれも大事な日にはだいたい悪天候だ」
「おれもだ」
と言い出すではないか。
これだけそろえばピーカンになるわけがない(笑)

かくして、葬式当日はぎりぎり雪が積もるのを免れたどんよりとした降ったりやんだりの天気に。
絶妙な天候で納骨は無事終わりました。

49日もどんよりした天候でしたが、なんとか雨は降らず。
みんなで、血は争えないといいあった。

ちなみに、おばあちゃんは、豪雪地帯で有名な新潟県津南町の山の方に住んでいたので
ちょっと近所までと歩いていって、帰りに家の前で遭難しかけたこともあると言っていた。
そんなバカなと関東平野で育った私は思いましたが
この話は本当だとこの葬式の場でおばあちゃんの甥にあたるという80近い方に言われました。

高校時代に仲の良い友達が山岳部にいっぱいいたので誘われたことがあるのですが
当時から遠出したりすると悪天候になっており
山の天気なんて恐ろしくてと思い尻込みして入部しませんでしたが、その判断は正しかったと今でも思っている。

私がバリバリのインドア派になったのもこの血筋のせいかもしれない(笑)

 

自分とは正反対な母について

  • 2017.04.23 Sunday
  • 11:36

母とは全く性格が違うし、容姿もあまり似てると言われたことがないし、趣味も合わないので、母とは買い物も一緒に行かない。
母は身体を動かすのが好きで何十年も水泳やらマラソンをしているが私は死ぬほど苦手。

本を読めば2ページ目で寝てしまうくらい活字が苦手な人。

けれども、それで若干いやな思いをしたらしく私と弟にはとにかく絵本を読んでくれて

百科事典や文学集を取り揃えてくれた。

私は今にして思えば、百科事典をとにかく繰り返し繰り返し眺めていたので今でもいろんなページが頭の中にでてくる。


普段から連絡も取りあわない。
誕生日には一応メールがくるんだけど、そのフレーズがほぼ毎年同じで
顔文字がなぜか号泣してる顔なのが、なんで?と思いつつニヤニヤする程度。

 

私は小さい頃身体が弱く疳の虫も強くて
(弟もそういうタイプ。かつ弟はさらに気難しかったw)
母がつきっきりだったのを覚えているし
大きくなってきてからは、ほぼ干渉された記憶がない。
勉強しろと言われたこともなければ、通知表をみせてとかテストはと聞かれたことも一回もない。


これについては、祖母がそういう点が教育ばあさんだったというのと
母自身があんまり勉強は得意じゃなかったそうで、いろいろ聞かれてもわからないから触れないという人だったらしい。
現にいまだに偏差値の意味もよくわかっていないです。
これには助かりましたw

大学とかも良く知らない(興味がない)。

 


母がいつぞやか愚痴っていたのを聞いて笑ってしまったエピソードがある。
結婚時に退職した会社の再雇用制度の案内があってパートとして復帰していた会社でのこと。
会社の総合職の人たちは大手だったので有名大卒の人たちが多かったらしいが、それを鼻にかけているような人がまれにいたんだそうで。
母に大学にまつわる自慢をしたらしいのだが、母はその大学を知らないのですこぶる反応が悪かった。
その人に大学名を連呼されたけど知らなかったので「知らない」というと驚愕され、なんでそんなことも知らないのかといわれて、憤慨して帰ってきました。
大学名なんて言われたって、普段言ってること全然わかんないから頭の悪い学校だと思ってた
なんて本人の前でいったら刺されそうな暴言を家でぼそぼそ言ってましたw

仕事するのに大学の名前なんて関係ないしっていうお母さん、その通りだよ!ってことも同時に言っていた。


なかなかに天然不思議ちゃんな人ではありますが
自分と全然違うタイプの人が母でよかったと思う今日この頃。

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