中学聖日記
- 2018.12.26 Wednesday
- 20:30
未視聴のHDDに録画したドラマが山となっている中、今年はなんだかんだ子供がいないまとまった時間に録画一気見ができた方かもしれない。
まだMOZUとか逃げ恥だとかが全未視聴なんですが(笑) 透明なゆりかごも半分録画で眠っている。
今回は見終えたドラマ中学聖日記と昭和元禄落語心中について。 この2作もどちらも漫画が原作ですが、未読。
まず、中学聖日記から。
作者かわかみじゅんこさんはパリ在住のエッセイ漫画パリパリ伝説を描いていて、その作品しか読んだことがありません。 今回のドラマ化も私の中では町田啓太出演作品という認識くらいしかなく。
中学生と先生の恋愛モノかー。うーんという程度で全然見ていませんでした。 偶々、このドラマの9話を家人と二人なんとなく観ているうちに
なんだなんだ、この展開は!なんだって?
このハンサム高校生男子の先生をみつける嗅覚と体力凄くね?
などと盛り上がっているうちに全部観てしまいw
まったくの演技未経験の新人俳優くんの魅力にアラフォーのおじさんおばさんがあっという間に飲み込まれたわけです。
有村架純演じる聖先生はなんだか儚げで頼りない風情で 岡田健史演じる黒岩晶がまたがっちりした体格に精悍な顔つきで大人っぽいのに表情が危うげで 二人が画面に並んだバランスがすごくいい。違和感がない。
なので、「禁断」と言われても いやいや、お似合いですよ!と言いたくなってしまうんだけどもw
そして、岡田くんは町田啓太くんと顔の系統が似ている。
町田君といえば、「美女と男子」
この中での町田君は、中学聖日記における岡田君のように役柄と本人がシンクロして見える役柄だったので余計に懐かしく。
「美女と男子」は、NHKでやってた仲間由紀恵演じるちょい性格に難アリなばかりに関連事業のオンボロ芸能事務所に左遷されたキャリアウーマンと、その女性にスカウトされた青年を演じる町田啓太が、紆余曲折しつつも二人三脚でマネージャーと俳優として成長していく+二人の恋愛ストーリーも入ってるよ!作品。
年上美女と年下男子の組み合わせ的にも今回と同じだし(中学聖日記の上司原口&部下勝太郎もデジャヴ。町田君は年上女子にモテモテだな)、だんだんと俳優としてステップアップしていって主人公を支えていきたい!と照れながらも自分の気持ちをぶつけるワンコ系男子の物語とフォーマット的にも同じ分類。
さらに余談ですが、今年のドラマという意味ではこれも町田啓太出演していた 志尊淳がトランスジェンダー役を演じた「女子的生活」もすごくよかった。
話しがそれまくりましたが、岡田健史さん演じる晶は表情に憂いと清潔感があってよかったですね〜。天然コケッコーの岡田将生さんや仮面ライダーフォーゼやあまちゃんあたりの福士蒼汰さんにも纏っている雰囲気が似ていた。
売れっ子になるんだろうなあ。
というわけで、遡って視聴しましたよ! ネット時代って便利!
この二人の八年間にわたる軌跡を描き、なんとも頼りなく危うい二人がそれぞれ地に足の着いた大人になるまでのラブストーリーであり成長の物語として美しかった。岡田さんについては、自身の俳優としての成長がそのまま晶の成長とリンクしたようにみえて監督とプロデューサーの勝利ですねー。
前半の晶の押せ押せ暴走シーンの数々もよかったですが、最終回での観覧車の別れのシーンが私は好きです。
ゆっくり上がっていく観覧車。一人で立っていく勇気をくれた黒岩君に感謝しながら旅立とうとする聖と下からみあげて「がんばれー!」と叫びエールを送る晶。
離れることでお互いを尊重し、それぞれに自立の道を歩んでいくことが画面に雄弁に描かれてた。
個人的にはこれで聖ちゃんが日記読んで泣いて海外へいく。そこで充実した時を過ごしている。晶くんも大学を出て、社会人になって楽しんでいる映像にお互い別々の場所で夕陽をみて、微笑みながら写真を撮って遠くを見上げるエンドでも全然よかった。
別れで終わるには二人一緒にいるシーンが中学の頃はともかく高校生の晶とは少なくてちょっと辛いか。
でもネットでは中学生と教師っていう設定だけでアウトだの色々賛否両論だったりするようですね。
うーん、確かに私の息子が中三で10歳年上の先生が好きだ、将来結婚すると大声で言われたら息子をはたきつけるかも(笑)
同時に劇中の夏川結衣演じる母親の愛子なんて目じゃないくらいに 「先生!大人なくせして中学生ごときに翻弄されてしっかりしろやー!なにやっとんじゃー!」 と毒親上等と職員室に乗り込むかも(おい)
フィクションだからなーとは思いましたがたまーにノンフィクションでもこういう感じの話ありますわな。 高校生と先生ってなるともっとゴロゴロしてますわな。
桜井幸子と真田広之の「高校教師」が放送されていたころちょうど高校生くらいで、京本政樹演じるレイプ教師は論外だけど真田広之の場合は問題ないんじゃない?と思ってました、はい。
なぜかといえば、在学当時はどうかしりませんが 高校時代各担任と部活の顧問の計4人の教師は全員教え子と結婚したから。 顧問は当時20代未婚でしたが、自分卒業後に入学した後輩女子が在学中に猛アタックをかけその後輩さん大学卒業後に結婚しました葉書がきてそんなことがあったのかー!とびっくり仰天。
ちなみに、この顧問の先生は20代当時でしたが、らんま1/2のお父さんが変身したパンダそっくりでした。
ほかの三人の教師も当時30代だったと思うけど、その時点でかなりおっさんで かっこいいの片鱗がまったくない先生たち。
10年前の20代で独身だったとして恋愛対象とか考えられん。先生は先生であってそれ以外の何者でもなかった。
しってか知らずか、最初から妙な目で生徒をみていると噂される独身教師もいましたが、そういう人は警戒されてたので 先生たちにとってそれぞれ出会うべくして出会った人達だったんだろう。たぶん。
現在だと大問題になっているんだろうか。 っていうか、大問題だなっていうくらいドラマがPTAの監修でも入ったのかみたいな展開でしたよねー。
そういったモラルやタブーがカセになった方が物語的には盛り上がるのかなと思ったんですが規制も厳しすぎると道徳みたいになるので、ドラマというフィクションの世界でどこまで視聴者を味方につけてギリギリの切なさを描くかその匙加減が難しい時代なんだなと思いましたです、はい。
長くなりすぎたのでもう一本は別途。