興行成績がふるわないときいて俄然連続して書く気になりました。
半ば最初に観た時に感じた予想通りになってしまったけど。

えーっと、本当は映画に触発されて書いているものだけど今回はあえて文庫を一緒に。
いやこの文庫のことも映画のこともあんまりふれない与太話だと最初に断っておきます。
更に言うと、私の読んだものはこっちじゃないんだけどね。買うならこっちだと思います。はい。
理由は最後に述べます。

原作自体はそれぞれ名作を下敷きにしているようで、1巻が高慢と偏見、2巻がロミオとジュリエット、3巻が嵐が丘、4巻が真夏の夜の夢がモチーフになっているそうですが
どれも私は翻訳でしか読んでいないので、原作ではこれらの古典から引用したセリフがあるのか
それともストーリーのベースだけを借りてきているだけなのかわかりません。
翻訳を読んでいる限りはよほどの言葉遊びが無い限りは、骨格を参考にしただけのような気がしますけど・・・。
10代少女向けに書かれているライトノベルのようなものなので、深いテーマ云々よりも恋愛要素やファンタジックな面が強調されるのもむべなるかな。

シェイクスピアなんてそのまま引用すると、日本で言うなら古典がいきなり登場するようなもんですよね、きっと。
いきなり登場人物が「そうだよね!」なんて言った後に「ゆく河の流れは絶えずして しかももとの水にあらず 」とか言われると意味不明でビビるしなあ。
あ、でもエドワードは100年生きていて確か本でも映画でもたまに言葉が古めかしいと言われているから今では使わない言い回しをするシーンなりセリフがあると思われる。
さすがに「せっしゃ〜ござる」ってなるとエドワード200歳越えだろうから
せいぜい自分のことを小生と言ってしまったりくらい?(笑)


名前もおじいちゃんやおばあちゃんみたいというシーンがあるので
彼らが吸血鬼になった年代から勝手に日本風にしてみました。

カーライル    定吉
エズミ       ミツ
ロザリー      和子
エメット      正夫
ジャスパー    茂
アリス       幸
エドワード     清

彼らが人間だったとされる年代あたりでベスト10以内にある名前をつけてみたので
万が一これ読んでいる若い方で同じ名前がいたらゴメンナサイ。
でもエドワードは年代的には清なんだろうけど、勝手な言語的響きからいうと個人的には光太郎あたりです。根拠はない。ないけど古くからあるかっこよさそうな名前かと。
朔太郎でもいい。
こう書くとばれるかな。ええ、どっちも詩人の名前から拝借してみました(笑)

実は、鈴太郎の名付けも私の中では朔太郎が候補にいたのです。1月生まれだし、荻原朔太郎好きだし。さくちゃんという響きも好きだわーと。
でも、どう調べても良い字画で出てこないわ、朔太朗でセカチューでしょ?と言われてあの話にアレルギーのある私はダメだー!と怒りながら勝手に断念した思い入れのある名前なんで〜(笑)

とまあ、名前でよくわからない日本昔話の世界へ誘っても仕方がないので話を映画寄りに戻します。

映画雑誌なんかもすっごい特集組んでたけど間に合わなかったか〜という感じ。
っていうか、来日した時の素のロバートさん、絶対日本人ウケしませんから。
ジャスパー役の俳優の方が顔としてはウケると思う。

ロバートさんは演技して動いているときの方が何倍も魅力的な俳優。これはこの人に演技力があるからだと思うんだけど。
だからあの映画気になっている人は騙されたと思って観てみるように。
続編が日本で公開されないとかかなり縮小公開されると哀しいから(笑)

*さらに脱線ついでにいうと、ひっさびさにこの映画がすごい!とMovieStar買っちゃった。
この映って、、、ますます女子向けになってたのね。。。
レディコミ+ハリウッドゴシップな紙面作りに驚愕。読者対象を2,30代の女子に定めていると思われる。
トワイライトがときめきトゥナイトにひっかけた8P特集になっているところからもうかがえる。
人気投票でかつての俳優上位には日本人は伊藤英明だったけど、いまは堺雅人だし。
これは男性の映画ファン読みづらいでしょうねえ。

MovieStarはちゃんと読んだことなかったんだけど、かつてのロードショーですな。
10代かせいぜい20代まで。

ハイスクールミュージカルってどのへんの日本人が熱狂してるんでしょうか?
ザックエフロンが大人気なようだけど、私はこの辺全然ついてゆけません。

ロバードといいどうしてもうそろいも揃ってゲジ眉クンなんだー!!(心の叫び)

一時期日本で大旋風だった眉毛を整えすぎた若者も受け入れがたかったけど、毛虫のようなボウボウ眉も同じくらい受け入れがたい・・・。
瞳の色が何色でもあの眉毛にかかると全部黒かブラウンにしかみえん。
いっそ村山富市元首相くらい魔法使い級に伸びていればあきらめもつくんだけど(なんの?)

原作のファン層が欧米ほどではないっていうのもあるしなあ。
個人的には文庫版の方が売れそうなのにあっちはまだ完結編がでていないし
あの漫画チックなノベライズの絵で購買層を大いに狭めちゃってる。
>30すぎが買うにはいろんな意味でイタイっす。

でも買っちゃったけどな。
しかも、大型書店員さんに「これ、今度映画が公開されるものですよね」
などと唐突にフレンドリーに話しかけられてしまってびっくりした。

というわけで、こっそり乙女な世界に浸るなら文庫がオススメです(笑)

早く読みたくてすごく楽しみにしている3冊。

恩寵は、私の好きそうな現実にちょっと不思議な点を織り込んでいる話のような気がしたので、勘でネットから衝動買い。

猫を抱いて象と泳ぐは、小川さんの作品を読み逃すわけにはいかないので。

プリンセス・トヨトミについては万城目学さん、実は読んだことがないんです。
鹿男あをによしか鴨川モルホーが先かなあと思ったんですが、近く大阪に行く予定があるのと最新刊だからという理由でこちらに。


しかし、万城目さんといい森見さんといい、関西を舞台に不思議な魅力にあふれた作品を書き上げる作家が台頭してきてますね。
ああ、そういえば森見さんも新刊がでている。
本当に出版は大不況なんでしょうか。。。読みたい本がザクザク出てきてるんですけど・・・。
でも、読み返したい本もあるし、ああ。


関東を舞台にこういう作品を書く作家にもそろそろ出会いたいなあ。
いるのかもしれないけど、いま私の脳裏に浮かんだのは帝都物語だったりする。
ちょっと違うわね・・・w

例えば千葉県なんか古墳や埴輪がざっくざくだし、茨城だって常陸国風土記とかあるではないですか。あの辺と繋がった現代の恋愛or青春小説とか。

え?そんなものは読みたくない?!(笑)

まあ、埴輪と愛を語るっていうのは、ちょっと無理がありますな。

 今読みかけの本3冊。

というか、しばらく本を読まずに勉強しなきゃと思って悼む人を中断したんですが
このジウシリーズで我慢ができなくなりトワイライトで爆発しました・・・。

現在トワイライトは7巻を読んでおり(13巻まである)
ジウは1巻をトワイライトの合間に読み(これは3巻まで)
悼む人はちょうど半分でまだ放置状態。
多分、悼む人は最初から読み直すと思う。

実は、このほかにも大分たまってしまっています。
多分GWまで引っ張ることになると思うので次で読みたいけどたどり着けない本達も紹介。

今回の☆は読了したらもしかしたら変動するかも。

評価:
海堂 尊
コメント:田口や白鳥をイタコにするんじゃなくて、自身の考えをストレートに文章にしてみたらどうかな〜

JUGEMテーマ:読書

 なぜこのタイミングで・・・って感じですが読んじゃいました。
途中の「悼む人」を差し置いて。
そうこうするうちに「悼む人」は直木賞。
早く読了してそっちのことも書きたい。

チームバチスタ〜について言ってしまうと個人的にはそんなにオススメではない。
巷で言われているように
この作家の使う慣用句や人物を形容する表現が想像してみてもなんだかよくわからなかったりどうにも気障な感じで鼻につくし、読みづらい。
私には主人公の田口という人物像が頭の中に上手く構築できず、そのせいで何十ページかすごく読みづらかった。

自分のことを「俺」といい、本来は外科体質のガテン系でありながらも出世コースに興味がなく若くして窓際族というか世捨て人の空気を漂わせていると読めたんですけど
そこから最初体格はすらりとしながらも結構がっちりとしていて無骨そうな人間をイメージしたのですが、その割に上手く院内政治を切り抜けている様子が描かれるし、仕事の様子からするともう少し線の細い青白いような人物像も浮かび上がってきてしまい。
他の登場人物が容姿から仕草まできっちりと描かれ、そのイメージまでも明確に語られているのに対し、主人公の情報が中途半端な気がする。
主人公視点だから?とも思いましたが、後半登場する役人・白鳥の登場によって主人公田口は完全に狂言回しの役回りを白鳥に譲ってしまって、目線は田口で語られるんだけど脇役なんですよね。
白鳥の関わったら嫌だなーっていう強烈な人物像はビシビシ伝わってくるし、イヤだけどなんか目が離せないっていう魅力も存分に描かれているんですけど、田口にそういう魅力を感じなかったのが個人的な敗因ですかねえ。

あと、ミステリのカテゴリとして「犯人」や「トリック」「謎」に醍醐味のある作品ではない。

では、何がここまで人気で人々はこの本を読んでしまうのか?

やはり作者の書きたいことが明確であるって点でしょうか。

娯楽の体裁をとっていますが、それは多くの人に読んでもらう手段の一つであって、主眼は医療を巡る問題をみんなに知って欲しい。これを強烈に感じる。

とっかかりこれだけ世に受け入れられたのだから、いっそノンフィクションライターとしてばんばん自分の言いたいことを取材して書いていった方が長い目でみたら読まれる気がするんだけどどうでしょうね。

なんとなくですけど、私は続編を読みたいなあという気持ちがそれほど沸き上がってこなかった。
でも、この作者が書くノンフィクションは読んでみたい。
田口や白鳥をイタコにするんじゃなくて、自身の考えをストレートに文章にしてみたらどうかな〜って思ったのと、いま思っていることを取材した上でさらに掘り下げたものなんかを読んでみたいなあ。
どっちかというと物語る文章というより、新聞記者的な文章を連想したのでそう感じたのかも。

めったに翻訳ものは手を出さないのですが、これは評判になっているところにマイミクさんのレビューも好感触だったので、書店で斜め読み。
文体が邪魔することなくすっと物語世界に入っていけたので上下巻を即買いしてしばらく放置していましたが、上巻の真ん中を過ぎたあたりから計略、策略、心理戦、冒険とどんどんスリリング度合が増して途中から一気読み。

作者はまだ二十代のイギリス人だそうですが、舞台は主にスターリンが生きていた1950年代のソ連。監視社会、恐怖政治バリバリの世界がヒリヒリと目の前に描き出される。
このスターリン下での市民生活の描写、特権階級と貧困の世界、第二次大戦時の庶民の生活や心理。
とにかく、庶民とくに子供の生活状況や心理描写が胸に迫るものがあり秀逸です。
なにせ、スターリンといわれてもザ・スターリンというバンドのほうが先にくる私ですから、全然イメージがない。そんな私でもひしひしと恐怖を感じながら読んだ。

主人公はKGBの前身である秘密警察の人間。

密告や告発を受け、「反体制的な人間」を調査して逮捕する職務を遂行している。
ある事故と片づけられた事柄が遺族によって殺人であると主張され、主人公は事故であることを説得するように上司に命じられる。
主人公もエリートの体制側の人間であるはずが、同僚の策略によりその立場は危うい物となる。
そこからなんとか逃れようと頭を巡らす主人公の逡巡が、こちらまで監視されているような不安定な気持ちにさせる筆致でドキドキする。
体制側の陰謀や心理戦と殺人事件が平行して描かれ、どちらも不気味な影に読む者自体も厭な気持ちを抑えられない。


取り調べでの拷問や強制労働の描写も、そういうのが怖い物見たさながら心底苦手な身としては、夢でうなされました。。。建物や人物のディティールで輪郭を浮かび上がらせるだけではっきりと書かれていない分、その恐怖が大きくふくらむ。
最初は羊たちの沈黙のようなサイコスリラーとして読んでいたのですが、主人公が連続殺人犯を捜す展開になると冒険小説といった様相を色濃くなってくる。
絶体絶命の危機をうまく切り抜ける際の仕掛けが、ソ連の時代情勢と綺麗に合わさり超人的で荒唐無稽に思えるような急展開も「そんな馬鹿な」と思わせない。
その設定と事件の絡ませ方が上手い。どうやって助かるんだろう?とついついページを繰るのが急いてしまった。
また主人公の妻の人物設定が面白く、主人公の挫折を機に強烈な存在感を放ちだす。
まず、この妻の存在に騙された。
主人公は精神的にも肉体的にも痛めつけられ、踏みにじられ・・・けれども不屈の闘志って感じで立ち上がりはい上がり、死なないヒーローとして物語を力強く進めていくのだ。

ハリウッドでリドリースコットが映画化するらしい。
どういう作品になるのかそちらも興味アリ。
ロシアでは翻訳どころか発禁らしい。
この作品での連続殺人犯にはモデルがあって、それが52人もの少年少女を殺したチカチーロらしいのですがそっちよりもスターリン時代を描いたっていうのがもうNGなのかなあ。
読めば明らかにあの時代は「恐怖」であり「よい時代ではない」と思わせますからね。
発売禁止っていう措置が前大統領のあのおそろしーい目つきと重なってやっぱりKGB恐るべしって思っちゃう私は単純ですかねー。

それにしても気になったのが、ナージャという女の子のその後。
いろんなエピソードを丸く収めた割に、この女の子のその後エピソードがなかった。
気になる。

原作読んだら、ドラマ化でクドカンが脚本だっていうじゃーないですか。
というわけでドラマ観てから本と合わせて感想を書こうと温めてました、無駄に(笑)
温めすぎてぬるくなり、ドラマも早もうすぐ2話目放送ですねってことで、UP。

作。
ネットでも結構書かれてましたが、あの帯・・・反則です。
最近容赦ない帯が多いですよね。
わかりやすい方が売れるって思うのかもしれないけど
回答をみてから解説を読むような気分になってしまうじゃないか。
私はミステリーを謎解きしながら読むタイプではないのですが、なんだかなあ。

「無性にハヤシライスが食べたくなるので、夜中は読まないでください。」
とでもして欲しかったなー。
で、その下に小さく「でも一度読み出したらやめられませんが責任も出前も追えませんし出来ません。」とか。
ベタ?ベタすぎる??

本題。
両親を殺された3兄妹。
成長した兄妹は、ある事情から表向きは社会人となっていたが結託して詐欺も営んでいた。
両親の事件も時効目前になっていた所、詐欺家業から偶然にも犯人をみつけてしまう。

両親の事件と兄妹の今。
徐々に明らかになっていく事件の側面と登場人物達の心。

東野圭吾作品はいつも展開が巧みでぐいぐい読ませます。

根幹にある事件がかなり陰惨なものであり、多くの登場人物にも影があるにも関わらずラストは多くの人物にとって救いがある結末というかなんとなく笑わせるようなちょっと気を抜いた感じのラストであるところが他の作品に比べると異色。

このラストの描き方が、クドカンの作風にははまるんじゃないかなーと思う。
というかこのラストがあるから彼の脚本にということになったんじゃないかと思うくらい。

個人的には東野作品には、どうしようもないやるせなさの残る重いラストや哀しみを感じるラストの方がしっくりするので白夜行や秘密、容疑者Xの献身の方がやっぱり好き

白夜行を引っ張り出してきて、ふと思いついたのですが東野氏の話では男性が献身的に女性に尽くし見守るっていう図が多くないですかね?
で、守っている男は、別の男にその守っている対象を差し出すんですよ、結果的に。

今回は長男と次男が末っ子の長女を守っているナイトの役割。
自分を犠牲にしても、対象の女性の幸せを守ってやろうと奔走する。
容疑者X〜もそうだし、秘密もそうだし。
なんていうか、男がロマンティストである分、なぜか女の方はそれを踏みにじるかのようにリアリストだったり打算的だったりすることも多く(笑)

東野氏の女性観なのかなあ。
いつもなんか女性があんまりいい人にみえない。なんか嫌な女だなあ・・・って思うことが多いです。
東野作品の登場人物女性とはあんまり友達になれそうにない。
読んでいる私自身の庇護される女性への嫉妬ですかね(爆)


ラマの方。
二宮君と錦戸君の組み合わせ、ありそうでなかったので観てみたかった。
世間的な評価では二宮君の演技力が有名なんですかね>硫黄島からの手紙にクリントイーストウッドが抜擢したどーとか。
でも、私は二宮君が出ている映画やドラマってかなり素通りしてるみたいです。
映画なんて観ようと思いつつ観ているのはピカ☆ンチだけ(笑)
青の炎も硫黄島〜も未見。ドラマでもあんまり観たことがなく。
一方の錦戸君は、「てるてる家族」(NHK朝ドラ)以来彼の出ている物はチェックしてきた。
「一リットルの涙」がよかったんだよね〜。
いいところばかりではない立体感のある人物で。

なので、なんか若い俳優の中で演技の才能がありそうな人たちが共演というのが気になりまして。

1話みた感じでは、元々二人とも影のある雰囲気&外見なので、重い過去のある兄妹としての軸の話ではしっくりきている。

逆に、前半部分のギャグっていうか兄と弟の電話でのテンポ良いやりとりが微妙に重いというかこなれていない感じがしたのは1話だから?
とくに弟の勢い一発ちょいバカ系のキャラって、以前のクドカン脚本だと長瀬くんが演じた真島誠を彷彿とさせる人間だったんだけど、その勢いが湿っている感じがしたというか。
滑舌かなあ。発音かなあ。なんとなく言い慣れていない感じがテンポに微妙な影を落とした気がしたんですけど。

話が進むにつれしっくりくるか。

あとドラマ本体とは関係ないけど、新聞にあった見出しというか副題が・・・。
いきなり、東野圭吾とクドカンが組んだ感動巨編!みたいな見出しがついていて
あの一話の流れにいきなり感動巨編はないだろうとつっこみたい。

尾見としのりさん演じるキャラクターがドラマならではの味付けでどう転がっていくのか楽しみだな。
要さん演じる役のドラマなりの変換が、今のところ個人的には一番面白い。

ちょい前にクドカンが池袋ウエストゲートパークをドラマ化するときにドラマ用に変更するところの話を書いてました。
主人公真島のキャラに新たにバカというキーワードをつけて話を展開していったとあって
なるほどなあって思ったのです。
確かに、石田衣良氏の原作を読むと真島ってもっと頭がキレてかっこいいんです。
でもドラマでは長瀬君のビジュアルですでに「かっこよさ」が映像化されている。
このかっこいい人がかっこいい性格を発揮するだけだと、主人公動いてもおもしろさ半減なんですよね。
本ではビジュアルは読者の想像の域だから、頭や行動がかっこいい方が話も転がるし、読む方もそれで憧れられたり親近感を持てる。
TVではそのちょいバカキャラが悩んで、走り回ることで仲間が動き出していた。
テレビと同じようなキャラだと、ちょいバカが強調されすぎて主人公だけだと物語が逆に転がらないところがでてくる。毎回大勢の登場人物が出てくると映像ほど情報量のない活字だとうるさいですからね。

今回の要さんが演じる役柄は、「ハヤシライス」をなぜか食べ歩く執念深そうな変わった人というとっかかりで
一見ヘンな人。
でもこの絡み方、原作より主人公達との関わり方が自然につながるような布石が打たれていると思う。

あと戸田恵里香ちゃん。
いままで観た役柄からすると、はまり役になるんじゃないかと。いまのところ。
なんか世間知らずで、それなりに上手く世間を渡ってきているようで、実は不器用で純粋。
そんな風に描かれるような気がする。

一話をみた限りでは、後半はかなりダークな展開にもっていくような気がするのでそこをどうドラマとして描くのか楽しみ。

一ヶ月位気になりとうとう買って読みました。
帯にある書店員さんの言葉どおり、読書中も読後感も悪いのに読むのを辞められない本です。
語りにしては長すぎる手記や日記にしても違和感のある文体なのに、話の続きが気になって仕方がない。
日本では古くは芥川龍之介が「藪の中」でも使用した
ある物事を複数の人間の視点から描いているという手法で物語は語られる。
一人が告白するたびに少しずつその先の時間にも進み、そのたびにまた新事実が判明しそのどれもがやりきれない。

この厭な感じは、第一章で教師のかたる事件や人物が、現実にある事件や人物を彷彿させるからだ。
現実のイメージを引っ張り出されることで、妙に現実感を増し不快感と恐怖が倍増する。

もともとはこの一章だけの短編だったようなのもむべなるかな。
一章に凝縮されている。

まんまと作者の意図に引きずられて一気に読んでしまった。

この感じはどっかで一度体験したなあと思って考えていたら思い出しました。
貫井徳郎の「慟哭」です。
慟哭 (創元推理文庫)
慟哭 (創元推理文庫)
貫井 徳郎

これも後味の悪さは群を抜くものがあるので、ラストでなんとなくシンクロした。
世間で関心の高い事件をモチーフに盛り込んでいるところといい。

どちらも、主人公に同情できないと思わせかつ嫌悪感だけに終始させない人物描写のさじ加減がギリギリ。
復讐の是非。
こういう後味の悪い小説の方が勧善懲悪なものよりも人の倫理観を揺さぶることは確かである。

読了してからちょっと時間をおきました。
さらさら読めたのです。
さらさら読める作品というのはたいてい読み終わったら満足してもう満腹ですと読み返すことはないのですが、この本は読み返したくなった。
それはなぜかなー?というのをはっきりさせてから書こうと思ったら遅くなってしまった。

読み終えた直後は、重力ピエロの方が好きかも?など思ったりもしたんですが
後からじわじわと想像を喚起するいろんな仕掛けある文章に、この作家を知る上での名刺となるような作品かなあと思えてきました。
単純に「おもしろかった!」以上の「何か」を心の中に引っかかりとして感じられるところが秀逸。
娯楽作品といいながら娯楽の中に作家のメッセージがストーリーを邪魔しない大きさでスッと差し込まれている。
個人的にそのバランスが素晴らしいと思ったのがマスコミに対する作者の感じていることとストーリーへのリンクのさせ方。
これは常々、自分でも「報道」は公正ではなく偏っているものと思っているからかな。
登場人物にも報道は全部正しいと思っていたけど間違ったことも言うんだねというようなことを言わせるシーンがありこれが主人公を助ける重要なキーとなっていくのがいい。
国家権力を相手に逃げ回る主人公・青柳。
マスメディアの流す情報に疑問を持つ彼と関わった人々。
そこから少しずつ彼にさしのべられる善意。

これは作者が書き紡ぐ希望の物語か。
現実はもっとグロくて非情なものなのかもしれないが、フィクションでノンフィクションを超えるような凄惨さを描く必要はないと私は思っている。
物語には現実に立ち向かい、乗り越えていく力をもらいたい。
この作家には、言霊のように書き紡いでいたら実現するかもしれない「希望のみえるスレスレのフィクション」を描くセンスがあるんだと思う。

逆にちょっと作者の考えの方がぶれているように感じられたのが、政治に対するスタンス。
この国の政治を語る論調としては現状を否定してしまうことかと思うのですが、否定しているようで否定しあぐねている。
政治家が重要な人物として出てくるだけに避けられなかったのかもしれないけれど、なんとなく書きづらかったのかなあ・・・という印象があった。
なんだかたまに唐突な感じで政治に対する怒りやあきらめを感じる文章がでてくるんですよね。
暗殺された首相の周辺を描くモチーフとして庶民の政治への思いみたいなものは世間の空気としてもっとぼかして描くこともできたんじゃないかと思ったのですが、再読するとまた違った印象を受けるかもしれない。

最後に。
この作家がいつも軽妙でうまいなあと思うのは登場人物たちが「学生」である時の会話。
テンポがよくて、すごくリアル。
横で友人がほんとにこんな会話してたよっていう巧さ。
伊坂さんと同世代である人が最もそう感じるんじゃないかな。
現に、同世代である私にはこの会話のくだらないながらも時間がたくさんあって、その時間を共有していたゆえの絆みたいなものにいたく感じ入ってしまう。

戻りたいとは思わないけれども懐かしく思い出せる時間の描き方が絶妙。

ブンガク的な匂いに惹かれたり思想的な何かの上っ面をなでて雰囲気だけで会話している感じが、自分の学生時代とかぶります。

JUGEMテーマ:読書


最初のページにある

『ようこは、リカちゃん人形が欲しかったのだ。
でも、送られて来たのは真っ黒の髪の市松人形だった。ほっそりした「リカちゃん」の倍近くある。』


という一文にニヤリとし

次ページにあった
『おばあちゃんの、妙に力強い言い方を、少し変には思った。けれど、まさか半紙に「りかちゃん」と筆で書いて、古い抱き人形の箱に入れて来るとは想像だにしなかった。』

という文章に購入決定。
買って一気読み。

梨木香歩さんは「西の魔女が死んだ」以来ですが、私はこちらの作品に軍配。
どちらもおばあさんと孫娘の関係性を軸にいろんな人の人生の機微を描いてますが
「りかさん」という人形が媒体になっている分、多くの人が登場それぞれの人物の分だけ、おかしみと哀しさが交互に幾重にも襲ってきてじわーっと泣かされます。

この作者はもともとは児童文学者なので、この作品も小学校中学年にもなれば読めると思う。
小学生の時にも読みたかったなあ。
5年ごと位に読み返すとその時々で感想が違った作品。

この作者の描く祖母と孫の関係は大人にとっては童話なんだけど、信じたくなる世界ですね。

そういえば、リカちゃん人形なら祖父から贈られてきたことがあります。バービーだったかな。
もともと人形遊びをあまりしない子供だった上に当時小学校高学年になっていたので、実はあまり嬉しくなかったのです。
当時の私は
「女の孫は私しかいないからおじいちゃんも困ったんだろうな」
などと可愛くないことを思ってました。
その人形も、人形遊びなどすることなく大人になった時には処分してしまった。

この本を読んでいて、その記憶がぶわーっと押し寄せ、祖父の気持ちに切なくなっちゃいました。遠方に住んでいたため、2,3年に1度しか会えなかった祖父が一生懸命考えて贈ってくれたものだったろうに。
子供ってやっぱり残酷なんだなあ。。。(というか自分だけ?)

ちょっと自分の世界に入りがちな10歳未満の娘さんを持つお父さんにもおすすめ。娘さんの内面世界をちょっと体験できるかも。
自分はこんなに利発でもよい子でもなかったけど、この主人公ようこと、友達の登美子ちゃんのそれぞれの会話や考えていることは、なんだか懐かしくなってしまう響きにあふれてました。

文庫版は後ろに書き下ろしの短編があります。ミケルの庭。
ようこが大人になってからの話。こちらはりかさんとミケルの庭の間に別の長編があるみたいです。こちらは大人向けというか小学生が読んでも意図は理解できない(多分)。

ちょっと初期のころの江國香織っぽい。
江國さんも児童文学出身だからかな。
(この人の作品は10年くらい前まで「流しのしたの骨 」あたりまでが好き。それ以降はあんまり・・・なのでほとんど読んでない)
女性同士の愛憎を淡々とした筆致で描いている。
ミケルって1歳2か月の女の子が出てくるのだが、赤ちゃんの感じてる世界ってこんな
かんじなのかな、という想像もちょっと面白い。
ただ、乳幼児をみていると、このミケルの世界は生後半年くらいの赤ちゃんの世界っていう気がするんだけど。。。
1歳過ぎているともう少しいろいろ理解してるんじゃないかなあ。

しかし、同じ年頃の子どもを育てている身にはとっても恐ろしいストーリー展開。
りかさんの方が冷静に考えれば怪しの世界に通ずるっていうかホラーに描くこともできる世界なんだけど、子どもを産んだことのある人にはミケルの庭の方が怖いはず。

評価:
岸本 佐知子
筑摩書房
---
(2007-01)
読んでいるうちに、いつの間にか妄想の世界に突入しているエッセイ。
人の脳内にいきなり足を踏み入れちゃったような不気味な感覚が味わえます。

妄想ってヘンだけど面白い。
どれを読んでも爆笑でしたが、中でも気に入ったのは次の二編

・疑惑の髪型

ちょんまげに違和感を抱いている筆者。
納得いく説明を自分で3つ考えた。そのうちの1つ(筆者イチオシ)
『』の中引用
『ある大名が歳をとり、頭頂部が完璧に禿げ上がった。それを見た家来たちは、殿一人に恥をかかせてはならぬと頭頂部の毛を剃って出仕するようになった。すると大名は家来の忠誠心の限界を試したくなり、今度は側頭部の毛を伸ばしはじめた。家来はすかさずそれに倣った。こうして髪型はどんどんエスカレートし、ついに「ちょんまげ」が完成された。・・』

ちなみにほかの二つは、罰ゲーム、宇宙人の襲来説。
この文面で興味を持った方なら読んで損はありません!

私は肩が震えるほど夜中に笑ってました。

忠誠心の限界を試したくなる大名っていうのがなんともツボ。

・フェアリーランドの陰謀
シャンプーとリンスを買ったつもりがシャンプーとシャンプーに。ゆで時間5〜6分のパスタを買ったはずがゆで時間8〜9分に。6日の約束をなぜか8日と勘違い。

これらはすべて妖精の仕業に違いない。
妖精の世界による壮大な陰謀。
これを読んだときには、同じようなことを考えている人がいて嬉しくなってしまった。
そうそう。とめた覚えのない目覚ましが止まっているのも、あるはずのものがなくなっているのも、しまった場所が違っているのも、フェアリーテイルの悪事のせいなのです。


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