Presents
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角田 光代, 松尾 たいこ

実は角田さんは読んだことがなく、松尾さんの挿絵だというのが
これまた装丁で察しがついて即買いしました。

これが大当たり。

素直に面白かった。

12篇の短編からなるのですが、どれも登場人物の
プレゼントのような一瞬を切り取って描かれています。

名前とヴェールがお気に入り。

ちょっと自分の中の良い記憶を思い出します。
寒い夜、暖まりながら一人でひらひらとページをめくるのにおすすめ。

大いなる助走 <新装版>
大いなる助走 <新装版>
筒井 康隆

むかし、佐藤浩市主演で「文学賞殺人事件−大いなる助走」として1986年に映画化もされている。
筒井さんの私怨小説ともいわれているらしい「大いなる助走」が新装版になっているとのことで読んでみました。

連載当初は約30年近く前、モデルは直木賞。
連載当時の選考委員をモデルにしているというのが「本当?」と言ってしまう位
作家の描写はどれも奇怪。

そしてそれ以上に読んでいて猛烈な嫌悪感が襲ってきたのが
小説同人誌の世界。
なんでこんなに揃いも揃って性格が悪いの〜(><)

た・耐えられない・・・この底意地の悪さ。

筒井さんは人の心の中の包み隠さない罵詈雑言を言語化するのが上手いというか
容赦ないというか・・・。文面からは

「でも実際人の心の中なんてこんなもんじゃないでしょう」
と微笑みながら突きつけられている気がする・・・。

後書きとか読むと、同人の世界の方こそ誇張も少なめという印象を受けたのですが、
「自分の文章こそが最高。読んでもらいたい。人の小説なんてカス」
とか思っている人たちばかりなんでしょうか??

あと自分をさらけ出して、書く

という行為の代償についての顛末。

フト、blogの(というかネットの)世界にもちょっと通じる空気があるかも・・・とも思いました。物書きって因果な商売だなあ。

文学ってなんでしょう?

こんな大命題が頭に浮かびつつ、毒舌の嵐、暴走する登場人物たちに笑ったり背筋が寒くなったり、モデルを想像したりとものすごく楽しめる(いや恐ろしくて気分の悪くなる)小説。

文を書く・読むのが好きな人はぜひ一読を。

私は、可愛い中に残酷だったりちょっとグロい描写がでてくるような
映画や文章、絵が好きです。

それは映画では仏映画「ロストチルドレン」だったり
本ではエドワードゴーリーの作品だったり
尾崎翠だったりします。

そしてそして
この西岡兄妹。かなり好きです。
公式HP

西岡兄妹の本
nisihoka

去年カフェで「首吊職人」を表紙買いして
最近、「人殺しの女の子の話」を買った。
題名の通り、かーなーりーブラックテイストの絵本を描いている。
もともとは漫画家らしい。モーニング系列の雑誌やガロにこういう線画タッチの漫画書いていたみたいです。

人殺しの〜は絵のタッチがすっごく可愛いのですが
女の子が両親を殺して死刑になるという話。
冒頭いきなり

「人を殺したい
女の子はそう思いました
理由はありませんでした」

で始まります。

短い文章で淡々と進んでいくのですが脳裏には
最近起こった女子高生の母親に毒を・・・とか
少年事件とかを連想させるような深いものを感じるのです。

誰もが持つ残虐性を「ホラ」とみせられている奇妙な気持ちになります。

気になるなあと言う人には非常にオススメします。

問題は売っている場所が限られていることでしょうか。
ネットは売っているみたいだが、本の表紙イメージがない・・・。
アマゾンでは6作品取り扱い。



というわけで中身の一部をちょっと。
これで何かを感じた方は見るor買うことをつよーくおすすめ。

e mook『絵本からうまれたおいしいレシピ ~絵本とお菓子の幸せな関係~』
e mook『絵本からうまれたおいしいレシピ ~絵本とお菓子の幸せな関係~』
きむら かよ, 晶子, 鳥越 美希

この前本屋でみつけてしまった。
ぐりとぐらのかすてらや、ちびくろさんぼの虎のバターのパンケーキや
ハイジの白パンといった涎を垂らしながら(笑)
夢想したお菓子レシピが!

本当は何か作ってから書こうと思ってましたが、友人blogに触発されて
思い出したので、載せておきます。

知らなかったのですが、第二弾もでていた。

絵本からうまれたおいしいレシピ2~絵本とお菓子の幸せな関係~
絵本からうまれたおいしいレシピ2~絵本とお菓子の幸せな関係~
きむら かよ, 晶子, アコ

ナルニア国ものがたり ライオンと魔女にでてくる魔法のプリンもあるらしい。
こちらも買ってしまいそう・・・。

お子さんのいる女性には贈り物にもピッタリかも。
今度誰かの出産祝いにしようかな。

あなたのそばで
あなたのそばで
野中 柊

これはまだ読んでません。
今回は装丁。これにくぎ付けになったので書いておきます。

以前にこちらに書いた松尾たいこさん(えこよみ)の装丁だった。

表紙を見た瞬間、この鳥の絵は松尾さんに違いない!と確信をもって
カバーデザインをやった人の名前を探しました。

あったり〜♪

もうすごく可愛い。この作家さん読んだことないのですが
こういう装丁をしてもらうということは江國香織さん系かなあ。
読んでみようか迷い中。

江國さんの名前が出てところで

なんとその江國さんと松尾さんのコラボ詩画集が発刊!
なんとー!

ふりむく
ふりむく
江國 香織, 松尾 たいこ

これは買いたい・・・。

むかしのはなし
むかしのはなし
三浦 しをん

最近女性作家では、瀬尾まい子氏とこの三浦しをん氏が私の中では一押し。
この作家さんは、非常に技巧的な感じがします。

いろんな立場の主人公を無理なく描くことの出来る筆力がある。
この作品も7編の話からなっていて、ベースは日本の昔話が陽炎のようにリンクされている。そしてその7篇も時にどこかでつながっている。この世界では地球は滅亡する設定となっている。

頭の中には登場人物たちがはっきりと表示されて動いているのに、読み終えた後の人物達の情報が驚くほど少ない。

どこに住んでいて、いつの時代の人物なのか・・・。

或いは

いつもどんな格好をしていて、何が好きな人物なのか。

よく考えてもわからなかったりする。

けれども読了後も登場人物たちが頭の中に息づいている。
そしてちょっと切ない。
よく考えると恐ろしい。

それはこの人の書く文章がそうなのだ。
読者への想像の余地の残し方が巧い。

こう書かれてもどんな話なのかわからないと思う。
なんだろう?と思ったら読んでみることをお薦めします。

県庁の星
県庁の星
桂 望実

デビュー作らしいのですが、すでに映画化が決定している模様。

ソース元サイト 新潟県ロケーション情報内のメールマガジンバックナンバー
県民のみなさんへ

引用・・・・・

8月17日 映画「県庁の星」(某超有名俳優主演) 
共同テレビジョン 伊藤氏 <県協議会>
 スーパーマーケット、県庁舎、夕日等の情報提供依頼
 県庁舎をはじめ各種情報提供
  → 県庁舎をたいへん気に入っている。回答待ち

・・・・・引用終わり

この本の発売2005/9/2より前ですね〜。
確かに、大変ビジュアル化しやすい話なのです。


と、ある県庁の上級職である31歳の野村。顔もなかなかに整っている
男前であり将来を嘱望されているエリート。
1年間だけ民間企業に派遣されることになります。
派遣されたところは、くじ引きで決まった寂れたスーパー。

そこには影の店長と呼ばれるパートのおばちゃんをはじめ
やる気があるんだかないんだかわからない曲者達が。

野村とパートのおばちゃんの視点交互に語られる展開。
それぞれが、非常にデフォルメ化された
ザ・お役人&ザ・権力もったやり手ばばあ(笑)

どっちも極端なゆえに人からは距離を置かれる人物であり
その二人がお互いにブツブツ言いながらも、成長していく
一種のバディームービー的な話。
そこにスーパーの改革も加わって、すっきり爽快感を味わえるお話になっている。
「野ブタ。をプロデュース」のすっきり爽快版みたいな話。

>某超有名俳優主演

誰でしょうね〜。私のご贔屓俳優さんが演じてくれないかなー。
かなり汚れ役(笑)なんだけど、年齢や見かけ的にはピッタリだし観たい〜。ゴム長靴とか、白タイツとか履いて欲しいものだ(爆)




関係ないが、そのメルマガにあったこちらの映画も気になる。

引用・・・・・

映画「ゆれる架け橋」(監督:西川美和)     
 吊り橋のロケーションの情報提供依頼 
 津南町の吊り橋をはじめ県内各地の吊り橋を紹介
 8月12日津南町の吊り橋ロケハン → 好感触

・・・・・引用終わり

この女性監督は「蛇イチゴ」でデビューした人。この作品芸人の宮迫氏が
不肖の兄を演じていて話題になった。実は観たくてまだ観ていないのだが
なんか気になる。
なんといってもロケが津南で行われるのなら絶対観たいなあ。
祖母の出身地なのでこの吊り橋、知っているという超個人的な理由だけど。


女王様と私
女王様と私
歌野 晶午

オタクが脚光浴びる中放たれる超本格的妹萌えミステリ小説とでもいうのでしょうか(笑)
主人公はヒッキーで重度のオタク。冒頭舞台が大きく展開するのは日暮里繊維問屋街。

いきなりものすごいデコレーションで始まるミステリですが素直に読み進むと「あれ?」と引っかかった箇所にすべて仕掛けが施されている凝った文章。そして見た目から、もしくはちょっと話せばわかるくらいの特異性や異常性を持つ人々のオンパレード。
その中でも主人公はかなり最悪な人物なのだがマイナスとマイナスを掛け合わせるとプラスになるという感じで、不思議と嫌悪感がない。登場人物達が各々の弱みに見事に付け入られる構図になっているからだと思う。
主人公は罵倒されっぱなし。ヴァカ、デヴ、キモいと言われ放題でどつかれたりしているわ、その言われた相手に大金を使わされるわ、散々な目に遭う。でもこれくらいでちょうどいいというかもっと酷い目に遭ってもいいかもって思いながら読んだ。

この主人公を擁護するでも弁護するでもなく、かといって突き放したり糾弾することない距離感で、世の中に起こる「不可解な人の心理」や「狂っているようにしか見えない物事」に対する作者なりのアプローチ、現実との接点を提示されているという意味ではきわめて社会的な意味合いを持ったミステリであるとも思う。

こんな風に考えれば、本人の中ではどの行動にも意味があり、どの行為も極めてまっとうなんだろうな、と。主人公がちゃんとそれを人には理解されないと認識している距離感が読者に拒絶を抱かせないギリギリな人物像を作り出しているように私は取った。
読み終えた後、背表紙の文章を読むことをおすすめします。ミステリらしい技巧を本にまで様々に凝らしたんだなあということがよくわかる。

好き嫌いはあると思うが、なんか見かけの変わったミステリを読みたいと言う方にはおすすめします。

普段からミステリや謎解きを楽しみに読むタイプにはどう取られているかわからないのですが、あまり推理せずに読む私のようなタイプには半分くらい来たところで、章立てと文面でなんとなく展開が読めると思う。
でもこの作品は、そういった種明かしを楽しむというよりは
何を考えているのか、表向きにはまったく類推できないような人間の内面を描くホラーといっていいような気がする。阿部和重氏の「グランドフィナーレ」よりも私はこの作品のロリコンの方が現実味を感じたなあ。
グランドフィナーレのロリコンは、娘に対する愛情とよその女の子に対する欲情をごっちゃにするこんな人いるのかな・・・だったのだが
この作品のロリコンは、いるような気がする、のです。


自己の反省や後悔を自分の身で引き受けられない人間を異常の一言で片づけるのは簡単だけど、決して違う生き物ではないんですよね。
かといって、他人の気持ちをきちんと斟酌しようとしない人間に自分の主張ばかりされても「散れ」って感じだわ。
私がローティーンならば、いやあ5,6歳でもこの主人公には近づかないな。5歳だろうが、わかるもの。やばい人って。

自由恋愛
自由恋愛
岩井 志麻子

主な時代設定は大正時代。女学校を出たそれなりの良家の令嬢、明子と清子。卒業後すぐに結婚した二人だが、明子は銀ブラを楽しむ優雅な若奥様、清子は妾問題がこじれて離縁し実家に戻ってくる。
明子が清子の窮状を聞き、夫の会社の事務員へと誘うことから、明子の夫をはさみ、二人の女は本妻と愛人の立場へ。

ここで描かれているのは、女の執着の深さと、相手に負けたくないという好敵手といった歪んだ友情だ。
「執着の深さ」は、夫、愛人に対しても勿論なのだが、この本でキーとなっているのは母親の息子に対する妄信的ともいえる愛、である気がする。

明子の夫は、40近くなっても母親に頭が上がらない。明子と清子、二人の運命もこの母親によって決められてしまう。
そして清子が後半に取る行動。これも母親として突き動かされた結果である。

姑は息子をいつまでも中心に据え
嫁は産んだ息子を自分よりも大切な存在だと慈しむ。


これってエンドレスです。
女って業が深いなあとつくづく思う。
結婚すれば、母親より妻の私が大事でしょうと考え
産んだ息子は、私が大変な思いをして産んで育てたのだから
私を大事にしてくれる、そう思うことを非難できない。

でもこの業の深さは、子を産む性だからこそ出てくるものだと思うし
「夫に隷属する私」というのが当然であった時代の
アイデンティティを支えるものとして精一杯だったと思うのだ。

けれども明子や清子は教養を身につけ、新しい時代の空気を吸っている。
夫や子どもといった主軸をつけずに自分の足だけで立つ方法を
模索している途中の女たちともいえる。

その結果、二人それぞれの結末があった。
明治・大正から昭和に生きる先端の女たち。
その鮮やかな結末は見事というほかない。

バラエティに出ているイメージはせめて顔だけにとどめて、読んでみると
いいと思う。ラスト近く、幾ばくか筆が急いでいる感じがしたのが惜しい。

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NHK科学・環境番組部季刊「NHKためしてガッテン」編集班

家の人がためしてガッテンが好きなので、早く家にいる時はよく観ています。
確か冬にガッテンでも寒天を取り上げていました。
その放送ともう一度やったらしい放送が本になってます。
結構売れているらしい。

わが家の寒天ブームはまだまだアツイので、これも買わねばならぬと思っています。


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