1巻を購入しすごい、すごいといったまま数年放置していたらすでに5巻まで出ていた。

そうこうしているうちに夏目房之介さんも絶賛しておる。おお。
清水玲子『秘密』面白い!

いやあ、やっぱり面白い。
私の中での最大のうるうるポイントは4巻の犬の目を通した飼い主や季節の描写です。

飼い主への信頼に溢れたその目でみる世界の流麗さに涙。
私もこんな美しい世界を観る目を持ちたい。

ストーリー的には、子供がクローズアップされているので3巻が強烈。

臓器の描写あたりは模型っぽく描かれているので、子供向けに売られていた内蔵の人形を思い出したというか、そうグロい描写ではないかな。
グロくてエグいのはやっぱり実際に生きている人間の考えや行動だなあ、って改めて思った。
ペドフィリアとかやっぱり唾棄すべき人間であるとどうしても考えてしまう・・・。
漫画や小説でどんなにグロいエグい描写があろうとも、小学校の教師が子供を盗撮っていう現実の方がよっぽどおぞましい。
この3巻には、そうして体も心も傷つけられた子供がどんな闇をみているのかを漫画という枠の中で作者が独創的かつ人の胸に迫る形で提示しています。
ただ、あえてなのか意図的なのかわかりませんが、犯人像がコンプレックスを動機に行動していて性的嗜好は肉付けに過ぎないような描き方だったのが気になる。
この話ですら、上記のように思う私のような人間がいるので勧善懲悪になって単純に図式化されるような話の展開を嫌ったのか?とかいろいろ考えました。
100%の悪はないという考えがあるのかな・・・とか。

そして、ラストのモノローグは酒鬼薔薇事件を思い出しました。
石田衣良の「うつくしい子ども」、重松清の「疾走」の変型バージョンという気もする。
加害者の家族が受ける世間からの攻撃。
今は事件の傍観者も簡単に人へダメージを与えられる時代なんですよね・・・。
その恐ろしさに暗澹たる気分にもなりました。

日本の漫画がすごいといわれている理由の一端がある作品だと思う。
いや、下手な小説より考えさせられる上に娯楽としてもきちんと成り立ってます。
あ、でも純粋に「読む」だけならやっぱり今でも私のNO1は「竜の眠る星」です。
「秘密」は内容が重厚すぎて考え込んでしまうので、弱ってると読めません。
「竜〜」は弱っているときほど読みたくなるような作品だから。

清水玲子作品について過去語っているのはこちら
本といってもまずは漫画話4
本といっても〜シリーズは13だか14だかくらいまで一時期狂ったように書いてました。それがきっかけで、「漫画?まだ読んでるさ」というカテゴリができたというおまけつき。もともとはガラスの仮面について書きたかっただけなんですけどね〜。漫画オタク気味だった過去があふれちゃいました(笑)

JUGEMテーマ:漫画/アニメ

今期唯一2回とも観られたドラマ「はちみつとクローバー」。
漫画もやっと去年読み、映画もDVDを観ました。

そしてドラマをみて、トータルな感想を。

まず漫画から。
ハチミツとクローバー 10巻セット
ハチミツとクローバー 10巻セット
羽海野 チカ

これは、最初10巻まで続くようなプロットではなかった話なんですね。きっと。
だって、話が後半いきなり急展開。唐突っていうくらい。びっくりしたもの。
そしてラストも途中で作者が考えをかえたんじゃないでしょうか。
だから5巻くらいからかなあ。
なんか主な登場人物のうち心理面の背景を深く描かれなかったはぐみと森田という天才二人の内面描写が増えたあたりからガラっと作風が深刻になったというか、かじ取りの向きが変わった気がする。
個人的には、はぐみと森田の決断はなんか納得がいかない。
竹本くんとはぐみのラストエピソードは素晴らしいな〜とちょっと感動しましたけれども、この漫画の世界になんとなく入りきれなかったのははぐみと森田の描き方のせいかなあ。
自分がこういう甘酸っぱい青春的な世界から足をとうに洗ったと思いたくないっつーか(笑)

漫画の中でそれぞれの人物が大きく状況がかわったり多面的な描写をされているおかげで、映画やドラマでは登場人物の捉え方から話の展開までかなり自由度が生まれたというのが利点かな。
この漫画のまま映像化するのは無意味というかムリ。
漫画自体が大きなエピソードなく雰囲気で成り立っているところも多いから。

んで、先に映像化された映画。
ハチミツとクローバー スペシャル・エディション (初回限定生産)
ハチミツとクローバー スペシャル・エディション (初回限定生産)

私の中では、はぐみと森田は映画版のキャストが好き。
蒼井優はミナペルネポンの服が本当によく似合っていて、とっても不思議な雰囲気。
妖精系でとっても可愛い♪
森田も、漫画より精神的にも外見もだいぶ年食ってる気がするんだけど(笑)
天才という枠の中にいる人間というたたずまいが違和感ない。
蒼井優と並んだ時の二人にしかわからない世界、といった雰囲気も秀逸だった。
でも竹本に焦点を充て過ぎて、他の四人がいまいち曖昧な人物のまま終わったというか、生身の人間らしさを感じられないままというか。
漫画のラスト方面の劇的な展開を全く盛り込まずに(盛り込めずに)終わったところが雰囲気映画のまま終わっちゃって残念という気が。

ドラマ。
えーっと映画のペアの方が気にいったので、ドラマ版のはぐみ役成海璃子と森田役の成宮寛貴はそれぞれ、はぐみちゃんはでかくてボンヤリしている感じがどうも、、、であり成宮くんは、威勢良い男の子といった感じで天才感が薄い・・・気がする。
真山は映画の描かれ方が変態すぎたので、いい感じ。向井くん頑張れ!!(←ようは贔屓俳優だったりする)
山田役の女の子もバランスがよい。
竹本は生田君がイケメンパラダイスの演技を引きずっている(演出でそういう感じにといわれている気がする)のが惜しいけど、竹本のもつ「普通の青年」ぽさがにじみ出ているのに存在感が結構あっていいですね。
演出も力が入っているし、映画とはまた違ったアプローチでコミカルな面を映画より出しつつ、若い男女の友情や恋心を描いていると思う。
思うんだけど、この「青春の甘酸っぱさ」みたいな空気に乗り切れない自分。
もともと原作にもそんなにはまれなかったのは、私がそういう時代を卒業しちゃったからなのか、もともとそんな甘酸っぱい青春とやらを送ってこなかったせいなのか、わからないけど。

ちょうど自分が大学生くらいの時に漫画原作のドラマといえば
「あすなろ白書」あたりがあったのだけど、あのドラマと原作にはもうちょっと寄り添えた自分がいるんですよねえ。(主人公カップルがどうにも好きじゃなかったけど)

うーん。
あえていうなれば、映画版のはぐみちゃん以外、原作もいまのところのドラマでも彼女の恋愛面での人間的な面というか生々しさというか感情の波があまり感じられないせいかなあ。
主人公の内面がよく理解できないって大きな問題ですよね。

漫画は後半はぐみちゃんの心の動きが唐突に感じられ
ドラマでは今のところ何を考えているのかまったくわからず
映画では結構前半から、森田へ才能の世界でつながっている幸福感みたいなものを感じたんですよね。
その違いかな。

JUGEMテーマ:漫画/アニメ


超久々にマンガネタ。
ええ元気に暮らしております。別場所でしばらく書いていたらblog更新の意欲がそがれ、放置気味だったので、そろそろリハビリにいろんなレビューから復帰しようと。

ずーっと気になっていた漫画なのですが、友達に買って損はないと言われ、買っちゃいました。
絵柄は実は結構緻密な画を勝手に想像してまして、ナニワ金融道系で好みからは外れていたのでちょいガッカリしたのですが、話としては、出てくる音楽ジャンルをすべてにおいて「やりすぎ」「強調」という方法でバカにしていていい感じです(笑)

主人公はカヒミカリィが好きで、スウェーディッシュポップに傾倒しているどっちかといえば乙女系お洒落男子を目指しているんだけど、デスメタルバンドとしての才能が開花しちゃって、嫌だ、嫌だと思いながらもメタル界の伝説のバンドになっていく話。

メタルの世界が歌詞のまま、私生活でも黒魔術でもやってんのか?みたいな描かれ方をしていて、メタルじゃないけど、主人公イメージはマリリンマンソンあたりですかね?
主人公の鬱屈した感情が爆発した姿がメタルなので、本来の姿なんだろうね〜っていう感じ。本人が認めてないだけで(笑)
だって、ポップスのバンドを組もうとしたり、歌を歌うシーンが出てくるんですけど、これがカワイイどころか気持ち悪い(笑)

きみのラブホイップクリームたべてさぁ〜ん

とかいうわけですよ。「さぁ〜ん」が気持ち悪いことこの上なし。
後輩でたぶんカジヒデキがモデルになっている佐治くんという人がでてくるんだけど、この二人のパフォーマンスが不気味。ある意味デスメタルよりこわい(笑)

デトロイトメタルシティというのはバンド名なんですが、このバンドのメンバーもみんな変人で笑える。とくにドラムは怖い。でもこの人だけ、現実に似ている外見と中身も似てるんじゃないか・・・と思う人を知っている。
マンガでみていても、コエー。限りなく犯罪者。一見大人しいから捕まってないだけというか。世間的にもかなり恐ろしいタイプなので、時々我にかえって笑っていていいのか?と自問しながら読んでました。
こんな人間漫画だけで結構と思いながら、現実に当てはまるキャラがいることにブルゥになりました・・・。

松山ケンイチ主演で映画化決定だそうです。
ドラマーあのままじゃないだろうな〜。だってヤヴァイもん。でもあのギリギリ感が消えると毒が薄まってこの漫画の面白さも2割減かなあ。
豚役の俳優さん、すでに私の中ではこの人しかいない!ってヒトがいるんですけど。
名前がわからない。オドオドした冴えない中年役をよくやっているんですけど。
一文字も名前が浮かばない!わかったら追記します。

久々に少女マンガでヒット。
各所で話題になってるらしく気になっていたので大人買い(といってもまだ4巻までだけど)して一気読み。
カラー表紙の絵柄がそんなに好みではなかったので、どうかなーと思ってましたが、カラーよりモノクロのペンタッチの方が繊細な感じで綺麗な絵です。

そして、ストーリー。
う、うわ〜。少女漫画だー。真っ当な!
ちょっとうれしくなっちゃったわ〜。

こういう「ありえない」人物設定の主人公と相手の男の子っていうのが、少女漫画の醍醐味だと思うんですよねえ。
(昨今の変な少女マンガのありえないエロさとかドロドロ恋愛しかねえみたいなもんじゃなく)

ありえないくらい天然だけど見た目が陰気な主人公。
いや、こんないい子だったら爽子(さわこ)が貞子なんてあだ名つけられる前に誰かこの子のよさに気付くって(笑)

ありえないくらい爽やかさんな男の子風早くん。
裏がなさ過ぎて逆にこわいよ(笑)

という意味でとってもお似合い。
でも、恋愛云々より、主人公たちの成長ストーリーとなっているところが惹きこまれる大きな要素。

私は2巻での主人公の友人関係の深まりに思わず泣いちゃいましたよ。
1、2巻だけでも読む価値がある。
そう、友情とか義兄弟の契り(え?)とかに滅法ヨワイ。
作中にいる吉田(女子)のように(笑)
この吉田キャラがお気に入り。女同士の機微がまったくわからず直球ストレートでうでっぷしが強い。そんでもって義理・人情・仁義で生きている男のような女学生、吉田。
私にもそんな友人が欲しいわ〜。

主人公のキャラ設定で思い出したのがヤマトナデシコ七変化。
ちょっと影響受けている気がしたんだけど。こっちはギャグバージョン?っていうのかしら。5巻くらいまでしか読んでないのでその後どうなっているのか不明なんだけど。
こっちはまぶしいものが苦手な根暗少女スナコを明るくするべく(なぜかやたら)ビジュアル系な男子たちが奮闘する話。
あれ?だいぶ違うな(笑)
ヤマトナデシコ七変化〓 (1)
ヤマトナデシコ七変化〓 (1)
はやかわ ともこ


私は麻雀のルールはまったく知らない。やったこともない。
でもこの漫画は連載中(少年マガジンだっけ?)一時期読んで、毎回笑っていた。

何がステキってあーた。
敵役がそろいもそろって、みんな妖怪みたいなんですの!

ゴゴゴゴゴゴゴッ
とか地鳴りみたいな音を背景におでこにも目が表れて三つ目で麻雀やったりね(笑)

そんでもって
どんっ!

「国士無双ぉぉぉぉぉ〜」

とかいうのが可笑しくって、よく真似してました。
え?誰に向かってか?
勿論、家人に向かってですよ!

疲れて帰ってきたところに、さらに脱力する姿がまた面白くてねえ。

ハイ。この漫画を「まとも」に読んでいないことがおわかりでしょう。
本来はモデルになった作家がいる話で、戦後の混乱期からの日本を活写しつつ麻雀の勝負の世界を描いているらしいのですが、私の中では、時代背景はいつも強烈キャラのおぢさんとかで吹っ飛び、麻雀のルールも同じ理由でまったく頭に入ってこない。

ひたすら
ハーハーハー
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴっ
ドン!

という擬音語がバックにドドーンとでている中
巨大な妖怪顔の人々が、麻雀というよりはヒコウでも突かれて死んじゃうんじゃないかなーというくらいの鬼気迫る顔・顔・顔がみられる。

それだけでも充分(笑えるから)面白いといっておきます。
でも41巻もそればかりだとつらいな(笑)

百鬼夜行抄 (8)
百鬼夜行抄 (8)
今 市子

日テレ系列で2007年2月にテレビドラマ化決定だそうです。
ウソー。なるなら映画かと思っていたのに。
キャスト未定で2月放送?!
クオリティ大丈夫かよ。

変なの作ったらタダじゃおかない。
でもなあ・・・。
尾白や尾黒をどうする気なんだろう。
実物の文鳥さまを出すのか?
主人公律は誰がやるのか。
ああ、私の漫画読み人生でもTOP3に入る名作なので、不安。ヒジョーに不安。

舞台は結構良かったからあのレベルまでは頑張っていただきたい。

超こち亀
超こち亀
秋本 治

家に置いてあった。
格別思いいれは深くないが、読んでみたら500万部時代くらいのジャンプ思い出しました。
しかも集英社の売れっ子漫画家大集結。

少女漫画の中に両さんがいるのがスゴイ。
天然コケコッコー天然コケッコー(くらもちふさこ)や花より男子(神尾葉子)は中川さんでしたけど。
でも中川を含めてF5とか・・・いやーありえない(笑)

個人的には

蒼天の拳(原哲夫)での超劇画リアル両さんと
伝染るんです(吉田戦車)の戸塚と寺井+カワウソくんに大爆笑。


つーか、必見。

前にトリビアで観た、ジョジョの奇妙な冒険(荒木飛呂彦)の両さん(あのぐにゃぐにゃ肢体で無駄に色気を振りまく両さん)はこれにはなかった。
荒木さん、あれ描かないとー!

ドラゴンボールとのコラボもグー。
違和感ない。キャラ的にも絵的にも。発見だった。

あと、世紀末リーダー伝たけしの漫画家・・・復帰してんのね〜。
確か捕まってたよね・・・

キス&ネバークライ 1 (1)
キス&ネバークライ 1 (1)
小川 彌生

小川さんといえば「きみはペット」なんでしょうけど
(私はモモより蓮實滋人ラブ派)
作品的にはその前の「ベイビーポップ」が一番好きです。
次点がその更に前の「キャンディ=ライフ」。

この漫画家さんの特徴はおのおのが抱えるトラウマを軽く描くセンスのさじ加減じゃないかと思ってます。
そのトラウマもすべて肉親や環境に起因して「恋愛関係」や「相手への素直な愛情」を表現できないキャラクターとして描かれている。

今回の作品は少女漫画でスケートといえば槇村さとる氏の独断場では?!と思えるジャンルにミステリーの要素を盛り込んで惹き付ける展開が面白いです。

多くの謎をまとっているのは主人公ただ一人ですが、これらが明らかになるあたりでこの作品が後々も残るような名作か否か、判断されるようなタイプのもの。

早く続きが読みたい!と思わせるひきの強さはさすが。

美しき獣たち
美しき獣たち

百鬼夜行抄でも尾白、尾黒という素敵な妖怪文鳥?を登場させている今市子さん。
その主に文鳥に向けられた愛すべき鳥バカエピソードがこれでもかっと語られているエッセイ漫画。
マツモトトモさんも文鳥好きらしいし、漫画家さんには多いのか?

トリって、犬や猫と違って存在感も体重も軽い種類が多いせいか、なんとなくマイナーというか反応が薄いんですよね・・・(笑)
私の携帯の待ち受けは実家のラブラドールか、家のジュウシマツなんですが、ラブの場合はたまたま見た人が
「カワイイー」
とか反応あること多いんですけど、ジュウシマツだと
「ふーん」
で終わってしまうのです。

確かに、インコや文鳥さんならまだ人に馴れて手乗りで飼い主さんに重い愛を投げてくるタイプもいますけど、ジュウシマツは結構素っ気ないですし、体重も十何グラムとかですからね・・・。
でもですねえ、鳥特有の仕草っていうんですか?

もう本当にカワイイんですよー。
毛繕いをしあってうっとり目を閉じている図とか
水浴びしてバチャバチャバチャバチャ〜っと水を飛ばしている仕草とか
派手にダンス&歌で求愛している姿とか
がつがつエサ食べたり、うとうと昼寝とか、団子になって夜オヤスミ〜っていう状態とかとかとか・・・。

たとえ人にはまったく馴れていなくても
何時間眺めていても飽きない小宇宙がそこにあるっつーか世界があるっていうか。
どのくらい意志疎通を図っているのかわからないのになんか秩序が微妙にある。

1度でも鳥を飼ったことがあるなら
「わかる、わかるわー」
と共感度100%の本です。
ゲラゲラ笑いました。
文鳥さんを飼ったことのない私にはやはりちょこっとの登場ですが
ジュウシマツ・バーバラ(オス)が気になる。
ジュウシマツのヨメがいながら、文鳥のオスに求愛しまくりな
種別も性別も越えたジュウシマツの繁殖への執念・多産の源泉がかいまみえます。

鳥を飼ってみたいけどどうなんだろうという方にもオススメ。
ああ、私ももっと鳥たくさん飼いたい・・・。
文鳥にセキセイにオカメにボタン。そんでもってあとフクロウ。

もっというとペンギンも。

ピアノの森 1 (1)
ピアノの森 1 (1)
一色 まこと

前から読みたかったピアノの森を10巻まで読むことができました。おもしろいって噂を聞いていたので読みたかったんですよねえ。

かなりすさんだ環境で育ちながら、十年、二十年に一人といないピアノの才能を
もって生まれた少年、一ノ瀬海(イチノセカイ)と父親がピアニスト、自身も存分に
レッスンを受け、恵まれた環境の中努力し続け、「完璧」と称されるほど高い技量を持つ雨宮くん。二人は小学生の時に
出会い、その後青年になってからもピアノという絆でライバルであり友人。
この二人の少年を軸に話は進む。
小学生の時の二人の出会い。
そして高校生になってライバルとして対決していく過程。
基本の話はこの二つ。

カイは、自分の才能を客観的にみることができない。
ただ、ピアノが好きで弾いている自分が幸せ。雨宮くんのことを尊敬している。
カイにとっては、敵は自分自身。
雨宮君は、自身の能力もわかっているけど、カイの凄さもよく知っている。
才能という面ではカイに敵わないことも。
それでも彼自身のピアノを目指して、必死にもがいている。

なんだかサリエリとモーツアルトみたいだなあ・・・と思いながら読んだ。
本来の主人公は雨宮くんだと思ってこの漫画家は描いているのかもしれない。
いきなり数年経ったりしますが、基本的にストーリーの進みはかなりゆっくりです。
連載をちょっとずつ読むより、今回自分がやったように一気に10巻くらい読むと
充実感あります。逆にいうと、ちょっとずつ読むとフラストレーションたまる(笑)

プロという高みを目指す人間の「ギリギリ」感や焦燥感の描き方が巧い。
こういう感覚は、一般人にはないけど、こういう風に身を削って何かを生み出しているんだろうなあと
ふつうの人にも自然にわからせることのできる力を持つ漫画です。
絵柄は正直あまり好みではなく、うまいのかな〜?と思わなくもないのですが
(特に美形の描き方)ストーリーの迫力に押されて、非常に魅力的にみえてくる。

あ、あと読んでいて「ガラスの仮面」を思い出しました。
主人公の天才ぶりとその自覚のなさ。天才ゆえにはじかれてしまいやすいところ。
ライバルがサラブレットながら努力型という点。
そして二人が同じ目的によって友情を持っている点。
加えて、展開が遅いところ(笑)


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