半分ノ世界 齋藤工監督作品

  • 2014.05.30 Friday
  • 18:40

SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2014のオープニングセレモニーでこの作品を観てきました。

今回目的としては生の斎藤工さんを拝むっていうものが大きかったんだけど、ショートフィルムが3本も観られた。どれも素敵な作品だった。しかも、1本はその斎藤さんが監督した作品のサプライズ上映。

楽曲にインスパイアされたミュージック部門で6作品。

齋藤監督は、大橋トリオさんの「HONEY」をイメージして「半分ノ世界」という作品を出品。


セレモニーでは主演の田辺桃子さんと一緒に登場した後、作品上映前には大橋トリオさんとまた登場。

蝶ネクタイにベストという英国紳士みたいなスタイリングと短めの髪は好みですね〜。

役柄ではちょっとワイルドなビジュアルの方がかっこよさが割り増し気味な気がするんだけど、今回映画監督っぽいというか映画に敬意を払ったような端正さがツボだった。



さて、上映作品の「半分ノ世界」





高校生の女の子(田辺桃子)とその高校の定時制に通う青年(井浦新)の心の交流を描いた作品。

1作目の監督作のサクライロでも思ったのだけど、齋藤監督はとてもリリカルな人なんだなあ、と。

それぞれの登場人物が持っている気持ちを、あめ玉をゆっくりと口に含むように表現するっていうのかな。

繊細な感情をセリフに頼らず風景や表情、行動といったセリフ以外の物で描くことに心を砕いている感じがする。

ラブストーリーとパンフレットにはあったけど、キャスト的にも、キャラクター設定的にも描き方としても性愛の匂いを感じさせない部分が強く出ていたので恋愛というよりは人間愛を描いている。

感情の揺れは細かく焦点を絞ってみせているのに対してテーマはより普遍性があってヨイ。



前半主人公の哀しみを描く表現が好みでした。

思春期の肥大化している自意識みたいなものを思い出した。

ちょっとした音が大きく表現され、主人公の過敏さを疑似体験する。

間に入る一瞬の映像や切り返しの時にぱっと光り乱れる画面にも哀しみやいらだちや世界との遮断を感じさせる。

冒頭一瞬出てきた夕暮れの水たまりの映像だとか、主人公がすれ違う人の会話から気付く場面とか印象的。



監督が拘ってベストのタイミングだと自分では思っているといった楽曲の「HONEY」の流れるタイミングも登場人物達の動きに彩りがぶわ〜と拡がるようで凄く良かった。

画面も夕暮れなど薄暗さを感じる映像が青空になったり。主人公の心の動きが風景とシンクロしていて綺麗だったな〜。

ただ、楽曲で歌声が流れているところではセリフは全くなくても良かったかなあ。歌声とセリフがかぶってたのはわざとなのかな?

私には演出的なことや映像の専門的なことはわからないから、感覚的なことだけなんだけど。

主人公はセリフがすくないと演じた田辺さんは言っていたけど、その代わりに心の内を話しているようにみえたのは映像や音楽が饒舌な作品だったからかな。

大橋さんが完成前のラフを観た話をされていてBGMのない映画っていうのも面白いかもと言ってたんだけど、この作品も最初主人公が帰宅するシーンでだけBGMをいれて、その後「HONEY」まで生活音とセリフ以外無音でもまた面白いかもしれない。



ご本人は自分は捻くれているといっていますが、監督作からはとってもまっすぐで脆くて危ういというか純粋というか、夢見がちな人に感じる。

ひねくれという点から考えると、恋愛を正面から描くのは照れや構えがあるのかなー。サクライロを観たときにも思ったのだけど。

あとがっつりした恋愛モノなら個人的には監督よりも俳優さんとして観たいw

青春物や思春期くらいの人たちを主人公にした長編映画を撮ったら面白い作品が出来るんじゃないかなあ。

「1999年の夏休み」とか「桜の園」の中原俊監督みたいな印象を受けたのは主役の女の子の存在感かもしれないけど。

原作があるものの映画化ばかりは好きじゃないけど、例として白河三兎の小説みたいなものを映画化とかね。



話が逸れまくったけど、田辺桃子さんは眼帯が似合っててその姿が綾辻行人の小説「アナザー」の表紙を思い出させた。

眼帯女子、いいねぇ。何かありそうな雰囲気がヨイ。

あれは橋本愛さんで映画化されたんだっけか。このまま田辺さん主演でホラーサスペンスも撮れたんじゃないかしらん。

とまあ、妄想が止まらないので、今回はこの辺で。

2014/5/31 追記
ご本人がRADIOで主人公に眼帯させたいと言ったと仰ってました。
塩田監督の月光の囁きへのオマージュでもあると。
そっちか〜!
あの作品好きなのよね。ロケ地が母校近くなので、知ってる景色がガンガンでてくる映画で思い入れがある。
ついでに言うと、サクライロ観た時は月光の囁きに主役で出てる水橋研二さん出ていて唸った。
塩田監督とも子どもの頃からの知り合いと以前話してて、なんですと!となったもんです。
根っからの映画小僧で、映画のいろんなものが身近にあっていいな〜。

ドラマ・ガラスの家を振り返る

  • 2014.03.21 Friday
  • 19:11
夜な夜なツッコみつつも見返してしまったドラマ「ガラスの家」。
DVDがでたとのことで、感想をアップしておきます。
家人はバカにしつつも、私が観ていると結局なんだかんだ一緒に観てしまい井川遥と斎藤工の魔力に捕らわれてます。
ははは、夫婦揃って制作陣の思うつぼです。ワーイw
井川さんについては、私は断然今の感じの方が好きですが
以前も書いたけど男性目線って違うんですね。
20代のグラビアやってた少し鈍くさい雰囲気の残る彼女の方が家人などは良いらしいです。
今の井川さんは綺麗だけど、身近じゃない感じがして近寄りがたいんだって。

このドラマの主人公である男女(仁志と黎)二人は似たモノ同士。

二人とも美形で、黎さんはフラワーアレンジメントっつーものが才能としてあり
仁志に至っては世間的にエリートであるっていうどちらも外面重視の設定。

黎は男性の庇護欲をかきたてている上に、両親を早くに亡くしてファザコンでもあるはず。
だから、最初は年の離れた仁志の父・一成に惹かれたんだろうし、また長男・仁志も同じような感覚で最初は近づいたんじゃないですかね。多分ドラマの描写からいって親子して一目惚れなんでしょうし。
その意味では好みも似た親子w

黎自身は、対等に自分を認めてくれるパートナーが欲しいっていうのがいまいちわかってない状態で結婚してしまったといったところでしょうか。
家族の絆みたいなものに憧れているだろうから、上から目線で与えられるだけじゃ、満足しなかったというか孤独感を払拭できなかったというか。
仲の良い家族に自分も溶け込みたいと思って結婚したんだろうけど
本当はもっと自分だけを強烈に愛してもらいたいという我儘で気の強い女性だと思いましたねぇ。
その辺が現代的であり、この女性が同性(仁志の元カノ)から警戒された理由かな。

仁志も、仕事は父親と同じ道だし、恋愛でも基本受け身で流されるままといった感じでグイグイと押してくる
高校からの同級生にずるずる引き摺られていましたが
エリートでイケメンなわけですから、こういう有望株は周囲の女子が放っておかないからねぇ。
だから、自分から強烈に惹かれる!っていう女性に会っちゃって、どうしようってオロオロしてたのが前半。
なので、純愛展開。
受け身でも充分モテる人たちだけに、自分から本命にはお互いどう動いていっていいかわからないというw

このパターンの男性って、ぶっちゃけ女性のドリームだよね〜。
イケメン、エリートでモテモテだけど自分から好きになった恋は初めてかもの初恋状態。
(少女漫画の王道王子様ってやつです)

さらに遅い親離れも絡んでいるから、暴走して止まらなくなる〜ってヤツ。
惹かれている相手がぐいぐい来る場面があるっていうのは全女子共通の願望かと思います。この辺が王子様設定ダメ押しっていう。
早くに母親を亡くしている仁志もいうなればマザコンで、年上の黎さんに母親的な愛情を求めているってところもあるんじゃないですかね。
かといって、それを前面に出されて私が面倒みてあげるわよって小説家の彼女のように来られても
そこは長男なんで、素直に「わかった」といえない。
あくまで外側は頼りなさげで頼ってくれるけど実際の舵取りは実は女性っていう、日本男児によくあるパターンではないかと。
めんどくさいですねぇ。
でもね、多いんですよ、こういう男性。
モテる女性っていうのは無意識にこういう男性をたてられるんですよね。
黎さんの女子力の高さはその辺にある。

だから小説家の彼女は末っ子の次男でまとまったんかなーと。
末っ子というのは甘え上手ですし、母親の記憶が長男と違ってほぼないと思うので、あれこれと気を配ってやってくれるタイプに抵抗がないというか、長男ほど俺が引っ張らなければみたいな意識がない分素直に尻に引かれたんじゃないかね。

こうなると、お父さんが結構可哀想な気がしますが、前述の親離れ子離れ的な部分もそうだし
世代的に50代となるとパートナーとの人生よりも仕事を重視する人が一般的だろうし
いまの2,30代の仕事以外に重きを置く価値観の人が増えてきているものとの対比という意味でも
わりと落ち着くべき所に落ち着いたラストなのかも。

とまあ、ぶうぶうツッコんでみた割りにはかなりハマってんじゃねーかオマエっていう語りぶりで今回はしめたいと思います。はい。

とにかく。主演のお二人が好きなら是非に。
脱ぎそうで脱がないみたいなエロさがあります(爆)

僕のいた時間 〜8話まで

  • 2014.02.28 Friday
  • 13:35
JUGEMテーマ:エンターテイメント



私は難病ものは好きではない。

現実生活って色々あるので2時間で終わる映画ならともかく連続ドラマできつい現実を観るよりは夢を見たいと思うタイプ。

だけれども、今回は斎藤工氏につられて観たわけです。

(そういえば、一リットルの涙はふじっきーにつられてみて沢尻エリカと錦戸亮の好演にやられたのよね)



三浦春馬演じる青年が等身大で無理のない人物というのかな。

感情移入しやすい嫌みのない青年でついついじっくり見てしまった。

その後も、彼を取り巻く家族や周囲の人の描き方が良い案配にリアルで切実な描き方であり視聴を楽しみにしている。



開業医の長男だけど、医学部を目指し入学した次男が優先され期待されずにいる寂しさ、家族での居場所のなさ。

それでも母親の愛情を願って期待しては失望する姿。

話の通じない弟へぶつけられないいらだち。

一見普通のイマドキの青年なのだが、抱えている孤独感の滲ませ方が秀逸。



そして、もっともぐっときてしまったのが

病気が進行してきて、母親に打ちあけた5話と母親への気持ちを吐露した8話。

主人公は最初、家族に病気になったことを打ち明けられず、打ち明けたのも知られてしまったのも友達や先輩といういわば他人。家族にはいろいろ引け目や関係の難しさがあってネガティブなことなんてとうてい言えないといった雰囲気だった。それが、そうそう黙っていられる病状じゃなくなり、母親の肩を揉むといってまだ動く右手でゆっくりと肩もみしながら病気を打ち明ける。



動揺する母親に向かって

「母さん、病気になってごめんね」



親が一番いわれたくないセリフだと思う。

病気になって一番しんどいのは本人で、親としては病気の身体で生んでしまってごめんという気持ちになるところ、子どもに病気になってしまってごめんねなんていわれては立つ瀬がない。

それでも、期待に応えられなかった自分が病気にまでなってしまったと吐露する切なさ。

身を切られるような言葉をまさに絞り出すように呟いた主人公の絶望と哀しみが痛いくらい伝わってきた。



8話は母親に関心を持たれていないつらさを直接本人にぶつける。

それも、母親の過干渉から苦しんでいる弟を思いやる形で話す。

弟に自分の人生から出て行ってくださいといわれてしまった母に。



僕も褒められたかったな・・・

陸人(弟)の好物知ってる?

唐揚げが好きなのは僕だよ。

(陸人は)母さんが喜ぶから、唐揚げが好物だと黙って食べていたんだよ

母さんに褒めて欲しいから、医学部に入ったんだよ




母は、自身が妻として母として医者の跡取り息子を育て上げなければならなかったプレッシャーを吐露して泣き出す。

この母親の佐和子さんは、主人公については息子というよりもう1人の夫のような扱いをしていたんだね。

子どもの前で親が泣くってことは、それだけ子どもの方が大人であり、実は頼りにしているってことなのではないかと。

親としてはダメなんだろうけど、あれだけ主人公が病気がキッカケとはいえ色々と周囲の物事や問題を冷静に見通せるっていうのは無意識でも親が、子どもにずっと甘えてきたせいで親の手を煩わせないように育つしかなかった下地があったんじゃないかなあ。



主人公は身体は動かなくなってこようとも、精神的な自立を親から果たす一歩を踏み出したし

家族(弟、母)はそれぞれ少しずつ本音を話せるようになったんだなと感慨深く思える場面でもあった。



澤田家は、あと父親がそれぞれの家族と向き合えるかが終盤描かれるのかな。

こうして、毎回コツコツと描く家族と主人公の関係の変化が上手くてついつい見入ってしまうのですよ。



が、が!

我らが斎藤工である。


最初は、後輩の彼女を横からかっさらおうとギラついた視線を怪しいBGMとともに振りまいていた工くん。

いい人ばかりじゃアレなんで適度に世俗にまみれた先輩が徐々に主人公との距離を変えてくる設定なのか

もしくは、春馬くん演じる主人公の男性に並々ならぬ想いがある青年なのかしら・・・と穿った見方をするくらいだったのだが。


いつまでも、何か裏がありそうな引っ張り方をされた唯一の人物だったので

彼の描き方がこのドラマの展開を大きく左右するキーパーソンではないかと思いつつ観てきたんだけど

突然物わかりの良い包容力のある恋人の側面が強調されたので、違うのかなあ?と首をひねっていました。

繁之先輩の心の内がさっぱりわからないからいつまで経っても違和感が消えなかったんだけど。



というのも

主人公・拓人の病気の進展とともに、裏では拓人の彼女・恵にこっそりと近づいていき、そこからライバル宣言、病気が原因なのを隠して恵を振ったのを知りつつ弱った彼女に猛アタックして2年おつきあいから結婚へと順調に駒を進めてきた。
恵ちゃんの母親にも気を配り。


そこへ病気の進展した拓人を同じ病気の介護を担当している恵を手伝いに行かせるって大人の余裕っていっても、2歳しか違わない20代後半。

拓人や恵に引け目があるくらいならそもそもあんな計画的にガッツリねらいにいくかね?



別れた理由も知ってるんだから、元彼のところへ婚約者行かせたらそっちに戻っちゃうと不安になるでしょ?いくら病気とはいえ。

だからなのか、しょっちゅう繁之先輩は恵ちゃんに電話を掛ける描写があった。



そして、拓人と恵は電話だけでなくメールでやりとりする相互のコミュニケーションが強調されるのに、先輩から恵ちゃんにかけるという一方通行な電話のシーンばかり出てくる先輩。



そこまで不安なのになぜ行かせるんでしょう?



と、いつまでも1人どういう立ち位置の人物なのか不明で真意がわかりづらい人物だったし

どこかでとけ込む瞬間が来ると思って見守ってるんですが

こっちの読解力が足りないのか?

それとも最初のBGMや視線に惑わされすぎて脳内の人物設定が誤ったのか?

いやいや、やっぱりまだ何か真意が別の所にある人物なのか?


と、まあ正直いろいろ考えすぎだったような(笑)

8話でようやく本音がみえてきたというか。

来週の9話で心情がくっきり描かれそうなので、その落としどころも見所かなと思っている。



恵ちゃんと並ぶと二人の外見上のイメージから先生と生徒みたいな年の離れた関係性を感じてしまったのもあり

最初から大学で助手やってた年の離れた先輩っていう設定じゃダメだったのかしらとまだちょっと思ってるんだけど

先輩もそれほど大人ではなかったというか、大人なフリをして包容力と理解力のある先輩であり彼としていなきゃいけなかったけどそれには無理があったというところなのかなあ。

家を1人で決めて結婚しようと言ったのも不安の表れで早く2人の関係を固めたかったんですかね。反面、拓人の元に行かせたりと妙に懐深いところをみせようとして墓穴掘ったというか。

繁之先輩の表情だけみていると、恵ちゃんを離したくはないけど、拓人と恵ちゃん二人が想いあっているのも勘付いていそうだしまだ、何かを思い悩んでいるようにもみえる。

次回今まで拓人との間で語られなかった本音が引き出されるのかなあと感じたんだけど、どうなんでしょうね。

グーパンチで拓人を殴るシーンが予告であって、来週はようやく対等に向き合ったシーンになるんじゃないかと予想中。

そうでないと、よく少女漫画にある完璧な存在<社会的な地位があり外見もよい>恋敵だけど、主人公カップルの想いの強さに負けたのをプライドが高くてなかなか認められない単なるヒール役になってしまうような。
あの脚本の雰囲気からすると、それぞれに清濁があって、本音をみせると皆少しずつ変化していく人物像になってるので、先輩も次回そうなるのではないかと!


と、まあ半ば願望を交えて書いてみた。w

実は、そもそもこの話に三角関係はいるのか?という違和感が実は私の中でずーっとあってですね。ははは。

別に恋愛がない方がとはいわないんですけどね。



恵ちゃんと先輩の関係ってこういうと残酷ですが、拓人がもし亡くなってしまったらアリな関係だと思うんです。
というか、元カレと今の彼が知り合いって時点でこのシチュエーションだと拓人の病気がわかった時点でアウトな気がするんだけど、感覚が古いのかなぁ。
恵ちゃんの拓人への気持ちについても、数ヶ月付き合った位でわき出るような想いかなあって思うし。

だから、恵と拓人はその辺がドラマたるゆえん(=夢物語)なんだけど

若くして自分の将来の「家族」に出会ってしまったってことなんでしょうね。

それだと少し浮世離れしているから、先輩というちょっと生々しい存在を投入し恋愛に現実味をもたせたのかなあ・・・。


結局私にはよくわかりませんが、最後までみるとまた感想が変わるかな〜。

八重の桜(第二十一回敗戦の責任)を振り返る

  • 2014.02.01 Saturday
  • 23:58
今頃?と思うでしょうが、趣味ですw

八重の桜はイケメンパラダイス状態で話題になっていましたが(たぶん)
西島秀俊さん目当てで観ていた私の目をくぎ付けにしたのは以下の三人でした。

徳川慶喜役の小泉孝太郎
松平容保役の綾野剛
そして、神保修理役の斎藤工


3人ともこの大河で拝見するまでは私の中ではノーチェックな方々でした。

まず、小泉孝太郎氏は、現実と役柄のリンクが製作陣の意図もあったんでしょうけど、凄かった。

ご本人のインタビューでも
「役者になって11年。政治家の家に生まれた人間は、どんな役を演じても説得力がないだろうと悩んだ時期もありました。でも、そんなことはなかったですね。慶喜を演じて、小泉家に生まれてよかったと素直に思いました。」

そういうのって画面に出るんですねぇ。
確かに日本のトップをすぐ近くで観てきた俳優なんてそうそういないですからね。
イキイキと演じているのが伝わってきて、非常に血の通った人間として存在している感じで凄かったです。
大河では、そのまま「徳川慶喜」もありましたけど、そちらではどちらかというと聖人君子で淡々とした印象でしたが
小泉さんの演じた慶喜のほうが非道でありながら、なんだか逆らえない魅力があって
ああ、この人にこういわれると従ってしまうのかもなと思わせる雰囲気と
実物はこんな感じだったのではないかと感じる迫力がありました。

容保役といえば、私の中では風間杜夫だったんです。
今回は風間杜夫さんも会津の家老で出演されていたのを感慨深くみるはずが、出てきた当初から
容保さまも五月人形ばりの殿様っぷりで初回からホレボレしてました(笑)
浄瑠璃か何かの人形が動いているんじゃないかっていうくらい、品のある細面の殿でしたよね〜。

容保様の名場面(=萌え場面?)はいくつもありましたが
この回でもですね、慶喜公について江戸へ戻ってきたものの
結局江戸城への登城禁止や官位剥奪を言い渡されましたと報告を受ける場面がありまして
容保はぶつぶつと藩是(はんぜ)を諳んじるんです。
このお殿様は養子としてお国入りしており、外から来た人間だからこそ会津に伝わる家訓を大事にしてきたのに
結果的に、それが藩も自分をも首を絞めるような事態にさせてしまった。
茫然自失といった風で家訓を口にする容保のショックの大きさをダイレクトに伝えるシーンに胸を打たれた。
このシーンアドリブだったと八重の桜のストーリーブックみたいなもので読みまして
ああ、それだけ綾野さんは容保だったんだなあと。

その容保さんに仕える修理さんについては、ぱっと観るとこの時代にこんな濃い顔立ちの武士がいたのか?という感じですが
佇まいが穏やかで、その顔立ちも違和感なくみえてくるから不思議。
控えめな立ち振る舞いにジワジワとやられまして
この21話の容保&修理のやりとりに色々決壊しましたw

その21話のラスト。

状況としては、鳥羽伏見の戦いで会津もいた旧幕府軍が戦況不利。
そこへ神保修理が立て直すためにも、いったん兵を連れて江戸へ戻ること恭順を慶喜公に進言。
これを慶喜公は利用する形で
容保様に兵を連れずに江戸へ一緒にと説得。
容保様は慶喜公にうまく丸め込まれたような形で
家臣に告げず京都から江戸へ行ってしまう。
修理はいち早く気付いて誰にも告げずに追いかけるけれども間に合わず。
将軍や主君が戦場や部下を放り出す形になって、部下たち茫然。
やり場のない怒りは退却を進言をしたという修理に向かい、結局修理は切腹させられることになる。


幽閉されている修理のもとへやってきた容保。
容保様の言葉に感極まる修理。



自分の不手際や部下を救えない状況に
「詫びる言葉がみつからぬ」と絞り出すように話し、修理に切腹を申付ける容保。


殿の意向で屋敷の警固を緩めてあるから(切腹せずに)逃げてくれと秋月(北村有起哉)に言われるが修理は呟く。

「殿はすべてをわかっていてくださる。それで十分ではないか」



翌朝。切腹したと聞き、無念さをにじませる容保。


切り替わって、切腹の瞬間。「ゆき・・・」と妻の名を口にする修理。


はっと顔をあげる会津にいるゆきの顔のアップ。


辞世の句が読まれ、切腹。


暗転し、次回予告といったこの流れが、流れがっ!!!!

史実では、修理が容保に会えたという記録はないそうなので、これは脚色なんでしょうけど
前のめりに観てしまいました。

良い演技だったなあ。
また、お三方が別の時代劇で良い演技をするのを観てみたい。

余談。
修理が幽閉されていたのは、最初は会津藩の屋敷があった和田倉噴水公園。
東京駅の丸の内口からでてすぐですね。
この近辺で働いているとき、お気に入りの場所でよくお昼を食べていました。
良い場所なんですよね。久しぶりに近々また行ってみようかな。

りりしき殿顔への偏愛

  • 2014.01.30 Thursday
  • 01:25
江戸を斬るの西郷輝彦、大岡越前の伊織さんを演じた竹脇無我あたりに心ときめく幼児であり
(単純に祖母が見ているモノを一緒に見ていただけだが)

小学生くらいのときには大河ドラマや日テレの作る年末時代劇でブームになるような作品が連発していたせいか
別に未だ時代劇には詳しくないのだが、なんだかその佇まいにいきなりノックアウトされることが現在も続いている。

渡辺謙といえば、独眼竜正宗やら天と地とであり

中井貴一といえば武田信玄
松平容保や浅野内匠頭を演じる堅物ながら端正な風間杜夫にときめいたりしたものです。
これらあげた方々を現代劇で見てもなぜかときめかない。
裃やらちょんまげ姿になると胸が高鳴る。

近年では
義経を演じた滝沢秀明。
(彼は骨格バランスが昔の時代劇俳優っぽくて演じる前から時代劇似合いそうだなと思っていたけど、その通りだった)

ちょんまげではないが、その身のこなしと憂いのある表情にぐっときた
龍馬伝での岡田以蔵役、るろうに剣心で河上彦斎がモデルといわれる剣心役を演じる佐藤健。
(彼の場合は細面で華奢なので、通常の武士を演じるには役柄が限定されるかも?)

るろうに剣心にも出ていた吉川晃司。
これは八重の桜での西郷さんかな。

(全く姿や歌手としてのこの方に興味がなかったのだが、役者としてここ10年くらいもの凄く格好いい。時代劇に出ると佇まいに迫力があって素敵)

大奥の北村一輝。
篤姫での堺雅人と松田翔太。

そして、八重の桜では
徳川慶喜役の小泉孝太郎
松平容保役の綾野剛
現在私がダダハマり中の神保修理役の斎藤工

八重の桜でのことは別枠でまた語る予定なのでここでは北村さん、堺さん、松田さんについて。

北村さんはあの怪しげな眼光が好きなのですが、かなりバタくさい顔なので
お殿様があんなに似合うなんて!とびっくりしました。
哀しみをたたえたところがものすごーく色気があって
顔にあざのあるお殿様役だったんですが、そのあざすらも素敵にみえてくるという非常に特異な役柄。
この殿役を見るためだけに私は大奥の家定編だけ見てました。

菅野美穂さんとのコンビがまた良かった。



篤姫
堺さんも松田さんもノーマーク状態でした。
堺さん自体は学生演劇時代から知ってるので、上手い人だし普通に好きですけど、ときめくっていう状態ではなく(笑)
それが、この方の役柄というか役作りが素晴らしかったんでしょうね。
篤姫への態度、まなざし・・・少女漫画のヒーローみたいでした(笑)
その前の大河で評価の高かった新撰組!は観ていないのでなあんにも語ることができず
今更何言ってんだ状態でこのときうわああああ、かっこいい!と騒いでました。

んで、この方が物語り上退場されて、はあ〜と気が抜けたところへ降臨したのが
よっ!お内裏様!!と声をかけたくなるような殿っぷりのビジュアルだった松田翔太。

松田さんはですね、まったくかっこいいとか思ったことがなかったんですよ。失礼ながら。
お兄さんの方が雰囲気があって好きだなっていうくらいで。
個性的な貌と雰囲気の兄弟ですよね。

兄の龍平さんは、むかーし映画館で見かけたことがあるんですよね。
観終わって出てきたら一緒に観ていた友達が気付いたのでわかったというだけなのですが。
龍平さんも友人たちと来ていたようで、あそこにいるよって友達に言われてそちらを観ていたら
「あ、気付かれちゃった・・・」
というような気まずそうな顔をされてしまい、完全プライベートだったろうから申し訳なかったなという気持ちと共に
背の高いすらりとした美青年だったなという記憶があります。

なので、当然弟の翔太さんも物凄い美青年には違いないと思うのですが。
現代劇では全くかっこいい!とか目がハートになることがなく、スルーしておりました。

そ、れ、が。
マゲと和装で現れたらその美丈夫ぶりにのけ反りました!
いやあ、りりしく清廉なお殿様。

五月人形は「顔がいのち」の吉徳 というナレーションをつけたくなる・・・。

あの似合いっぷりは近年まれにみるといった感じだったので、彼にはぜひまた時代劇の大作に挑戦していただきたいとひそかに思っています。

瞬殺フェロモンと小ネタと僕のいた時間

  • 2014.01.09 Thursday
  • 18:31
新年早々、斎藤工話です。
2013年後半1人盛り上がって、家人には忌々しく「またタクミックスか!」といわれ
鈴太郎は「たくみ(←呼び捨てw)でてるよ!」とテレビに映ると呼んでくれるようになりました。
これを私は洗脳と呼んでいます。
ここまでくると家人と鈴太郎は半分ファンに片足をつっこんだようなものなので
今回も、その経験則に乗じてほくそ笑んでおりました。

個人的には、連ドラよりも単発ドラマ(恋、剣客商売、相棒など)の方が役柄的に好みであり
もっと言うと最近怒濤の勢いで出ていたバラエティがどれも素晴らしく録画が消せない・・・。←アホ
HDDを圧迫しているので、消せと脅されている中、援軍が現れました!

家人の一族集まりの場で、中学生と女子大生の姪が最近何のドラマ観てた〜?とか話していたわけですよ。
すると「ミス・パイロット」と聞こえましてさらに!

「国木田教官がさあ〜」
「いいよねー」
「超格好良かったあ〜」


と語り合ってるではないかっ。

我慢できずに、「斎藤工でしょ?!格好いいよねぇ〜」と女子の会話に割り込みました(笑)
すると、義姉が
「元旦のホンマでっかTV観た?あれは凄かったわよね!がっしりしてて低音の声で・・・」
とこれまた被せてきた。
義母まで加わって
10代から70代までが机をどんどん叩きながら
そうなのよ!
あれ、格好良すぎるのよっ!!
たまらん〜!!!
とめっちゃ盛り上がりました(笑)


さーらーに。そのやり取りの最中
北欧旅行中の友人から
「こんなんされたらたまらん」というコメント付きで来たメールがなんとそのホンマでっかの画像(笑)


いつまでみられるかわかりませんが、老いも若きもをバッタバッタと倒した声と振る舞い↓



ミスパイロットのツンデレ教官は大学生女子も中学生女子も多数ハートを打ち抜かれたそうで、学校でも話題だったとのこと。
そこへホンマでっかはトドメだったと言ってました。

彼のラジオを聴いていると「モテ」に関することをよく口にされていますが
いや〜モテてますよ、全方位的にw

モテと聞いたせいか、鈴太郎は斎藤工のマネを始めております。
いや、本当は家人の影響なのですが、二人とも声が低くないので全く似ていない。
先日は斎藤君が「鞄を蹴る女子にキュンとくる」(ドラマの中でそういうシーンがあるとの解説付き)と言ったら
鈴太郎は私の鞄をおもいっきり蹴り上げてきました。


いろいろまちがっとる。


そんな風に影響がでている今日この頃。

僕のいた時間という三浦春馬氏主演のドラマに出るというので第一回観てみました。
難病ものをみるだけの精神的余裕みたいなものが若干なくどうしようかなーと思いながらの視聴。

そうしたら、就活や家族との関係に悩んだり上手くとけ込めない自分にイラだったり悲しんだりしている様子やそこから生まれる空虚さが非常に「あるある」といった身につまされるような描き方をされていて非常に共感しやすい主人公でした。

それにしてもの斎藤工氏の不穏さ。
確かに主人公に対しては爽やかな良い先輩(若干年の離れた兄というか、先輩と言うよりは助手レベルな年代にみえるw)なんだけど、早くも主人公が仲良くなったヒロインをジトーっと不穏な目つきで見つめているシーンがなんとも印象的。
うーん、男性同士で相手の彼女が気になる男の目的ってなんですかね?
女性同士だと嫉妬から略奪っていうのはパターンとしてあるけど、男性もそうなの?
それよりもあの視線、どっちかというとヒロインに向けられたというより回り回って主人公に向けられた気がするのは穿ちすぎでしょうかねぇ。
斎藤君演じる先輩の想い人が実は主人公の三浦君なのではって思った私は何かに毒され過ぎでしょうか(笑)
いや〜、だってなんかなんだろう、なんともいえない違和感があるんですよ。
あの違和感を相殺するだけの配役理由があるんじゃないかと思うんだけど、どうなんだろうか。
ふじっきーも摩訶不思議な存在感を発揮していることがままありますが
工さんは違和感や不穏な雰囲気を纏わせるのが上手いっすね。目と口元がポイントなんだろうなあ。

というわけで、家族を巻き込んでの斎藤工ウォッチは続いておりまする。
あー楽しいw ありがとう、斎藤氏。

セクシーボイスアンドロボゲイシャ(斎藤工)

  • 2013.12.22 Sunday
  • 02:01
とうとう、類類ネタの第三の柱が誕生いたしました。
1,藤木直人、2、ヴィックチョウ、3,斎藤工となりましたっ。
本当は別のカテゴリを作ろうか悩みましたが
このカテゴリ読み返してみたら、発生元であるはずのふじっきーのことは実はあまり書いてない。
私がもの凄く熱心に追いかけていた時期はまだこのブログなかったんで(笑)
たまにウォンビンチャンミンがツッコンできたりしてるわ
仔仔さんのネタが7割を占めてるし、ふじっきー&工さんの2ショットが早くも(?)実現したんで
こりゃカテゴリはそのままにせよという啓示だと強引に決めつけて継続していくことにします。
※堪能したツーショットw(2013/12/8 おしゃれイズム)

別のアーティストをずーっと追っかけている友達と話したときに「これは追い甲斐あるねぇ」と言われたくらい色々と出ているのですがとりあえず気の向くままにちょろちょろと観ていたら
私が好きなビジュアルなのがここ2,3年だということがわかりました。
あと、基本長めの髪で服装もボタンはだけ気味のワイルドっぽいビジュアルが多いのですが、ロン毛は個人的に好きではないのです。
今のミスパイロットでの髪型もガラスの家のじっくん(仁志)の髪型も実はそんなに好きではない。

というかミスパの教官の髪型はあれでいいんだろうか?
ガラスの家といいミスパの教官と言い
髪型と雰囲気は海外を放浪しすぎて就職の機会を逃したフリーターというような感じにみえまして。↓(これはガラスの家)

ヒッピー的なコミューンの人であるとか、フリーランスの職業で長年やってるというならわかる。
スーツも制服も似合っているんだけど、元々持っている雰囲気がどうもラテンな感じというかガテン系なので髪型まで作り込んでくれないとちょっと違和感があったかなあ。
せめてこのくらい落ち着いた感じの髪型にはできんかったのか?
(これもパイロットにしては長すぎる気もする。今の人はよくわからないけど、実家があったところは当時JALパイロットのおじさんがうじゃうじゃいましたが、わりとリーマンな髪型だった記憶。)


それでも、ガラスの家は職業が恋愛の枷として機能してると割り切ってみた。
黎さんとじっくんって似てるなーって思ったんですよね。
わりと受け身に流されて生きてきたけど、実は二人とも自分だけを見て欲しいっていう愛情に飢えた人々って言うんですかね。
まあなので、ワイルドさも本来は恋愛に生きる人なんだねーって感じで色気があって主演お二人の雰囲気良かったんじゃないかと思うんですけど。
12/24の深夜から3日間かけて再放送されるらしいので、興味の湧いた方は是非。井川さんと斎藤さんの瞳ウルウル唇ぷるん具合を見てみてください。それだけで9話持ちます(笑)
私のオススメは5話と7話でございます。

ミスパイロットの教官は良き兄貴分ですなあ、という位の感想しかない。
もう若さ爆発のさわやかストーリーに脳内がついていけない年代になったというかw
こちらも12/24に最終回。
ええ、みますけどねwww

ここでなぜ彼が第三の柱に浮上したかっていうと
バラエティ番組で仕込まれたネタが豊富でそれぞれ面白いことと
スペシャルドラマの「恋」での電気工アルバイトの役柄やカラマーゾフの兄弟での長男役がそのラテン&ガテンな雰囲気にドンピシャで良かったから。
シネフィルでアート系が好きって言うのもデカイ。
私の幼馴染みの子に趣味傾向が似ててちょっと嬉しくなっちゃう。
ピースフルでマニアックなところがヘンさを醸し出していてツボ。

もって生まれた顔立ちや雰囲気、声質といったところから本人の意図とは関係なく漂っている色気が
ブラジル人俳優のロドリコサントロをほうふつとさせるんだけど、どうでしょ?
この人もカメレオン系で役柄によってがらっと顔から雰囲気から変わっちゃうんだけど、色気ダダ漏れっぷりだけは常に変わらないのだ。
このビハインド・ザ・サンあたりのロドリコさんのイメージが斎藤工氏と重なるので、今後も楽しみ。
甘い顔立ちにガタイの良さ、なんとなく影を感じる雰囲気、、、とあまり日本の俳優にはいない雰囲気の役者さんなのでゆるゆる見守っていくことにします。

最後に、良い声といえば、実は彼のラジオ番組に試しにメールしてみたらそのメールが読まれまして。
ギャーっとなりましたw
こうやって騒いでいる人と間接的にでもコミュニケートしたことがなかったので、新鮮。
家人とこの話を聞いてくれる友達に自慢しましたが、それでは足りないので最後にここにも書いてみた(笑)

あたしはコスプレ男子好きだったのだ!〜斉藤工編

  • 2013.10.01 Tuesday
  • 14:04
ここには「類類ネタ」というカテゴリーがございます。

どういうカテかと申しますと、端的に言うと私のミーハー遍歴が変質的に綴られています。
命名の由来は花より男子の花沢類を演じた役者元祖である藤木直人とやはりドハマリした台湾版の類役・ヴィックチョウ(周渝民/通称・仔仔)のネタを書き殴るためのスペースでした。
そこへたまに違う人の横やり(?)がちょいちょい入るという。

今回もその横やりなのか、はたまた第三?第四?の柱となるのかわかりませんが、今回の方を観察して私自身が仮装好きなだけでなく、俳優もコスプレが似合う人が好きであることが判明しました!

ええ、どうでもいいですね。すみません。

ちなみに、本題前に歴代類類たちの近況も一応まだたまに追ってましてw
類1(ふじっきー)は平清盛の西行をみては「うーん」(どう判定していいかわからない)と唸りラストシンデレラというドラマは録画したまままだ1分も観ていません。
結構評判が良かったようではないか。

類2(仔仔)は、今年の旧正月に5年ぶりにF4としてステージやったり、新しい彼女ができてウッキウキという記事が検索できましたw
5年前の最後のF4観に行ってましたね。ちょうどその時にハマってたんで。
いやあ、今考えても運が良かった。
新しい彼女も女優で美人さんなので、まあ今度は幸せになって欲しいなと母親目線で思っております、ハイ。
作品は、ここ2年位映画もドラマも追えていないのですが、こちらもアイドル系から大人の俳優へ頑張っていらっしゃるようなので
末長く活躍できるといいねぇといったところ。

さて、今回の本題。
(相変わらず枕が長くてすみません)
誰について書くかって、斎藤工さんについてです。
なんで彼でコスプレなのかと申しますと、この方芸歴ではもう10年以上なんですね。
で、幾つか過去作品をみてるみたいなのですが、「みたい」というくらい私のアンテナにはひっかかっていなかったのです。
たまたま彼を観てた作品がロン毛で後ろに束ねる昔の江口洋介系だったり、ちょっと不良っぽいワイルドなビジュアルで、全く私の好みではないんですよね。

それが。
今年は、八重の桜の神保修理役。
TBSでやったドラマ・白虎隊の修理役・国広富之が脳裏に焼き付いてますので
今回その国広さんが別の役とはいえ、会津の家老役で修理役の斎藤さんと並ぶのをみて勝手に感動していた(笑)
で、その修理と雪役の芦名星さんとのたたずまいが素敵でうっとりしていたところへ、修理が主君への忠誠を全開にしながら
切腹していく流れの演技が素晴らしくてですね、神保修理役のベストが国広さんから斎藤さんに移ったわけです。

切腹して幕末から明治に変わって、修理の面影が消えてきたところへアナタ、9月から始まったのは同じくNHKのドラマガラスの家です。

ここで、前途洋洋・眉目秀麗・期待の若手武士が
前途洋洋・眉目秀麗・期待の若手官僚として再降臨(笑)

実はこのドラマも井川遥めあてで
過去にもあの美しさについて書きましたが)何の気なしに観はじめましたらば。


父親の再婚相手としてやってきた、自分よりちょい年上の美貌の女。
それを舐めるようにみる長男役の斎藤さん。
その目つきだけで、継母が危険だからおやじ、ボケっとしてないで早く長男を家から追い出せ!と普通ならなるんですけどね。

父親と同じ財務省に勤務して前途洋洋・眉目秀麗なだけに、変態チックな目線も相殺されてしまっているのか?

んで、井川さんと二人並ぶと、どっちも瞳がうるうるしていて
崩れそうで崩れない、でも何か微妙にノイズが混ざったような危うさが漂ってきて良いんですよ!
劇中で2人が熟成されてやばいくらいのチーズが好きだって盛り上がるシーンがあるんですがまさにあの二人です(笑)

加えて、この長男がスーツで堅い仕事だという設定が効いている。
これで自由業やフリーターだと枷がないしね。
スーツじゃないとあの不穏な色気も多分半減。(あくまで個人的見解)

まあ、ドラマ自体は設定も何も妙にツッコミどころは満載なんですが
私は井川さんと斎藤さんの瞳うるうる度合いを観るためにこのドラマは視聴すると決め半笑いしながらも、熱心に視聴しています。
なんだかんだツッコミつつも観てしまっているのは、脚本と演出家の術にまんまにハマっているんでしょう(笑)

というわけで、私の中でのイメージから大きく外れた
真面目なエリート(江戸&現代)コスプレ(とあえて呼ぶ)に久々にキターッという気分を味わっています。

昼ドラ夏の嵐・華の嵐やさいとうちほの円舞曲は白いドレスであたりを思い出します。
この辺好きだった方にはオススメ。

10月半ばからはパイロット役というこれまたコスプレな役でもドラマに出るらしいのでそこでしばらくキャーキャーいうか、ガラスの家終了とともに鎮火するかが決まるかな(笑)

で、斎藤工氏ですが
外見や声は、時任三郎にちょっと似ている。木村拓哉にも似てる。
ワイルドな外見の時は押尾学っぽいとか思ってましたが、今見ると全く違って見えるのは私の目がかわったせいでしょうか???

ぜぇんぜんノーガードだったので、検索してみたらアータ、この人は映画オタクな上にわりと芸術的に育った人(シュタイナー教育を受けていたそうで)だったんですね。
ちらっとしか読めてないんだけど、文章の書き方や物事のとらえ方がちょっと独特。
お父さん映像関係の仕事をされていたとかで、小2で親御さんとマルコムXとか映画館でみたなんてシビレる記事を読みました。いいねぇ。

鈴太郎にこんな風に育ってもらいたいものです。
というわけで、映画もそうなんだけど、まずは興福寺仏頭展に鈴太郎を誘ってみましたが
仏像をみせても無言でした・・・

え?それは斎藤氏でも同じ反応じゃないか?!

ええー?!いやいや、私の勘ではきっとそういうの好きだと思います!!
(それを世間では妄想という)

いいよ、もう1人で行くし!

それにしても、仕事がらみとはいえ今も月に20本以上映画観てるなんて、垂涎ものの環境です。
(彼は映画を紹介する番組やら連載やらを複数持っているらしい)

話しぶりと仁義なき戦いに影響されたというエピソードから推測するに
ATG映画とかアキカウリスマキとか大好きなんだろうなあ。

大学生のころにそういう傾向の男性が周囲にちょろちょろいましたけど、あんなかっこええ男子は居りませんでした。(そりゃそうだ)
そんでもって、そういう映画オタクー!っていう映画に一家言もつような男性とはソリが悪かった・・・
同性だと、そんな観方もあるのかー!へえ〜って尊敬しちゃったりするのに、なぜか男性とだとお互い 険悪になったりして(笑)

私は今も昔もミーハーで俳優や女優めあてで作品をみるような感じですからね、この映画監督はなんたらとか、構図がとかここでの台詞の伏線がとかウンチクや映画論を語られるとイライラするという自分勝手な人間でして。ははは。

ええ、現実なんてそんなものです。

神様のボートとふじっきー

  • 2013.05.02 Thursday
  • 21:47
何年振りかの類類ネタ。
本人も忘れていたカテゴリーで久々にネタ発生。

NHKBSのドラマ「神様のボート」を観た。

原作は江國香織。
初期の頃好きで良く読んでましたが、短編が中心。
長編は落下する夕方を最後に読んでないかも。
いつの作品か調べたら1990年代だったので2000年代になってからはほぼ読んでない。
落下する夕方は、菅野美穂や渡部篤郎、主役は原田知世で映画化されてたかな。
読んだ長編がたまたまそういうものだったのかもしれないけど、基本的に終わった恋を認められない女性の話。
もしくは、報われない恋の諦めどころを失った女の話を童話のように生臭くない文体で書かれているイメージ。

で、今回読んでない神様のボートも路線としては終わった恋を認められない母とそこに巻き込まれる娘の話でした。
ドラマの筋はラストがかなりファンタジックでしたが、引いてみると結構女性の妄想のような話。こんな男はいない!というレベルをわりと無理なくみせていることは凄いと思うんだけど、純愛にするよりは、ラストは狂気で終わった方がリアルだったんじゃないかな。
宮沢りえ演じる主人公が、娘の父親を追い求めるあまりに娘の自立を結果として阻むような言動や行動をするくだりの微妙な主人公の歪みやひずみの表現が巧かったなあ。
(母と娘の関係は、彼女自身の世間のイメージとかぶるし)


そして、久々に恋愛物で私が見たふじっきー。
W不倫という状態なのに、なぜか爽やか。
いや、あの非リアル感が彼の希有なところ。
江國さんが描く生々しいはずなのに童話的な世界には見事にはまっていたと思う。
はまりすぎて少女漫画の男(=女子に都合の良い、ヒロインにだけ<ムダに>情熱的で一途な王子)と化していましたが。
容貌はそれなりに年を経たけど、しかしあれだね、ふじっきーもラブレボ当時の無駄な色気が顔の皺とともにどこかへ吹き飛んでしまったなあ。
あの説明しようがない空気って既婚者じゃ出ないのか。

というのも、西嶋秀俊の皺にはここ数年若い時よりグラグラ来てるから(爆)

香港の長いキャリアの二枚目俳優さん達が4,50代になってきてこぞって結婚したり子供が生まれたり事実婚をカミングアウトしだしたのもその辺で色眼鏡から生活感がでるのを嫌ったのかなあ。>アンディラウ、トニーレオン

やっぱり、タレント=才能が光り輝く分私生活も充実していると、その輝きがプライベートに振り分けられて一種の危うさがなくなるのかなあと思う。

だからこそ、ものすごい足跡を残している芸能人ってプライベートは波瀾万丈だったり不幸だよね。
もしくは、生活感がない。

たぶん、そういう普通の幸せを諦めたり切り捨てたからこそでる輝きや普通の人が惹きつけられるものがあるんだと思う。

なかなか因果な商売だ。

ホァンシャオミンがカッコよすぎる件

  • 2011.10.03 Monday
  • 12:30
久々に台湾ドラマをちょろちょろ観たらこれが面白いのですよ、アナタ。

ここ何年かドラマ観る時間もあんまりないので海外のドラマまで手がまわるかー!って感じでしたが、ご贔屓だけは細々とおっかけてまして。

んで、この泡沫の夏ですよ。BSで放送が始まりまして、録画してみました。


バービー・スーねえさんに、ピーター・ホー(ゴーカイレッドとビジュアルがかぶる)に
大陸でもっとも美しい男なるものすごいスケールデカイ形容詞をもつ
ホァン・シャオミン(黄暁明)というスター勢ぞろいのドラマ。
しかも三角関係。

愛の嵐ばりの昼ドラ的展開を期待してたら、いや〜思惑通りというか思惑以上というか。

バービーさんはもともと可憐な雰囲気に含みを持たせた感じが良いし
ピーターさんもワガママだけど純なお坊ちゃんという雰囲気で物語の核を作ってる模様。

そ・し・て!!!

ホァン・シャオミンの猫のような妖しげでかつ脆そうな情熱的かつ退廃的美青年役がハマりすぎて夜中悶絶してます(爆)

いやー、今まで同じ学校の同級生だったというチェン・クンの方は出演映画の日本公開が多いのでそちらにしか意識がいってなかった。
私の中でシャオミンさんは時代劇俳優みたいなイメージ(向こうの時代物によく出ているような気がするので)で良く知らなかったんですよね。

短髪でキリっとした顔か、時代劇の扮装しかしらずにいたので

現代ものやるとこんなにスカした感じだったのか!!と(笑)

またこのドラマがやたら哀しげで、妖しげで、主役級3人どれもこれも
いろいろ抱えているものがあるらしく不幸そうなところがなんともいいです。

曲も哀しげだし、性格もみなつらい人生で歪んでしまっていて、他人を信じることができないゆえに問題がでかくなる。野心を抱えていて暗い。でもストーリーの肝はあくまで恋愛。
あの陽気なイメージの台湾ドラマでドタバタせずにこれだけ湿った雰囲気っていうのも新鮮。

というわけで、アイロンがけしながら夜中録画したものを観る楽しみが増えた秋に喜んでいるところです。

蛇足ながら、このシャオミンさんの彼女が現在はアンジェラベイビーさんらしいので、凄いお人形みたいな顔立ちカップルで個人的には上手くいってほしいなあと美男美女好きとしても思うのであります。ハイ。

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