病院はコントの世界
- 2018.01.19 Friday
- 20:45
JUGEMテーマ:日常
突然右肩が痛み、右上腕部が動かなくなった。
右が骨折した人みたいに使い物にならないので、整形外科へと駆け込んだのだが、その世界がもうどこからつっこんでいいのかわからないほどのカオスだった。
紆余曲折あって整形外科は3か所、整骨院1か所行く羽目になりましたが、家から近いので薬をもらいにいくなら近いところかと最初に行った病院を再訪し、その時がトドメだったように思う。
まず、受付行ったら体がくの字ならぬ「つ」の字に曲がっているご老人が複数いた。
つの字なので90度ではすまない。さらに進んで110度くらい。
つまり、前をみるどころか自身の膝をみながら歩いている状態なので、前が全く見えていない。
外歩いて大丈夫なのか?と心配になるレベル。そういうおばあさんとかが無言でじりじりと歩いてくるのでそこをまず避けなければならない。あまり昔ほど腰の曲がったご老人を見かけなくなったと思っていたが、超高齢化社会をなめてはいけない。きっとさくさく出歩くわけにもいかず、こうして病院にきてはリハビリにきているのだろう、たぶん。
そして、来ているご老人がほぼ全員知り合い状態らしく、受付くるなり待合室の人にも全員挨拶。
あらー今日は遅かったじゃないのーなどと口々に軽口をたたきあっている。
そこに現れるリハビリ指導員(正式名称がわからない)が
「ヨシコさん、来た?じゃあ、リハビリやりますよー。」
と声をかけると、ヨシコさんと思しき老女は
「あら、あんた。アタシ、いま来たばっかりでそんなにすぐ動けないわよ。それができればこんなところ来てないわよ。ちょっと待ってくれない?」
と返す。
リハビリ指導員さんは
「えー、じゃあサキさん、やりましょうか。」と問えば
サキさんは
「あら、わたしだってそんなにすぐ動けないわ。おぶってくれないと。」
リハビリ
「いやだよ、こっちの腰が折れる。こっちも年なんだよ。」
サキさん
「そうはいったってわたしの半分じゃないの。」
といってリハビリ指導員の腕をバンバンとたたく。
「ちょっと、骨が折れちゃうからやめてよーこっちがリハビリしなくちゃ。暴力はんたーい!じゃあトシコさん!」
トシコさん
「はいはい、私がいきますよ。」
トシコさんとリハビリ指導員が退場し、サキさんとヨシコさんは来たばっかりなんだからお喋りしましょうと井戸端会議が始まる。
とまあ、ついて10分で私はもうおなか一杯。
自分の診察でも一波乱。
初診時の先生が風邪でお休みと言われ、別の診察室に行けば
大黒様みたいな神々しいおじいちゃん先生がいた。
が、間髪入れずに「注射する?」
いえ、痛みが和らいできたので、薬と湿布の処方をもう一度お願いしたいのですがと言えば
「はいはい、リハビリだな。」といってリハビリというハンコをカルテにググっと押している。
え?
どっからリハビリという言葉が?とはてなマークいっぱいで座っていると、
「じゃ、リハビリやって帰ってね。」で診察が終わろうとするではないか。
横にいた看護師が慌てもせず
「先生、この患者さん薬と湿布の再処方をお願いしていますよ。」とフォロー。
先生「あ?ああ、薬ね。」といって薬の処方を書き足し「ハイ!」
「先生、湿布もです。」「え?ああ、湿布ね」
「ハイ!お大事に。」
大丈夫だろうか、この先生。
リハビリはウォーターベットでの全身マッサージだったのだが、全身とはいうものの、マッサージされているなと感じたのは足、腰、背中の真ん中あたりまで。私の疾患部位は最初に書きましたが、「右腕」。
腕も背中や腰に繋がっているから??
ともうはてなマークがさらに増える一方。
一応、リハビリ前にこれはなんですかと聞いたら全身マッサージだと言われたので、そうですかと素直に従ったんですが、痛いのは右腕だともう一度言うべきだったのか。
待合室では四苦八苦してコートを着ていたら、ものすごくスローにしか動けないらしいおばあさんに憐れまれ手助けされた。
そしてダメ押しに会計時
「530円です」
といわれて財布を見ると、あれ?お札がない。
小銭も心もとない。
トレイにかき集めて出したら500円しかない!!
「30円足りないので、家族にお金を持ってきてもらいます。」と告げたら大爆笑された。
家人に電話で30円持ってきてくれと頼むと
「一芸やって30円まけてもらったら?」
とヒーヒー笑いながら言われるではないか。
えーっと、病院を心の中で盛大にディスった天罰でしょうか。
大丈夫か、自分。